アントマン


(原題:Ant-Man)
2015年/アメリカ
上映時間:117分
監督:ペイトン・リード
キャスト:ポール・ラッド/エヴァンジェリン・リリー/コリー・ストール/ボビー・カナヴェイル/マイケル・ペーニャ/ティップ・ハリス/他

 




 

MCU12作目にして、フェイズ2最後の作品になります。

生活に困った犯罪歴のある主人公であり、強力な武器やパワーではなく1.5cmに縮む能力で戦うという変わり種。

 

マーベル・コミック・キャラクターの中でも基本的にはコメディ・リリーフな立ち位置なんだそうで、世界を守るという壮大な目的の為でもなく、シリーズでも最も人間臭いヒーローだと言えます。

どのキャラクターよりも親近感の湧く、異質の存在には独特の魅力があります。

 

さっくりあらすじ

窃盗罪で服役していたスコット・ラングは刑期を終え、人生の再出発を胸に出所した。

しかし前科が枷となり仕事をクビになり、離婚した妻とその再婚相手にも冷たい言葉を浴びせられ、唯一の心の支えだった娘・キャシーには養育費の未払いを理由に会えなくなってしまう。

そんなある日、とある富豪が屋敷を留守にしているとの情報を得て、スコットはかつての窃盗仲間と合流して屋敷へと侵入する。

手慣れた技で金庫を開けるも、中に入っていたのは財産ではなく奇妙なコスチュームとヘルメットだった。

落胆しつつもとりあえずコスチューム一式を身に着けてみるスコット。

その途端に彼の体はアリのようなサイズへと縮んでしまうのだが、、

 

 

 

 

出所しても居場所が無く、
再び窃盗稼業へと身を落とすスコット

 

しかし窃盗先で妙なスーツを見つけ、、

 

羽アリに乗れるくらい小さな体になりました

 

 

 

 

自分本位な覚悟

「アントマン」というキャラクター性はとりあえず置いておいて、スコット・ラングという主人公の存在がかなり異質なものです。

キャップのような絶対的な信念を背負っているわけではなく、アイアンマンのように圧倒的な戦力の使い方に悩むでもなく、娘に会うためのお金を稼ぐためという何ともスケールの小さい目的があるわけですな。

またスコットを演じるポール・ラッドが絶妙に”普通”な顔立ちでして、至って一般的な男性に見える雰囲気も役にハマっていて良かったように思います。

 

絶好調に落ちていく自分の人生を変えるため、愛する娘からの愛情と尊敬を勝ち取るために胡散臭い誘いに乗っていくという極めて利己的な目的でスタートするという点で、他のヒーロー達とは一線を画す存在だと言えるでしょう。

この妙な親近感を覚えるヒーローの姿はかなり魅力的なものであり、同じような境遇でいるお父さん世代にはなかなか響くものがあるのではないでしょうか。

 

そんな正義感の無い男の闘いをコミカルに、時にエモーショナルにとあらゆる演出で盛り上げます。

ある程度の迫力は感じるアクションではありますが、何せ体長1.5cmなもんで迫力満点というよりかはちょっとお笑い寄りな印象。

 

サイズが小さい故に、実寸大のあらゆるものが驚異になるのはお約束ですし、映像的に面白いけれども、正直「ミクロキッズ」世代としては目新しいものは感じないかな。

非常に白熱したバトルが展開されるものの、端から見れば玩具の脇でワチャワチャやってるだけというゆるーい闘いはユニークで魅力的と言えば魅力的か。

 

個人的には小さくなり過ぎて量子の世界に突入するという科学観点が気になります。

作中では「量子世界では時空の概念が無い」と語られますが、映像的に作られた量子の世界は非常に美しくもどこか不気味で、不可思議な印象を覚えます。

 

どこまで本当かは見当もつきませんが、こういった科学考察には興味が湧きますね。

高卒にも分かるように量子論を説明できる方、ご連絡お待ちしてます(笑)




 

まとめ

見た目通り、スーパーヒーローの小さな活躍を描いた作品として、良くまとまっているように思います。

 

演出面のアイデアとしては目新しいものは無いにしても、かつて作られたミクロ系映画からより洗練された映像技術は極めて素晴らしく、これだけでも一見の価値はあると思います。

アベンジャーズのファルコンもちょろっと参戦し、後のシリーズに繋がる伏線も忘れていませんし、これを機にMCUに興味を持てたら嬉しいことですね。

 

膨大に広がったMCUシリーズの中では単体作品で観ても十分に楽しめる作品であり、初心者入門編として、またファンの箸休め的な作品としての価値はあるでしょう。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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