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あさがおと加瀬さん

      2017/11/22


加瀬さんシリーズ:あさがおと加瀬さん
作者:高嶋ひろみ
百合アンソロジーコミック・ひらり(新書館・旧)
オンラインコミックス・Flashウィングス(新書館・現在)

 




 

レズビアンやゲイなどの同性愛に対しては好意も嫌悪感も無く、全くもって無関心な筆者ですが、何でかそういったセクシャリティの悩みを抱えている知り合いに恵まれた不思議な人生を送っている今日この頃。

 

オカマさん、オナベさん、性同一性障害、ジェンダーレス、果ては実際に性転換手術を受けた方まで、人一倍知り合いが多いと自負しております。

で、先日、漫画家としてデビューしたての知り合い(バイセクシャルの女性)から教えられた漫画シリーズ「あさがおと加瀬さん」のお話を聞きまして、正直あまり興味は無いもののちらっと見てみたわけですよ。

 

実際にコミックを読んだわけではないですし、多分読むこともないですが、公式アニメーションがYoutubeにアップされたということで、映像マイスターを自称するからにはとチェックしてみた次第でございます。

さっくりあらすじ

主人公の山田は少し内気で植物が好きな高校2年生、学校では雑草取りや花を植えることを活動としている緑化委員を務めている。

隣のクラスの加瀬さんは足が速い陸上部のエースで学校の人気者。

ある日、山田が植えたあさがおをきっかけに2人は仲良くなっていく。

 

 

 

 

 

甘く、酸っぱく、超青春

プロモーション映像しか見ていないので語るに及ばずといったところですが、6分40秒の”作品”として考えればこれがなかなかに興味深い。

まず水彩画のようなおぼろげで鮮やかで、優しいタッチのアニメーションが素敵ですな。

 

そのなかで動くキャラクター達、水彩画とセルアニメの愛称も良く、普段そこまでアニメを観ないおじさんからすれば映像の美しさに感嘆とするばかり。

大ヒット映画「君の名は」もその華麗な映像が大いに評価されていましたが、”リアルな表現”とはまた違ったベクトルでの演出は非常に良くできているように思います。

 

 

要は内気で抜けてる少女・山田さんと、快活で明るい少女・加瀬さんのレズビアンな物語だと思われますが(違ってたらごめんさない)、同性愛的なモノを抜けば至って純粋な恋愛物語かと思われます。

舞台は高校なのかな?性的にも多感なお年頃であり、友達以上・恋人未満のドキドキ感のような、破裂寸前の風船の如く心に詰まった大好きメーターがもう、甘酸っぱくて青春そのものですな。

 

 

ヒマワリのように咲く二人の笑顔は演出としては本当にド直球でして、酸いも甘いも嚙みまくったおじさんとしては直視できないほどに眩いものです。

観てるコッチが恥ずかしくなってくるような、良い意味で全身がむず痒くなってくるような感覚は思春期真っ盛りの年頃だけが得られる素敵なもの。

 

かといって子供のおままごとでは終わらず、やや肉食系な加瀬さんの山田に対しての下心を思わせる描写もあり、子供から大人になる階段を昇る上での性的な表現もさりげなく描かれます。

でも何一つ嫌悪感を抱かず、思わずこっちもほっこりと笑顔になってしまうのは本作が持つ透明で優しく、真っ直ぐな感情をそのまま描いているからでしょう。

 

これはアニソンになるのかな?楽曲も普段聞くようなジャンルのものではないですが、たまには良いものですな。

どこかで聞いたことある声だと思ってたら奥華子さんの曲だったんすね、「お部屋探しマストー♪」の方ですな。

これまたド直球な歌詞で、映像の雰囲気によく合ってます。

 




 

まとめ

男性同士、女性同士、そういった複雑な問題は置いといて、一つの映像作品としては非常に素晴らしいものだと思います。

何ひとつ影が無く、嫌みなものなど皆無で終始明るく描いた”好意”というものは実に美しい。

 

もちろん嫌なこと、汚いものがそこらに沢山転がっているのが現実というものですが、ずいぶん前に大人になってしまった筆者としては一度しかない上に極めて短い”青春”の時間はこう過ごすべきだなと納得してしまいます。

シンプルで心地よいメロディと映像、なかなかに魅せるものがあります。

 

タダだしね、ぜひ一度ご視聴くださいませ。

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