ボーン・コレクター

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(原題:The Bone Collector)
1999年/アメリカ
上映時間:118分
監督:フィリップ・ノイス
キャスト:デンゼル・ワシントン/アンジェリーナ・ジョリー/クイーン・ラティファ/マイケル・ルーカー/エド・オニール/マイク・マッグローン/リーランド・オーサー/ルイス・ガスマン/他

 




 

 

ミステリー作家、ジェフリー・ディーヴァーによる同名小説が原作のサスペンス映画のご紹介。

映画化するにあたり主人公の描写をはじめ、色々と変更した部分も多いようで一部のファンからの評判は芳しくないようです。

筆者は小説版はなぞった程度ですが、多少の違和感は感じつつも映画としては十分に楽しめるものでした。

でも不満が無いわけじゃないけどね。

 

全く身体を動かすことのできない男を演じるデンゼル・ワシントンの見事な演技、それに負けじと存在感を放つアンジェリーナ・ジョリー。

陰鬱で猟奇的な殺人事件、それに対して爽やかさすら感じる新米女性警官の成長の対比、そこに目を背けたくなるような残酷でリアルな演出。

あまり世間的な評判はよろしくないフィリップ・ノイス監督ですが、湧き出る疑問と謎を解いていくテンポが非常に良いバランスで、最後まで飽きずに観れる作品です。

 

 

さっくりあらすじ

殺人事件の現場検証中に頭上に鉄骨が落下する事故に遭い、全身麻痺で首から上と薬指しか動かせなくなってしまったリンカーン・ライム捜査官。

それから4年、彼は時折起こる発作に命を脅かされ、治療を施さない「尊厳死」を望みながら毎日を絶望しながら生きていた。

ある日、不動産王である夫婦はニューヨークの5番街を目指しタクシーを拾うも、そのまま行方が分からなくなってしまう。

ニューヨーク市警の青少年課に勤める女性警官のアメリアは少年の通報を受け、工場跡地へ向かうと線路に埋められた死体を発見する。

死体は不動産王のもので、未だ夫人は生きている可能性があるためニューヨーク市警はライム捜査官への協力を要請する。

最初は断っていたライムだが、過去の殺人事件との類似性を見つけ、最初に現場に到着したアメリアを呼ぶのだが、、、

 

 

 

 

473472_081全身麻痺で動けないライム捜査官
性格は良くない

 

bone-collector-1999-03-g動けないライムに代わり
現場検証するアメリア

 

 

 

 

丸く収まる猟奇殺人事件

前半は面白く、後半は失速。

多くの方がそう評価しているようですが、その通り筆者もそう思います。

まぁサスペンスなんてものは前半がっつり盛り上げて、ネタばらしするにつれ盛り下がっていくものではありますが。

 

体が動かないが何でも見抜くプロファイラーと、未熟で頑固な新米警官のヒロインが事件の真相に迫る構図は面白いんですけどね。

アイデアとしては「羊たちの沈黙」を彷彿とさせ、何かになぞらえたような儀式的な殺人は「セブン」を彷彿とさせます。

そんな2つの名作サスペンススリラーを足して、さっくり2で割ったような脚本に雑さを感じてしまうわけです。

 

プロファイリングの師匠と弟子のようなコンビの描写も十分とは言えず、互いの信頼関係を築くのもわりかしあっさりめ。

そこまではいいんだけど、何故か恋心のようなものまで芽生えるのはさすがになぁ、、、これはマジでいらない件でしたね。

 

いちいち被害者のことで悔やんでいたら犯罪の多いアメリカの警官は務まらないとは思いますが、猟奇的な殺人犯を突き止めてクリスマスパーティーに望むのはさすがに無神経ではないか?

丸く収まった風になっているけど、これは両手を挙げて喜ぶので正解なのか?

個人的にはそこが一番気になるところでした。

 

やや頼りない脚本にデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーという新旧のスターが加わり、脇を固める俳優たちの好演にも助けられて映画としてはまとまっている印象。

逆に言えば光る部分はそこだけであり、俳優の存在感を抜けば極めて凡庸な作品にもなってしまうと言えます。

 

演出面は被害者が死に至るまでの描写を生々しく、やたらリアルに描いてあるのが怖かったかな。

 




 

 

まとめ

もう少し尺が長い映画でも良かったのかもしれません。

 

説明不足っていうほどではないですが、唐突気味にやってくる犯人とその動機、さらに先述したような師匠と弟子の信頼関係や成長の描写など、もう少しだけ丁寧に作られればかなり印象も変わっただろうになぁ、と。

登場人物がそれぞれ個性的で、キャラ設定がよくできていただけに少しもったいない気がしました。

 

とはいえ、サスペンス上級者でなければ誰でも楽しめる内容には仕上がっていると思います。

この頃のアンジー超可愛いしね。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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