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エネミー・オブ・アメリカ

      2018/07/22

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(原題:Enemy of the State)

1998年/アメリカ
上映時間:140分
監督:トニー・スコット
キャスト:ウィル・スミス/ジーン・ハックマン/ジョン・ヴォイト/リサ・ボネット/レジーナ・キング/スチュアート・ウィルソン/ローレン・ディーン/バリー・ペッパー/イアン・ハート/ジェイク・ビジー/他

 




 

 

映画はいかにエンターテイメント性があるかが大事だと考えております。

エンターテイメント性の無いドキュメントや伝記のような作品はTVドラマでお茶の間に運ぶべきであって、内容を面白く魅力的にするからこそ映画としての意味や価値が成立するんです。

 

興味のある人だけが楽しむのではなく、興味の無い人の理解を深めた上で楽しませるのがエンターテイメントってことですね。

当然この場合の面白いとはゲラゲラ笑えるだけでなく興味深いものであったり、考えさせるものであったり、感動できるようなものを指します。

 

社会性と娯楽性。

ほぼ反対側に位置する二つの属性を併せ持つこの映画ですが、難しい内容でありながらも強いエンターテイメントな側面を持ち、現実社会であり得る問題点を映画として興味深くなるように仕上げています。

 

 

 

さっくりあらすじ

アメリカ連邦議会ではテロ対策の「通信の保安とプライバシー法」を巡り議論が交わされている。

国家安全保障局(NSA)のトーマス・ブライアン・レイノルズはこの法案を通すために強硬な反対派のフィリップ・ハマースリー議員を心臓発作に見せかけ暗殺する。

しかし渡り鳥の撮影のため設置されていた無人カメラに殺人の一部始終が録画されていたことに気づく。

何も知らずにテープを回収する動物学者のダニエルだがテープを見たことで事件の真相を知る。

知り合いのジャーナリストに渡すため映像をディスクにコピーするが、直後にレイノルズの息のかかった特殊部隊の工作員が彼を襲う。

逃げ回るダニエルだが、NSAは衛星を使い次第に彼を追い詰めていく。

女性下着店に飛び込んだダニエルは偶然にも妻へのプレゼントを探していた同級生で弁護士のロバート・クレイトン・ディーンに出会い、気づかれないようにそっとディスクを彼の買い物袋に隠し、再び逃走するも店を出たところで車に轢かれ死亡する。

ディスクが見つからないNSAは下着店の監視カメラの映像からディーンがディスクを持っていると判断、確実に証拠隠滅するために非合法に彼を追い詰めていくが、、

 

 

 

Enemy-of-State_l_convert_20151222170649相手は衛星と監視カメラ
こうでもしないと逃げ切れません

 

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最近あまり見かけませんが、、
名俳優ジーン・ハックマン

 

 

 

 

平和と監視社会の矛盾

平和な日本ですら都心はどこを歩いても大体監視カメラがありますよね。

犯罪やテロを未然に防ぐために社会を監視するのは必要悪なわけで、プライベートの侵害と犯罪撲滅の微妙なバランスの上に現在の監視社会が成り立っています。

まぁ実際は未然に防ぐというよりは犯人の足取りを掴む方にばかり役立っているようで、抑止力にはなり得てないような気がします。

 

作中で描かれる監視システムは更にバージョンアップして、対象者の靴や時計や万年筆にまで盗聴器や発信機を取り付け、あらゆる監視カメラや偵察衛星を使って24時間監視し続けるという優れもの。

実際にこんなシステムあるんじゃないの?な気もしますが、作中では政府高官が不都合な真実をもみ消すために悪用しています。

どんな尊い技術や知恵も使う人間次第で人の脅威になる典型的なパターンですな。

 

なんせ相手が「国」の監視システムなので外にいればすぐに見つかるし、屋内にいても監視カメラでジリジリと追い詰められるわけで、ひたすら逃げ回るシーンは息つく暇も無く、対処法が分かるまではハラハラが止まりません。

そんな演出もさることながら、ストーリーは非常によく練られていて見ごたえは十分です。

 




 

 

まとめ

前年に公開された「メン・イン・ブラック」で一気にスターダムを駆け上がったウィル・スミス。

娯楽作品だけでなく、監視社会という複雑なテーマのこの映画でシリアスな役もこなせることを証明し、幅広い演技力を見せつけました。

 

そんな若手の台頭に受けて立つジーン・ハックマンもその独特の個性を発揮。

二人の掛け合いは緊張感がありながらもどこかコミカルで、作品のメリハリを作る意味で非常に良い仕事をしています。

 

 

さらにジャック・ブラックを筆頭に、後に有名になるバリー・ペッパーやジョン・ヴォイト、ベテラン俳優のトム・サイズモアやジェイソン・ロバーズなど脇を固める役者陣も抜かりありません。

むしろ今に見れば非常に豪華なキャスティングにセンスを感じます。

まるで近代史を見ているような、名作と呼ばれるポテンシャルを秘めた映画です。

 

オススメです。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

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