俺の映画が観れんのか!!

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ファニーゲーム

      2017/08/23

funny_games
(原題:Funny Games)

1997年/オーストリア
上映時間:108分
監督/脚本:ミヒャエル・ハネケ
キャスト:スザンヌ・ロタール/ウルリッヒ・ミューエ/アルノ・フリッシュ/フランク・ギーリング

-Caution-

本日の「俺の映画が観れんのか!!」は
非常に気分の悪くなる作品のご紹介です。
鬱展開が苦手な方はオススメ できませんので
お気をつけください。

 




 

 

というわけで、知る人ぞ知る胸糞悪い奇作のご紹介です。

後に同監督によるハリウッドリメイクとしてファニーゲームUSAが公開されたので、そっちのが記憶に新しいと思いますが、こんな凄惨な映画がリメイクされるくらいなので一定の支持は集めているということでしょうか?

カンヌ映画祭出品時はあまりの内容の凄惨さ、胸糞の悪さから席を立つ評論家や観客が続出したという良くも悪くもいわくつきの作品で、実際にイギリスでは発禁運動まで起こったんだとか。

 

ちなみに監督の言い分を要約すると「ハリウッド映画は暴力というものを娯楽や快楽の手段として用いている、そこで理不尽な暴力というものを見せつけることで人の痛みというものを知らせたかった」そうです。

アクション映画をはじめとする娯楽作品に対する強烈なアンチテーゼと共に、暴力がもたらす恐怖を感じることができる作品が完成したわけです。

さっくりあらすじ

夫ゲオルグと妻のアナ、息子のショルシと愛犬ロルフィーは湖に程近い別荘へとバカンスを過ごしにやって来た。

夕食の準備にとりかかるアナのもとに、二人の青年が訪れる。

白いシャツに白いパンツ、白い手袋を身に付けた二人はピーターとパウルと名乗り、卵を分けてほしいと申し出てくるが、、、

 

 

 

funny-games-1997-03-g卵をもらいに来た隣人
徐々に狂気を滲ませていく二人

 

 

”救いの無さ”の最高峰

実際に観てみると、期待を裏切らずとっても胸糞悪いです(笑)

イライラモヤモヤして、犯人の二人をヌっ殺してやりたくなります。

なるんですがこの映画、決してつまらない映画ではないんですね(だから余計にタチが悪いとも言えますが)

 

作品としての構成が非常に面白く、通常のサスペンス映画とは一線を画す演出。

というのも、この映画では犯人サイドが常に有利な立場で話が進んでいきます。

普通ならご都合主義といいますか、あと一歩のところで見えない力が主人公サイドに働き、逃げ出すなり、やり返すなりするタイミングがあるのですが、そういった要素は全て犯人サイドへと傾いていきます。

逃げ出す希望が見えてきたぞ!→だが許さん→今だ!やり返すんだ!→だが許さん→やっと抜け出した!逃げ切れ!頑張れ!→だが、、、という絶望のループ。

あーすればいいのに!こーすればいいのに!というような視聴者の希望や願望を完璧にスルー、言うても勧善懲悪なハリウッドのエンターテイメントに馴れきっている僕らに真っ向から挑んでくるわけです。

また役者さんたちも素晴らしく、絶望の中に見つけた一筋の光→結果絶望の流れの喜怒哀楽を完璧に演じています。

聞きなれないドイツ語も独特の雰囲気を作るのに一役買っていると思いました。

 

全体的にBGMが少なめであり、不気味に静かに、ただ淡々と流れる作風も良いですね。

音がしないだけで正体不明な不安感が拭えず、徐々に憔悴していくサマが印象的です。




 

 

まとめ

しつこいようですが、マジでテンションの下がる映画です。

結局この映画を通して、何が言いたいのかは分かりませんが、”お約束”を全てブッチしたミヒャエル監督の熱意は認めてあげるべきかなとは思います。

が、紹介しといてなんですが、どう考えてもオススメはできません(汗)

日常を非日常に変える狂気が見たい人、救いの無い鬱な映画が好きな人のみ、ご鑑賞くださいませ。

 

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