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イン・ハー・シューズ

      2017/11/22


(原題:In Her Shoes)
2005年/アメリカ
上映時間:131分
監督:カーティス・ハンソン
キャスト:キャメロン・ディアス/トニ・コレット/シャーリー・マクレーン/マーク・フォイアスタイン/ブルック・スミス/他

 




 

タイトルの「互いの立場になって」が示すように、互いを疎んだり羨んだりしながらも、結局は互いを想う姉妹のヒューマン・ドラマ。

これだけ書くと良い映画っぽいのですが、何故か心に響かなかった作品でもあります。

 

原作の同名小説は当時のベストセラーになったんだそうで、筆者的にはピンとこなかったものの共感できた女性がたくさんいたということなんでしょう。

映画に対して細かいツッコミは野暮というものですが、あくまで現実的な社会に根差した話として観るのであればイマイチだったように思います。

さっくりあらすじ

弁護士として成功しつつも自分の容姿に自信が持てず、履くことのない高価な靴を買い集める姉・ローズ。

容姿に恵まれ、誰もが振り向くような美貌を誇るものの問題ばかり起こす妹・マギー。

きちんとした職に就かずローズの家に居候していたマギーだが、成り行きでローズの彼氏と寝てしまい家を追い出される。

行くあての無いマギーはフロリダに住む祖母のエラを訪ね、家族と絶縁状態だったエラはマギーを快く迎えてくれたものの、お金を盗もうとしたマギーの姿を見て介護施設で働くよう提案する。

一方で傷心状態のローズは仕事を辞め、影ながら自分を好いてくれていたサイモンと順調に愛を育み、婚約するのだが、、、

 

 

 

内気で根暗な姉・ローズ

 

奔放で問題児な妹・マギー

 

疎遠だった祖母・エラ
シャーリー・マクレーンは名女優

 

 

 

ぼやけた構成

正反対な姉妹が自身の悩みや互いの価値観の違いでいがみ合い、最終的には認め合った末に仲直りするお話ですが、作品としてはやや重ためな人間ドラマが中心となります。

コメディ寄りにするでもなく、芯のあるドラマを展開するのは良いのですが、それにしては劇中で描かれる人間的な成長や家族の絆などのインパクトが弱めで中途半端な印象です。

 

主要人物を演じるキャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーンは安定の高い演技力を発揮し、物語を彩る上で最大限の存在感を示しています。

妹のマギーとして、相変わらず潔い脱ぎっぷりで天真爛漫な魅力を振りかざすキャメロン・ディアスは素敵ですし、難読症な自分の人生に対してのヤケッパチな態度は実に自然で素晴らしい演技です。

すごく可愛くて素敵なんだけれども、バカだしビッチだし近くにはいてほしくないこの感じ、実際に演じるのは難しいかなと思います。

 

対して冴えない姉のローズを演じるトニ・コレットも実に素晴らしい演技力。

奔放な妹に羨望と妬みを感じつつ、自分のキャリアに納得しながらも灰色の生活を送る女性としての説得力を感じます。

ハイキャリアの仕事を辞め、徐々に明るさを取り戻し、かけがえのない”妹”の存在を思い出すまでの表情の変化が見どころですな。

 

そして大御所、シャーリー・マクレーン。

つらい過去を受け入れた上でポジティブに生きる強さがあり、歳相応のおばちゃんではありますが彼女の魅力は衰えを知りません。

 

それでも、これだけの名女優を揃えても凡作に感じてしまう不思議。

よく考えれば特別良い話ではないですし、自分の彼と寝た妹を許すってのもねぇ、、?

 

互いにコンプレックスを抱え、姉妹だからこそ嫉妬を覚える展開もメンズにはあまりピンと来ませんな。

女性同士だと共感できる部分もあるんすかね?

「人として、互いの立場を理解する」ような話から「姉妹喧嘩の仲直り」にスケールダウンしてしまうのも少々残念かな。

 




 

まとめ

ストーリー性は興味深く、それなりに内容のある映画だとは思います。

ただ特別感動するような何かがあるかと言えばそうでもなく、女優同士の兼ね合い以外の部分では印象に残るようなものも少ないです。

 

決してつまらない映画ではないけれど、感銘を受けるほどに優れたドラマでもなく、何とも判定の難しい作品ですなぁ。。

自分のキャリアに悩みのある人、容姿に悩みのある人、何かしらの深いコンプレックスを抱えている人は観たら何かを感じるかもしれません。

 

オススメではありませんが、観て損は無い映画です。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。

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