JM


(原題:Johnny Mnemonic)
1995年/カナダ/アメリカ
上映時間:107分
監督:ロバート・ロンゴ
キャスト:キアヌ・リーブス/ディナ・メイヤー/北野武/アイス・T/ドルフ・ラングレン/ヘンリー・ロリンズ/ウド・キア/他

 




 

SF作家ウィリアムス・ギブスンの同名小説の映画化作品です。

近未来のディストピア(権力者による管理・統制社会)を舞台に、脳の記録装置に記録された情報を運ぶ”運び屋”の物語。

若きキアヌ・リーブス、世界の北野、大御所アクション俳優ドルフ・ラングレンと、今思えばなかなかに豪華な俳優陣も見所です。

 

演出・脚本共にあまり評価は芳しくないようですが、原作が持つ魅力からか、個人的には非常に興味深い映画だったと思います。

近年の映像の進化に伴い次々と派手なSF映画が公開されるため、この手のジャンルの映画はついつい忘れがちになるものですが、忘れ去られた古臭い作品も、これはこれで面白いですよ。

 

 

 

さっくりあらすじ

ジョニーは脳に埋め込まれた記憶装置によって情報を運ぶ不正の”記憶屋”を仕事にしていた。

ジョニー自身に記憶する内容が分からないように情報は複数の暗号キーによって守られているが、ある日に彼の記憶チップの安全な許容量を超える量の情報を運ぶことになる。

恐らくは非常に価値のある機密情報であると思われるが、同時に期限内に情報を取り出さなければジョニーの死に繋がることになる。

さらに日本の企業がジョニーの情報を狙って追い始め、キーの一部を奪われたジョニーは逃走を開始するのだが、、、

 

 

 

 

”記憶屋”ジョニー

 

ヤクザの組長・タカハシ
「世界の北野」のハリウッドデビュー

 

”守り屋”のジェーン
演じるディナ・メイヤーが可愛い

 

 

 

 

 

デジタルの進化目前

”運び屋”ジョニーの記憶装置の容量が160GBと現代の感覚からすると「仕事にならんよ」ってなレベルの話ですが、1995年時点では非常に大きな容量の水準だったんすかね?

そういったデジタル機器の感覚もさることながら、データへの侵入(電脳的なやつ)の演出や描写が非常に幼稚で低レベル、現在のSF映画に慣れている人からすればギャグレベルにすら感じるほど稚拙なものです。

 

でもこれは悪口ではなくて、90年代~2000年代にかけてのデジタルやネットの進化が異常だということに他なりません。

実際に当時少年だった筆者は夢中で観ていた記憶がありますし、将来的に現在のように手元にあるケータイで何でも見れる時代になると思ってませんでしたもん。

 

 

映画としては、独特の社会背景や世界観を全面に押し出している割には説明的な部分は少な目な印象。

序盤の時点で違和感を感じると、最後まで違和感が無くなることはないでしょう。

逆に言えば冒頭の時点で物語の世界に入り込む必要があるわけで、この映画のテンションについていけないとつまらなく感じる可能性が高いとも言えます。

昔の映画だけに作りは粗く決して親切設計な作品ではないので、理解できない人は置いて行かれる映画ですな。

 

対して、そんな間口の広くない映画の割にはやはり映像・演出面での不満がチラホラ。

物語の発想としては非常に興味深いもので斬新かなとも思いますが、いかんせん全体的にチープさ漂う演出面が非常に残念な出来となっております。

時代的なものを踏まえた腕も、捻りの無い直線的な構成も相まって残念な完成度になってしまったのが悲しいところか。

もう一度リメイクを施せば面白くなるんじゃないかなぁ、、そんなポテンシャルは感じます。

 




 

まとめ

まぁ、オススメできる映画とまでは言えません。

ダメ映画の烙印を押されそうな意見が大半ではありますが、個人的にはわりかし好きな映画ではあり、魅力的な原作があるのは間違いないかなと。

映像業界が進化する前の最後の作品だとも言えますし、今現在の優れた技術があればガラリと評価が変わるのではと信じています。

 

「攻殻機動隊」と「マトリックス」を足して2で割って、水で薄めた感じの作品です。

よければ一度ご鑑賞くださいませ。



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