killer7


2005年/日本
ジャンル:アクション・アドベンチャー
ニンテンドーGC・PS2
開発:グラスホッパー・マニファクチュア
発売:カプコン

 




 

多層人格アドベンチャーとも評されるマニアックなアクションゲーム。

超人的な特殊能力を持つ暗殺者集団「キラー7」と、テロリスト集団「笑う顔」との争いを描いた作品ですが、超がつくほどの独特の世界観がシビれます。

 

ハードがPS2とゲームキューブですし知らない方も多いとは思いますが、その独特な未来の社会背景や台詞回しは非常に魅力的なものであり、今なおカルト的な人気を誇る作品でもあります。

ある人は「イカれてる」と言い、ある人は「最高峰の芸術」と言う。

 

筆者はデザイナー・ディレクター・シナリオライターとして活躍する須田剛一の大ファンでして、本作に於いては良くも悪くも彼の好みが色濃く反映されているのが最大の特徴です。

さっくりあらすじ

日本と合衆国の間で政治的な取引・駆け引きが難航している近未来。

アメリカ政府に雇われている殺し屋集団・スミス同盟こと”キラー7”は世界的に脅威となったテロリストの首謀者クン・ランを捕縛し、テロ集団を壊滅させるためセルティックス・ビルへと向かう。

”笑う顔”となったテロリストを排除しつつ奥に進むも、そこにいたのはクン・ランではなく一人の天使。

天使は”笑う顔”の正当性を主張するも話は平行線を辿り、ようやく現れたクン・ランに対物ライフルを打ち込むも「世界は変わる、全てはパスポートサイズになる」と言い残し姿を消した。

日本、アメリカ、様々な政治家や過去に存在した謎の人物を交え、物語は進むのだが、、、

 

 

 

スミス同盟こと”キラー7”
一人の多重人格者であり、人格が入れ替わると見た目も変わる

 

テロリストの首謀者クン・ラン
”神の手”を用いて人を”笑う顔”に変える

 

 

 

 

意味不明

ぶっちゃけ、意味不明なストーリーです、マジで。

「理解するよりも感じる」タイプの物語であり、いくら考察を重ねても真相に辿り着けることは恐らく無いでしょう。

というか、「答えは自分で見つけるべき」という考え方が公式なようです。

 

しかし投げっぱなしの脚本かと言えばそうでもなく、どうとでも解釈できそうな奥行きがあり、それがまた本作を掘り下げたくなる魅力に直結しているわけです。

ゲームを遊ぶ前提としての説明が不足しているけれども、決して不親切なつくりではない。

そんな絶妙な物語のバランスが強い中毒性を生み出しているようにも思えます。

 

そしてそんな難解なストーリーを彩るトゥーンレンダリング(セルレンダリング)を用いた映像表現がまた秀逸です。

PS4も黎明期に入った現在ではさすがにあらゆる面で見劣りしますが、独特のキャラクター造形やスタイリッシュな演出は非常にカッコいいものです。

 

そこに加わる意味深で独特な台詞回し、ブラックジョークやユーモア、暴力的な表現や性的な表現などが何層にも重なる素晴らしい構成。

気が付けば何度も繰り返しプレイし、その不思議な魅力を解き明かそうと思わせる中毒性に溢れています。

 

 

ゲームとしてはオムニバス形式で、全7章を順々にクリアしていく内容。

物語として繋がっている部分もあれば、意味不明にぶっ飛んだ内容もあり、どれもこれも唯一無二の濃さがあります。

 

全般的に登場人物も非常に濃ゆいメンツばかりであり、主人公の7人はもとより、サブキャラクターやちょいキャラまで異常なほどに個性的。

中には過去に殺した人間の(幽霊的な)残留思念も多く、そのほとんどがウィットに富んだ台詞でヒントをくれたりします。

 

このキャラが立ち過ぎた登場人物が語る台詞はどれも非常に内容深く、ぜひとも一度は体験してほしいところです。

 




まとめ

正直なところ本作の魅力を語りだすと本一冊書けるレベルの無いようになってしまうため、極めて表面をなぞっただけの紹介になってしまうのが本当にもどかしい。

この独特過ぎるゲームシステムや演出、難解過ぎる脚本に意味不明なエンディング、これが須田ゲーのクオリティです(笑)

好きな人はとことんハマり、苦手な人にはかすりもしない、正にそんな感じ。

 

時代が変わり、ゲームソフトひとつ作るのにも非常に予算がかかるようになり、PSやPS2時代のように尖ったゲームにお目にかかれない昨今、こういったゲームは非常に価値のあるものだと思います。

できればリメイクしてほしいなぁ、、、マジで。

 

なかなか機会が無いとは思いますが、ぜひとも一度は触れてほしい作品です。

ぜひ一度ご遊戯くださいませ。

 



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