メジャーリーグ2

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(原題:Major LeagueⅡ)
1994年/アメリカ
上映時間:105分
監督:デイヴィッド・S・ウォード
キャスト:チャーリー・シーン/トム・べレンジャー/コービン・バーンセン/マーガレット・ホイットン/ジェームズ・ギャモン/デニス・ヘイバート/レネ・ルッソ/オマー・エップス/デイヴィッド・キース/ミシェル・バーグ/エリック・ブラスコッター/石橋貴明/他

 




 

 

前回に引き続き「メジャーリーグ」の続編をご紹介。

後日譚も含め、前年に奇跡的な優勝をしたインディアンスの面々が、新シーズンを迎えるお話です。

 

ごく一部を除いて再び同じ監督&キャスティングが集合した続編となっているわけですが、”一度栄光を手にした人間たちの、の堕落と復活”に焦点を当てた作品です。

”落ちこぼれ達の奇跡の快進撃”であった前作に比べテーマがやや弱く、前作には遠く及ばないという評価が大多数のようです。

 

僕もそう思いますが、でもこれはこれで面白い映画だと思うんですけどね。。

しかし大まかに前作と同じような展開をなぞる上、前作よりもよりコメディ色が強くドラマ部分が薄くなっている印象。

なので、その辺りが賛否分かれるところでしょうか。

 

 

 

さっくりあらすじ

低位置だった万年最下位から、奇跡の優勝をしたクリーブランド・インディアンス。

三塁手だったドーンは引退し、球団オーナーのレイチェルから経営権を買い取り、球団の新オーナーに就任する。

新たにFAで大物選手も獲得し、万を持してキャンプを迎えるも、優勝したことで選手たちからはハングリー精神が無くなり別人のようになっていた。

豪速球をウリにしていたリックは変化球主体の軟投派へ、俊足のヘイズはハリウッド映画に出演し、足の怪我を恐れて走らない。

セラノはブードゥー教から仏教へと改宗して闘争心が無くなり、チームの柱であるジェイクも既に満身創痍で満足にプレーができず、新人キャッチャーを教育しながらシーズンを迎えることに。

この事態に監督のルーも頭を悩ませるが、シーズンが開幕すると予想通りチームは鳴かず飛ばず。

唯一FA移籍してきたパークマンだけが、一人気を吐くものの連戦連敗。

ファンも愛想を尽かして観客は減っていき、球団の運営資金も火の車、さらにパークマンも再び移籍。

とどめに監督のルーが急病で入院してしまうのだが、、、

 

 

 

 

8167762_orig日本から来たタカ・タナカ

 

Catcher-–-Jack-Parkman-Major-League-IIFA加入の主砲パークマン
性格最悪

 

randy-quaid-major-league古参ファン
こいつ面白いんだ、、

 

 

 

選手の魅力が半減、、

先述したように、既知の選手たちの扱いが雑になっちゃったのが寂しいかな。

でもね、決していい加減なわけではありません。

倒れたルー監督の代行で半分引退していたジェイクが監督を務めたり、ルーのために皆でもう一度戦う気持ちを取り戻そうとしたり。

それなりに熱いドラマがあるにはあるんです。

 

主人公格のリックは「大人になる」の意味が理解できず、背伸びを続けたせいでスランプになってしまうという真面目な話が、メインのプロットになるわけですが。。

俊足ヘイズの見せ場が限定的&強引なように。

主砲セラノが仏教徒になり、よく分からんウザイ奴になっちゃったように。

踏み込んじゃいけないドラマ部分までコメディにしちゃった感じ。

 

ついでに新キャラを登場させたために、旧キャラの描き方が雑になっているところも少し寂しく感じました。

あと謎の日本人選手”タカ・タナカ”として石橋貴明が出演しているのもちょっと、、、ね。

面白いんですけど映画の中でメチャクチャ浮いていて、「俳優」の中に「微妙なコメディアン」が混ざっちゃいましたという感じ。

残念ながら違和感がすごいです。

 

 

あと余談ですが、ヘイズ役のオマー・エップスは現在TVドラマシリーズで引っ張りだこの人気役者になっております。

北野武監督の「Brother」にも準主役くらいで出演してます。

個人的に好きな俳優さんです。

 

話の土台がしっかりしちゃっているだけにアラが見えてしまう。

もっとちゃんと作れば、もっと面白くなってたはずだなぁという印象がなかなか拭えません。

でもコメディに寄せただけあって笑えるところは多いですよ、特に前作でも妙な輝きを見せたアナウンサーは笑えます。

 

シーズン開幕の時は前年の興奮そのままに、えらい気合が入ってたもののチームはいつものように低迷。。

そんなチームの下降線に合わせるようにやる気を失い、最終的に酒に逃げるあたりなんかマジで笑えます。

 

それになんだかんだ言ってもやはり「Wild Thing」のシーンはカッコいいんですよね。

背伸びした大人スタイルを捨てて、ユニフォームの上にレザーベスト、稲妻のようなモヒカンヘアーで帰ってきます。

その姿を見て「彼だ!あの曲流さなきゃ!!」と、アナウンス係が急いでテープをかけるシーンは普通に感動します。

小さな不満はあれど、このシーンだけで帳消しにしてもいいくらい。

 




 

 

まとめ

前作と比べていくらかのパワーダウンは否めませんが、個人の趣味の問題と言えなくもないかなーと、本作の方が面白い!という方も少なからずいるのではないでしょうか?

全2部作の完結編なので、観て損は無い作品です。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 

おまけ

メジャーリーグ3?

知らんなぁ。

 

 

 

 

 



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