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Mr.インクレディブル

      2018/07/22

The+Incredibles+(2004)+1_convert_20160108103446
(原題:The Incredibles)

2004年/アメリカ
上映時間:115分
監督/脚本:ブラッド・バード
キャスト:クレイグ・T・ネルソン/ホリー・ハンター/ジェイソン・リー/サラ・ヴァウエル/スペンサー・フォックス/イーライ・フシール/サミュエル・L・ジャクソン/ブラッド・バード/他

 




 

 

ルーカスフィルムまで買い取り、今や世界一の映画製作会社となったディズニー。

「モンスターズ・インク」や「トイ・ストーリー」など高いアニメーション技術でヒット作を量産するピクサー。

そんな二大巨頭がタッグを組んだ長編アニメーション作品で、ピクサーが始めて「人間」を描いた作品でもあります。

 

監督を務めたブラッド・バードは本作でアカデミー長編アニメーション賞を獲得、アニー賞(アニメ界のアカデミー賞)では全10部門を受賞するなど化け物ぶりを発揮しました。

ちなみに2007年に公開された「レミーのおいしいレストラン」でもアカデミー賞、グラミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞しています。

 

アニメーションのクォリティもさることながら、スーパーヒーローが繰り出す派手なアクションと、現実社会で世知辛く生きる苦悩を描いたドラマをうまいこと組み合わせた良作です。

愛する家族を守るためヒーローだった自分のエゴを押し殺し、なおかつ社会の平和のために奮闘する主人公の姿はどこかユニークでありながらも強さと優しさに溢れ、今時のメンズに足りないものが何かを教えてくれます。

 

 

さっくりあらすじ

かつては社会の平和を守っていたスーパーヒーローたちだったが、とある事故をきっかけに世間の風当たりは強くなり批判に晒されるようになっていく。

政府が行った政策により一切のヒーロー活動は禁じられ、15年前を境に全てのヒーローたちは引退し、自分の正体を隠しながら社会に紛れて生活をするようになった。

かつて「Mr.インクレディブル」として活躍していたボブも保険会社に勤務し、家族を養うためにイヤミな上司の罵倒に耐えながら窮屈な生活を送っていた。

同じくかつて「イラスティ・ガール」として活躍していた妻のヘレンは一般人の社会生活に順応しボブの支えとなるよう努めている。

しかしスーパーパワーを受け継いだ娘のヴァイオレットは自分の能力がコンプレックスになり引っ込み思案な性格に、息子のダッシュは自分の能力を抑えなくてはならない生活に鬱憤が溜まりヤンチャな性格になってしまい、毎日のように起きる兄弟喧嘩に手を焼いていた。

そんなある日、ボブは上司の態度に怒りをぶつけてしまい、会社から解雇を言い渡されたところで謎の女性ミラージュから「Mr.インクレディブル」への伝言が届く。

それを聞いたボブは家族に内緒で再びヒーロー活動を始めるのだが、、、

 

 

 

元ヒーローのボブさん

 

36df130bb5130fbb9d096096b25839d7_425x317x1_convert_20160108103500ボブの仲間、フロゾン
微妙に弱い

 

incredibles-2-plot_convert_20160108124235やっぱり家族が1番です

 

 

 

 

 

現代社会とヒーローたち

あくまでディズニー映画なのでハッピーエンドで終わるのはお約束。

しかし子供相手にマシンガンを乱射する大人、平気で赤ちゃんを人質に取る悪者、(事故とはいえ)悪者が"やっつけられる"ではなく"死んでしまう"というディズニーらしからぬ演出が多いのも特徴です。

とはいえ残酷な描写は無く、展開の読みやすい予定調和なストーリーを、大人も子供も楽しめる魅力的な作品に仕上げる手腕はやはりすごいの一言ですな。

 

先述したようにディズニー作品としては珍しくやや殺伐としたシーンもあるものの、とにかく明るくて楽しい映画です。

アメコミ的なノリで活躍するヒーローたちですが、善意でやったことで訴えられるというアメリカの訴訟社会を皮肉ったような件も個人的に笑えました。

現実にこーゆー話ありそうですもんね(笑)

 

ヒーローを引退した人たちが元気とやる気をもてあましながらも、妻や家族のために窮屈な社会でこじんまりと働く姿は笑いと悲哀を同時に感じます。

おおげさではありますが、窮屈な現代社会を生きるお父さん達にも共感できる部分は多いのではないでしょうか?

 




 

 

 

まとめ

起承転結がハッキリ丁寧に作られていて、プロットの区切りが簡潔で物語を作る上での見本のような出来栄えです。

ヒーローとしての自分のアイデンティティーや居場所に苦悩し、最後は巨悪をやっつけるというシンプルな勧善懲悪のストーリー。

 

しかしながら優しく暖かみを感じるキャラクターデザインや、人物の質感をとことん再現したこだわり、そしてそれらがコミカルに動く演出が楽しく、ピクサーの脚本の魅力と映像技術力の高さが見て取れます。

シリアスで重たい社会的なメッセージに面白おかしいキャラクター、表現豊かなアクション性が組み合わさることで完成した、大人も子供も楽しめる良作です。

 

オススメです。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

おまけ

作中でインクレディブル一家の戦闘コスチューム製作を引き受けているエドナですが、声優さんはまさかのブラッド・バード監督本人です。気づかなかったー。

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