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マイ・プライベート・アイダホ

      2018/07/17


(原題:My Own Private Idaho)
1991年/アメリカ
上映時間:102分
監督:ガス・ヴァン・サント
キャスト:リバー・フェニックス/キアヌ・リーブス/ウィリアム・リチャート/キアラ・カゼッリ/ジェームズ・ルッソ/ウド・キア/フリー/他

 




 

リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスがW主演を務めた同性愛系な青春ドラマ。

監督と脚本を務めたガス・ヴァン・サントは写真家でもあり小説家でもあり、ミュージック・ビデオや映画製作までをこなすマルチなお方。

ちなみにゲイを公表しているようです。

シェイクスピアの戯曲を原案にした作品だそうですが、売春・ドラッグ・同性愛・近親相姦というなかなかに過激なテーマと、独特の映像表現はなかなかに魅せるものがあります。

 

 

 

さっくりあらすじ

アイダホ州で生まれたマイクは幼い頃に親に捨てられ、男娼をしながら日々を過ごしているが、強いストレスを感じると場所を選ばずに眠ってしまう持病を抱えている。

スコットは市長を務める父の家に生まれ裕福な家庭に育ったが、親に反抗し家を出て、マイクたちと男娼をしながらストリート・キッズとしてドラッグや盗みを繰り返していた。

生い立ちは正反対ながらも意気投合した2人だが、その実スコットはこの暮らしを終わろうと考え始める。

そんな折にマイクは母親のことを聞くため、スコットと共にバイクを盗み、兄の元へと向かうのだが、、、

 

 

 

 

マイク
男娼として日銭を稼ぐストリート・キッズ

 

スコット
マイクと共に過ごすが、彼は金持ち

 

マイクはスコットに対し、
徐々に恋心を募らせていくが、、

 

 

 

 

うん、よく分かんない

くだらないエンタメ作品から高尚な文学作品まで、割と幅広く映画を観ているつもりですが、本作に限っては深い理解に辿り着けませんでした。

かと言って2回も3回も観る程の魅力は感じず、正直あまり楽しめなかったのが正直なところです。

内容があるようで無い、でも無いようである、素直にそんな印象であり、ちょいと過激な思春期を受け入れられるかどうかがキモですな。

 

出自が複雑で刹那的な生き方をするマイク。

将来的に不自由の無い将来が約束されているスコット。

同じ環境で男娼として生きる2人には正反対の未来があり、マイクは少しずつ情熱的に、スコットは残酷なほどに冷静に先を見据え、その対比を味わう作品なのかもしれません。

大袈裟に言えば”生き方を選べない”側の人間と、うっかりそこに交じってしまった”生き方を選べる”側の人間のイレギュラーな邂逅とも取れますし、見捨てられた人たちにスポットを当て、同性愛をエッセンスに足した青春劇と言えそうです。

 

人間誰もが平等に歳を取りますし、生まれ持った才能や環境、はたまた努力を重ね、順当に人生をステップアップしている人ほど過去は遠くなっていくものでしょう。

逆に言えば昇るステップも見当たらないような環境に生きている人からすれば、刹那的に今日のみを見据えて生きるのが現実だとも思います。

いずれにせよ「次に行った人」と「そこにしかいれない人」との差は埋めがたいものであり、性的な要素を加えつつも、メインストリームは”人間格差”なのかなと。

 

ただね、深読みすればこういった解釈もできなくはないですが、個人的には作品に対してそこまで響かなかったのも事実でして。

同性愛を真正面から捉えた作品はそこまで観た経験も無いですし、2人のイケメン(というよりは美男子)の際どい映像を見せられた時には思わず苦笑いするような印象の方が強いです。

 

だもんで、深く考察して噛み砕く作品なのか?

はたまた美少年の裸体を楽しむゲイ作品なのか?

残酷な運命を受け止め、ダウナーなテンションにさせる作品なのか?

ぶっちゃけどういうスタンスで観ればよいのかが全く理解できず、それ故に面白いのかつまらんのかの判断すら良く分からないという結果になります。

 

唯一オススメできるとすれば、リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの繊細な演技でしょうか。

そもそもは住む世界が違うと言わんばかりに態度を豹変させ、”仲間”から”他人”へとあっさり見限るキアヌ・リーブスの演技はかなりの憤りを感じさせます。

対するリバー・フェニックスも繊細なガラスのように脆く透明で、お金も信頼できる人も、儚い愛情さえも無いというドン底に生きる少年を演じきっております。

物語の焦点が曖昧なだけに2人の卓越した演技力はより際立っており、むしろ計算した上での演出であれば相当な手腕だと思います。

 




 

まとめ

鮮やかに彩られたけれども繊細な味付けで、美味しいかどうか判別できない料理のような作品です。

面白いのか、興味深いのか、普通につまらないのか、、どの答えもしっくりこず何とも消化不良な感想ではありました。

ただ、先述したように見所が無いわけではないので、観る方の感性とタイミング次第で受け取る感情も変化するのでしょう。

 

とてもオススメできる映画だとは思いませんが、一度は観て損は無いかもしれません。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。

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