幸せのちから


(原題:The Pursuit of Happyness)
2006年/アメリカ
上映時間:117分
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
キャスト:ウィル・スミス/ジェイデン・スミス/タンディ・ニュートン/ブライアン・ホウ/ジェームズ・カレン/他

 




 

どん底から成功を収めた実在の人物、クリス・ガードナーの半生を描いたヒューマン・ドラマ。

ウィル・スミスの親バカっぷりが常軌を逸し始めたのもこの頃で、息子ジェイデン・スミスとの共演も当時話題になりました。

王道なアメリカン・ドリームを地でいくサクセス・ストーリーではありますが、成功までの過程を描いたというよりは、どん底から抜け出す過程を描いたといった方がしっくりきます。

逆境にめげない心の強さ、いかなる時も大事な人を考える優しさ、そして将来を見通す賢さなど、それなりに観て得るもののある良作と言えるでしょう。

さっくりあらすじ

1981年、サンフランシスコ。

骨密度計測器のセールスマンであるクリス・ガードナーだが計測器は全くもって売れず、実質的に息子・クリストファーを養っている妻・リンダは過労に苦しんでおり、家庭の雰囲気は最悪なものだった。

そんなある日、クリスは偶然にも株の仲介人の職に興味を持ち、リンダに呆れられながらも証券会社が主催する仲介人育成プログラムを受けようとするのだが、、、

 

 

 

ホームレスになりながらの求職

 

ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス
可愛いんだコレが

 

本物のクリス・ガードナー
現在は大企業のCEO

 

 

 

山あり谷あり

ウィル・スミス自身が製作に関わり、鳴り物入りで息子も出演させただけあって非常に気合の入った感動作だとは思います。

良いことも悪いことも、ずっとは続かないのが人生というものですが、いつかはやって来るであろうチャンスを信じて耐え続けることは実際メチャクチャつらいものです。

きれいごとは嫌いですが、そういう意味では苦難にめげず、頑張り続けることにはやはり意味があるのでしょう。

 

タクシー代すら踏み倒し、公衆トイレに寝泊まりし、社会的な底辺にいる人が上を目指して走り抜ける物語ですが、コレが実話なんだから何とも留飲が下がる思いでいっぱいになります。

まぁ、よくよく考えれば単に事業に失敗し、再起をかけて証券マンになろうとしているだけの話であり、支えてくれた妻のことを顧みず子供を巻き込んでの極貧暮らしと微妙に共感できない部分もありますが、この辺は観る人の立場にもよるのでしょう。

良い映画だけれども満足感は無い、素晴らしい成功談だけれども得るものは無い、何でかそんな印象に終始してしまうのが正直なところ。

ギリギリの生活苦を耐えたことに対して誉めるべきなのか、計画的に将来を組み立てられないことに叱咤すべきなのか、何ともリアクションに困るお話ですな。

 

その微妙な自業自得の物語を、これ以上ないほどに感動的な演技で彩ったスミス父子の存在感は圧巻の一言。

ガチな生活苦という大きな不幸の中で、父子が表現する喜怒哀楽はかなり印象に残ります。

特に採用通知を手にした時のウィル・スミスの安堵の表情は涙を誘うかなりの名シーンだと思います、これはさすがの演技力と言わざるを得ないでしょう。

サクセス・ストーリーにばかり目がいきがちですが、個人的にはどんなにつらい時でも大事なものを手放さず、父としての尊厳と優しさと義務が一番のメッセージなのかなと感じています。

 




 

まとめ

贅沢を言えば成功後のエピソードや、不憫な生活を強いられた子供のその後の幸せなども観たかった気がしますが、作品としては蛇足な部分だったんですかね。

 

本編とは直接的に関係ないものの、実在した人物の苦労や成功を描いているだけに極めて狭い視点での演出になっておりますが、個人的には寝る場所すら確保できない人々が少なくないことが最も胸を打ちました。

最終的に成功を収めた故の美談ではありますが、そのまま失敗してどん底よりも下に行ってしまった人の方が圧倒的に多いのが現実というものでしょう。

そういった日の当たらない場所に住んでいる人達にもスポットを当てる映画もあっても良いのかなぁと、でもそんなもんつまらないよね、きっと。

殆どの方は文句なしで良作だと言うでしょう。

特に若い人に観てほしいかな。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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