スクール・オブ・ロック

School-of-Rock
(原題:School of Rock)
2003年/アメリカ
上映時間:108分
監督:リチャード・リンクレイター
キャスト:ジャック・ブラック/マイク・ホワイト/ジョーン・キューザック/サラ・シルバーマン/ミランダ・コスグローブ/ジョーイ・ゲイドスJr./ケヴィン・クラーク/ロバート・ツァイ/他

 




 

 

ダメ男が名門校の先生になっちゃうコメディ・ドラマ。

 

主演はかつてのロビン・ウィリアムズを彷彿とさせる喜劇俳優ジャック・ブラックですが、本当に不思議な俳優さんですよね。

演技の幅が広く芸達者で、あらゆる役をこなせる器用さを持ち合わせています。

インパクトあるキャラクター性もさることながら、その強烈な個性を放ちながらも他の演者を生かせる器用さを併せ持つ、底の知れない面白い人だと思います。

 

本作の脚本を担当し、本作ではジャック・ブラックの友人役として出演しているマイク・ホワイトにも注目。

プライベートでも友人関係(かつて隣に住んでいた)らしく、自身とジャックが出演する前提で脚本を書いたそうです。

撮影中は即興やアドリブがほとんど入らなかったらしいので、良い意味で彼の魅力を自然と引き出した作品と言えるでしょう。

 

監督のリチャード・リンクレイターが直接集めてきた子役たちは、本当に歌ったり演奏したりしたそうな。

どの子も芸達者ぶりが素晴らしく、末恐ろしい子供たちですね。

主演のジャック・ブラックという俳優を、完璧に生かせる脚本×監督が見出した天才子役達=良作というわけで。

この時点で面白いに決まってますよね。

 

 

 

さっくりあらすじ

ギタリストのデューイは、心の底からロックを愛する熱い男。

しかし情熱的すぎるパフォーマンスが災いし、バンドをクビになってしまう。

ろくに仕事も無いデューイは、ルームメイトのネッドとその彼女に払う家賃さえ持っていない。

何とか仕事を探そうとするがそんな折、ネッド宛に私立学校の臨時教員の依頼が舞い込み、ネッドになりすまして名門校で働こうとするのだが、、、

 

 

 

 

school-of-rock3ミュージシャン(無職)のデューイさん

 

School-Of-Rock2ひょんなことから名門校の教師に

 

School_of_Rock_13校長のロザリー先生
悩み多き管理職

 

 

 

 

ロックによる教育法

有名なロックの楽曲にあわせて、音楽の歴史や音楽ジャンルの相関図を教えるなど、およそ私立校では学ばないことを大真面目に教えて行くだらしない先生のデューイ。

どう見てもお手本にはならない大人が、ロックの魂を生徒たちに叩き込んでいく過程で築いて行く信頼関係。

それに伴い、自然と本物の教師のように包容力を身につけていくデューイの成長が、物語全体を通しての軸となります。

逆に生徒たちはロックの反抗心ではなく、仲間たちの友情と協調性を学んでいく姿が可愛らしくも感動します。

 

あどけない子供達が楽器を演奏し、クラシックとは程遠いロックを演奏する姿は見応えがあり、こういう形で音楽に触れるのも良いのではと思ってしまうほど。

物語としてはミュージシャンを自称するほぼ無職が、ひょんなことから教師となり、音楽を通じて破天荒な教育を通じて悩み多き生徒たちと信頼関係を築くといったもの。

 

どこかで観たことありそうな脚本ではありますが、お堅い私立学校の背景や子供ならではの感性、それを活かしてあげる教育論などなど。

どれもそれなりに見応えがあり、また得るものや、学ぶ事もありそうな気がします。

子供は大人に導かれ、大人も子供から学ぶこともあるという関係性は、大事にするべきエッセンスかもしれませんね。

 




 

 

まとめ

先生と生徒の信頼関係、生徒たちに自然と生まれる輪の作り方。

その正解例の一つとして完成されているような気がします。

 

大人から子供まで、ついでに現役の先生まで。

誰でも楽しめる内容なので、小学校の授業とかで流しても良いんじゃないかと本気で思います。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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