シン・シティ

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(原題:SIN CITY)

2005年/アメリカ
上映時間:124分
監督/脚本:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー/(クエンティン・タランティーノ)
キャスト:ブルース・ウィリス/ジェシカ・アルバ/マイケル・マドセン/ニック・スタール/パワーズ・ブース/ミッキー・ローク/ジェイミー・キング/カーラ・グギノ/イライジャ・ウッド/ルドガー・ハウアー/クライヴ・オーウェン/ロザリオ・ドーソン/ブリタニー・マーフィ/デヴォン青木/アレクシス・ブレデル/ベニチオ・デル・トロ/マイケル・クラーク・ダンカン

 




 

 

ロボコップ」「デアデビル」「300」「ダークナイト」などの原作者で、大御所コミックライターのフランク・ミラー。

そして「デスペラード」や「マチェーテ」など、暴力性の強いラテン系アクションを得意とするロバート・ロドリゲス。

2人の合作映画となるバイオレンス・サスペンスです。

 

複数の短編エピソードで構成されており、一部だけではありますがロバート・ロドリゲスの親友でもある「変態暴力映画監督タラちゃん」ことクエンティン・タランティーノが担当しています。

まさに三人の変態による、変態的暴力ラプソディー(褒め言葉)

 

明暗のコントラストを強調するモノクロのフィルムに、部分的に表現される彩度の高いカラーをのせることで独特の世界観を表現。

渇きとヌメりを感じる不気味ながらもスタイリッシュ、そして官能的な映像が特徴です。

 

また俳優陣が風変わりで、豪華な顔ぶれでありながらもひねりにひねったキャスティング。

意外な人が意外な役を演じている姿は変態原作者変態監督の思想を投影し、圧倒的な個性が遺憾なく発揮されています。

 

 

さっくりあらすじ

「オープニング」
犯罪の街シン・シティ。

8年前、11歳の少女・ナンシーが上院議員の息子・ロアークJr.に誘拐された。

何をしても罪に問われないロアークJr.だが、すんでのところで刑事・ハーディガンがナンシーを救い、ロアークJr.に重症を負わせる。

しかし仲間のはずだった同僚刑事の凶弾に倒れるハーディガン。

意識が遠のく中、彼はナンシーを逃がすのだった。

 

「The Hard Goodbye」
マーヴは心優しき大男。

その風貌で周囲に恐れられているが、ある夜に彼はゴールディという名の娼婦と出会う。

しかし朝が来るとゴールディは何者かに殺害され、さらにその容疑はマーヴへと向かう。

逃亡中の身ながらゴールディの仇を討つため真犯人を探すマーヴ。

やがてロアーク枢機卿と、彼の寵愛を受けているケビンの存在に気がつくのだが、、、

 

「The Big Fat Kill」
恋人のシェリーにつきまとうジャッキー・ボーイを撃退したドワイト、しかし一抹の不安を覚え、逃げ帰るジャッキーの後を追う。

辿り着いた先は娼婦たちの街”オールドタウン”

そこで娼婦に対し、傍若無人に振舞うジャッキーだったが、娼婦たちの仲間とのいざこざで殺されてしまう。

しかし、後にジャッキー・ボーイが警官だったことが判明し、警官殺しの罪で街の協定と自治権は喪失。

無法地帯となった街を守るため、自分の過去を守るためにドワイトは立ち上がるのだが、、、

 

「That Yellow Bastard」
8年後、仲間の凶弾に倒れたハーディガンは刑務所にいた。

兄であるロアーク枢機卿の威光で、上院議員の椅子を手に入れたロアークJr.の父親の手が回り、Jr.の罪を着せられていた。

毎週木曜日に届くナンシーの手紙を唯一の楽しみに服役していたハーディガンだったが、ある日を境にぱったりと手紙が届かなくなってしまう。

彼女の身に不安を覚え、ハーディガンは全ての罪を認めて出所しナンシーの元を尋ねるも、すでに彼女の姿はない。

消えたナンシーの行方の手がかりを得るためにオールドタウンを尋ねたハーディガンは、そこには19歳になったナンシーの姿を見る。

彼女の無事に安堵するも、そこには変わり果てた姿のロアークJr.の手が迫っていた、、、

 

 

 

 

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「天使」ことアルバ様
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ミスターフロド、マジこえぇ。

 

 

 

ハードボイルドなキャスティング

多面的なストーリー構成で成り立つ映画なので、各エピソード毎に主人公がいるわけです。

その中でも冒頭から出てくる老刑事・ハーディガンこと、ブルース・ウィリスが渋いっすねぇ。

罪の街で無骨な正義を貫き、それ故に権力に翻弄される姿はハードボイルドと呼ぶにふさわしく、さびれたおっさんの魅力に溢れています。

 

そしてヒロインとなる少女・ナンシーを演じるジェシカ・アルバもまた素敵。

個人的に世界有数のパーフェクト美人だと思っていますが、本作ではまさかのストリッパー役(脱がないよ)に挑戦。

控えめながらも隠しきれない、超絶可愛い存在感が光ります。

マジ天使

 

 

そしてインパクトだらけの怪物・マーヴを演じるミッキー・ロークも印象的。

本人の演技もさることながら、この役に抜擢したプロデューサーは天才ですね。

見た目といい、迫力といい、意外と繊細な性格といい、申し分なし。

難しい役どころだったはずですが、どう見ても彼以外には務まらなかっただろうと感じます。

 

続いてクライヴ・オーウェンですが、大物演技派と個性派の俳優に挟まれ、やや隠れがちな印象。

個人的にけっこう好きな俳優さんなんですが、彼らと肩を並べるには少しだけ早かったかなぁ、と。

 

ついでにモデルのデヴォン青木も出演していますが、特に感想は無し。

アジアンアメリカンの独特な雰囲気が合っていた、、、かな?

 

 

一番ビックリしたのはイライジャ・ウッド。

まさか「指輪物語」のミスター・フロドがこんな役を演じるとは、と腰が抜けましたよ。

しかも不自然さを微塵も感じさせず表現する静かなる狂気、彼の演技の幅の広さを見事に証明しました。

ある意味これだけで一見の価値ありですが、ミスター・フロドのイメージを壊したくない人はやめておきましょう。

 




 

 

まとめ

何せ舞台が”悪”の巣窟なので、常時正義サイドにスポットが当たる単純なつくりです。

その単純さをここまで完成度の高い傑作に仕上げる手腕は、本当にすごいの一言ではあります。

しかしいかに傑作であれ、ニッチすぎる作風は万人受けするものでは絶対にありません。

 

しかし官能的、ハードボイルド、スタイリッシュ、アート性、男の美学、どれかに興味がある人はそれなりに楽しめる映画だと思います。

まさに”ハマる人にはとことんハマる”この奇作。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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