（原題：South Park）
監督/脚本/製作：トレイ・パーカー/マット・ストーン
TVシリーズ：1997年～
劇場版：1999年/アメリカ
上映時間：81分
キャスト：トレイ・パーカー/マット・ストーン/アイザック・ヘイズ/メアリー・ケイ・バーグマン
アメリカのケーブルTV、コメディ・セントラルで放映中のストップ・モーション・アニメ（切り絵風）を駆使した短編番組。
コロラド州の小さな町・サウスパークを舞台に、可愛らしい少年４人組が色々とやらかす15禁（R指定）のコメディ・アニメです。
知る人ぞ知るアニメですが、一時期WOWOWでも放送されていたようなので知っている人も多いのではないでしょうか？
アメリカでは良くも悪くも非常に有名な番組で、引くほどの下品な下ネタは標準装備で、宗教・麻薬・同性愛・小児性愛・人種差別など、製作者たちの安否が心配になるほどの過激な風刺が特徴です。
特に有名な芸能人や政治家などを名指しで批判する言動は、賛否が分かれるものではありながらも一定以上の支持を得たりするなど、ただの過激なバカ騒ぎに終わらない独特の魅力に溢れています。
さっくり登場人物紹介
スタン・マーシュ
（Stanley “stan” Marsh)
比較的まともな感性の持ち主
常識人ゆえに苦労が絶えない
作者の一人、トレイ・パーカーがモデル
カイル・ブロフロフスキー
（Kyle Broflovski）
裕福な家庭に育つユダヤ人
神経質で理屈っぽく、短気
作者の一人、マット・ストーンがモデル
エリック・カートマン
（Eric “Theodore” Cartman）
実質の主人公格
ワガママ・強欲・ケチ・差別主義・鬼畜
デブなので体力は無い
ケニー・マコーミック
（Kenneth “Kenny” McCormik）
両親が無職のアル中で極貧
フードを被っているので聞き取れないが、発言は全て下ネタ
絶対に死ぬ
究極に人を選ぶアニメ
非常に特徴のある、可愛らしい子供向けな絵柄ながら、時として大人が観るにも堪えないような過激な内容がなんともクセになる本作ですが、確実に人は選びます。
というか、むしろNGが出る人の方が確実に多いだろうと思います。
でも安心してください、それが”普通”です。
しかし、しかしですよ。
ひたすらくだらない下ネタと政治批判だけかと思いきや、恐らく世界中でタブーとされているだろう宗教問題や、アメリカの社会問題の闇、捕鯨などを含めた環境問題などなど、、
視点を変えれば非常に深く、また表面化しづらい問題を芸術レベルで風刺するアニメという側面があるわけです。
全体的に明らかに度を越えているので万人が笑えるわけではないですし、むしろ不快に思う人の方が割合としては多いでしょう。
しかし世界中で起きている時事をはじめ、色々と考えさせられるキッカケにはなり得る鋭さを持った作品だとは言っておきます。
まとめ
カオスな回は本当に腹の底から不愉快になるものばかりですが、時として素晴らしいエピソードもチラホラあったりします。
実際にエミー賞（TVのアカデミー賞）を何度も受賞するなど、番組としては非常に高い評価を得ているものだと言ってもいいでしょう。
残念ながら日本で視聴できるのは一部だけのようですが、公式サイトでは普通に観れます（全英語ですが）
オススメできるものではないですが、英会話の勉強の箸休めにはちょうど良いかなと思います。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。
おまけ
作者のトレイ・パーカー氏は奥様が日本人、学生の時に日本に留学経験もあり、日本の文化に詳しく、よくパロディにされている。
キャラクターの声はほとんどトレイ・パーカーとマット・ストーンが演じている、ちなみに１エピソードは３日でできるらしい。
