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リング

      2018/08/05

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1998年/日本
上映時間:95分
監督:中田秀夫
キャスト:松嶋菜々子/真田広之/中谷美紀/竹内結子/佐藤仁美/しみず霧子/大島蓉子/大高力也/他

 




 

今さら紹介するまでもないほどに有名になったジャパニーズホラーの代名詞、「呪いのビデオ」にまつわるサスペンスホラー映画です。

「VHS」いわゆるビデオテープですが、2016年現在ではもはや完全に過去の遺産と言っても良いでしょう。

SNSを中心に何でも情報が素早く手に入る現代は何とも味気なく、「これ友達から聞いたんだけどさ、、」という”又聞き”が醸し出す風情と不気味さが無くなってしまったのは少し寂しく思いますね。

ついでにブラウン管のテレビと、昔ながらの固定電話が醸し出す不気味さも今では時代遅れなのかもしれません。

 

その後も度重なる続編で活躍する貞子さんですが、怖さ、不気味さ、インパクト、どれをとっても本作が一番怖いのは間違いありません。

日常にふと紛れ込む恐怖、理不尽な呪いに踊らされ謎を解こうと奮闘する人々、そして何事も無かったかのように絶対的にやってくる”7日目”という時間。

クリーチャーや血しぶきでは表現できない、歪んでしまった少女の有無を言わさぬ恐ろしさはやはり秀逸で、いくら作品を重ねても本作を超えるものは出てこないでしょう。

 

幽霊や悪魔の類は全く信じない筆者ですが、怨恨は少し苦手です。

呪い、のろい、ノロイ、、、うーこわ!!

 

 

さっくりあらすじ

TV局のディレクターを務める浅川玲子は、見た者を1週間後に死に至らしめる「呪いのビデオ」に関わった男女数人が奇怪な死を遂げたことを知り、姪の智子が同じタイミングで亡くなったことに気づく。

調査の結果4人の男女はいずれも交友関係にあり、1週間前に伊豆の貸別荘に宿泊していたこと、宿泊の際に撮影された写真に写る4人の顔が歪んでいたことを突き止める。

さらに調査を進めるために伊豆の貸別荘を訪れ、そこで貸し出されていたビデオテープの映像を見ると、直後に不気味な無言電話を受け取った。

自身の写真の顔が歪んだことを受け、テープが本物の「呪いのビデオ」だと確信した玲子は超能力者であり、元夫である高山に相談を持ちかける。

高山も実際にビデオテープを見た上で内容を分析し、映像に写っていた新聞記事から過去の伊豆大島の噴火を予知したとされる超能力者・山村志津子に関連するものであることを突き止めるのだが、、、

 

 

 

 

cap024初めて観た時は死ぬほどビビりました。

 

 

 

一発勝負の恐怖

「呪いのビデオ」というありそうで無いもの、また無さそうでありそうな、そんな不安定なギミックですが、本作はその存在を信じさせる不可思議な説得力に溢れています。

今でこそ呪怨と戦ったり、始球式に参加したりと引っ張りだこな貞子さんですが、初見でこいつを見た時は本当に怖かったっす。

ある意味で貞子の存在を知らずに本作を観れたことは幸せだったとも言えますね。

 

”超能力者”という存在が出てくるとホラーはつまらなくなってしまうものですが、主演の松嶋菜々子、真田広之をはじめ今でも第一線で活躍する俳優ばかりで、いかに”役者”というものの価値が大切であるかがよく分かります。

昨今で量産されるビックリ系のホラー映画や、三文芝居で観るに堪えないアイドル映画では一生越えられない壁となるでしょう。

 

ホラー映画ではあるものの、ミステリー性も非常に秀逸で、呪いを解く術を探すためにビデオのルーツや謎を追うといった演出はとても上手い作りですね。

脈絡なく変わるビデオの映像はとにかく不気味で、何とも息苦しくなるような錯覚はまるで本物の呪いのビデオを観ているかのよう。

 

怖いんだけど見たい、見たいんだけど怖いという絶妙な演出。

恐怖心と好奇心のシーソーゲームは揺れ動き、さらに加わる意味不明で不快な音声、無言電話、顔の歪んだ写真、それに伴う1週間というタイムリミットは映画を盛り上げる素晴らしいエッセンスです。

あーこわ!

 

 

そして代名詞であるブラウン管テレビ&貞子さんのコンビ、そして貞子さんの決め顔シーン。

これってやっぱりブラウン管あっての貞子さんなんだよなぁ、、薄型液晶テレビだとちょっと違うんだよね。

中に何かが入ってそうな、あのブラウン管のフォルムがまた良いですよね、、、まぁブラウン管の話はいいか。

ついでにビデオテープならではの粗い映像が良い味出してますよね、これもブルーレイとかだとちょっと違う気がする。

 

しかしデジタル放送に切り替わってからというもの、最近の若者は砂嵐の存在さえ知らない子もいると聞きます。

時代が進み、より鮮明に、より便利になるほどアナログな怖さは伝わりづらくなっていくのでしょう。

そう思うとホラーとしてのハードルは日々上がり続けているのかもしれません。

 




 

まとめ

あまり抜きどころのない、真面目に集中して観るべき作品です。

実在の人物のモデルがいるだけあって、何ともリアリティに優れた不気味さは他の作品に欠けているものだと言えるくらい。

 

スプラッタな映画に慣れている人だと物足りないかもしれませんが、金字塔とも呼べるジャパニーズホラーの火付け役である本作は観ておくべきだと思います。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

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