ワンダーウーマン


(原題:Wonder Woman)
2017年/アメリカ
上映時間:141分
監督:パティ・ジェンキンス
キャスト:ガル・ガドット/クリス・パイン/ロビン・ライト/ダニー・ヒューストン/デヴィッド・シューリス/コニー・ニールセン/エレナ・アヤナ/他

 




 

1941年に登場したDCコミック「ワンダーウーマン」の実写化作品であり、DCエクステンデッド・ユニバースとしては4作目に当たるSFアクション大作。

バットマンvsスーパーマン」で登場したダイアナことワンダーウーマンの単体作品になります。

 

DCコミックのベースとも言える陰鬱な空気感は維持しつつも、どこかユーモラスな作風と、主演のガル・ガドットがもたらす明るさにより各方面からの評価は一様に高いようです。

ちなみに監督も女性のパティ・ジェンキンスが務め、興行的には大成功、2019年に続編も公開されます。

強く美しい女性を英雄的に描く作品というのは現代でも多くはないですし、言うても男性中心の映画の世界で、ある意味で定石を覆す記念的な作品となったような印象だと言えるでしょう。

 

 

さっくりあらすじ

女性だけが住む隠れた島で育ったアマゾン族の王女・ダイアナは母であり女王・ヒッポリタの苦言も気にせず、幼い頃から戦士となるべく過酷な修行を重ねていた。

そんなある日、外の世界から舞い込んできたアメリカ人パイロット・スティーブを助けると、彼からドイツ軍が強力なガス兵器が開発されていることを聞かされ、外の世界で起きている戦争の事実に驚愕する。

ドイツ軍総監・ルーデンドルフこそが災いの元凶である軍神・アレスだと確信したダイアナはヒッポリタの反対を押し切り、戦争を終結させるため島を出て、ロンドンへと向かうのだが、、、

 

 

 

 

アマゾン族の王女・ダイアナ
極めて強く賢いけど世間知らず

 

ロンドンの装いも素敵
マジ天使

 

アメリカ軍所属、スパイ活動中のスティーブ
終盤は漢となる

 

 

 

 

ガル・ガドットに刮目せよ

どういう言い回しが正しいのかが難しいところですが、とにかくダイアナを演じるガル・ガドットの圧倒的な美貌、肉体的な強さ、そして圧倒的な存在感が体感できます。

戦闘コスチュームはなかなかに妖艶な姿ではありますが、セクシーさは感じつつもエロさは感じず、この表現バランスにはパティ監督の女性ならではの表現方法が秀逸ですな。

正に英雄、正にスーパーヒーローならではの強さや爽快感が存分に発揮され、ガル・ガドットというキャスト、パティ・ジェンキンスという監督の感性が非常に上手くかみ合っているように思います。

 

対してクリス・パイン演じるアメリカ人スパイ・スティーブもけっこう魅力的。

甘いマスクな優男というかんじですが、あくまで普通の人間なので極めて常識的な人物であり、ダイアナとは対照的な感性を持つキャラクターとなります。

ダイアナのような敵を圧倒するような武器も肉体も無く、スパイとして逃げ回りながら戦争の終結を願う彼の姿勢は非力な個人としての切なさがありますね。

知恵と勇気はあるものの一人で戦争を終結に導けるわけもなく、何故に戦争が止まらず、また何故に自身も戦いを続けるのかを問う姿には考えさせられるものがあり、この辺はDCっぽいエッセンスを感じます。

 

作中では未だ若く、感情的な怒りや悲しみを爆発させるような未熟さが垣間見えるダイアナですが、良くも悪くも世間知らずな純真さも感じられ、それ故に盲目的に己の使命を信じる危なげな”強さ”が感じ取れます。

だからこそ、力はあるけれど使い方を分かっていないダイアナと、戦争の拡大を止められる知恵はあるけれども力の無いスティーブと、そのやり取りに魅力があるわけですな。

共に目的は一緒なれど、その立場や個人的な限界値など、互いにギリギリ理解できないからこそ、分かろうと努力するわけで。

この歩み寄りを含む成長譚と、熱くも切ないロマンスは個人的に好きだなぁ。

 

が、映画としてはちょこちょこと綻びもある気がします。

文字通り肉体的に強いワンダーウーマンは魅力的な反面、冷静になってしまうとセクシー衣装で戦車をひっくり返したり建物を破壊していく様はなんともシュールな空気感。

 

また悪の黒幕を倒せば全て解決、世界平和だと信じて疑わない彼女の姿にも違和感を感じる人は少なくないでしょう。

「世間知らずだから」の設定だと言えばそれまでですが、あらゆる言語を理解できるような明晰な頭脳の持ち主にしてはかなり安直な思考ですよね、世界史は勉強できなかったのか?と。

 

実際問題ラスボスが強力な神だったから良かったものの、アレス自体が物語の整合性を取るためだけの存在感なので脚本的にも演出的にも物足りなさが残ります。

やはり総じてDCの作品は物語の作りが粗いなぁという感じであり、面白いかどうかよりも映画の完成度に少々思うところがありますねぇ。。

 

 




 

まとめ

女性主体の大作映画の価値もありますし、十分に観るに値する作品だと思います。

男性でも女性でもガル・ガドットの美しさには目を奪われますし、アクションにもそれなりな見どころはあるでしょう。

特筆すべきことは無いですが、凡作ではない、そんな感じ。

 

ポップコーン・ムービーには最適な1本です。

よければ一度ご鑑賞くださいませ。



ブログランキング参加してみました。
良ければポチっと押しちゃってください。