アルマゲドン


(原題:Armageddon)
1998年/アメリカ
上映時間:150分
監督:マイケル・ベイ
キャスト:ブルース・ウィリス/ベン・アフレック/リヴ・タイラー/ウィル・パットン/スティーヴ・ブシェミ/マイケル・クラーク・ダンカン/オーウェン・ウィルソン/他

 




 

懐かしいなぁ、当時は確か中学生だったと記憶しております。

宇宙オタクで恐竜オタクな友人のアベチンと一緒に近所の映画観へと足を運び、当時最先端の大迫力な映像の数々にドキドキしたものです。

余談ですが、恐竜オタクが振り切ってしまったアベチンは高校卒業後に渡米しアメリカの大学へ。

現在は連絡を取らなくなってしまいましたが、噂では考古学を専攻し、ガチで世界中を発掘しているそうです。

頑張れ、アベチン。

 

で、エアロスミスの楽曲も懐かしい本作。

さすがに現在の価値観では少々古臭い映像と、色々と無理のある演出が見え隠れしますが、エンタメ作品としての完成度はなかなかのものです。

 

 

 

さっくりあらすじ

宇宙空間で人工衛星を修理中のシャトルとの交信が途絶え、原因を解析した結果、隕石群の直撃を受けたものだと判明する。

隕石群はそのまま地球へと飛来し、ニューヨークなどの都市に壊滅的な被害を及ぼした。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、一連の流星群はテキサス州の大きさに匹敵する小惑星が隕石群に衝突したことが原因だと断定し、また18日後には小惑星本体が地球に衝突することを突き止めた。

さらにスペースシャトルで小惑星に着陸し、深部まで穴を掘り、内部で核弾頭を爆発させることで惑星を2つに割り、軌道を変えるという作戦を立案する。

そこで掘削に欠かせない人材として、石油会社「スタンパー・オイル」のハリー・スタンパーに声がかかるのだが、、、

 

 

 

 

ハリー・スタンパー
一流の掘削職人でカリスマ社長

 

娘のグレースと彼氏で社員のA・J
冒頭からハリーに殺されかける

 

掘削のスペシャリストが集結
訓練を終え、いざ宇宙へ

 

 

 

 

 

エンタメのツボ

パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー&「トランスフォーマー」や「ミュータント・タートルズ」のマイケル・ベイというコンビな時点で、分かりやすいエンタメ路線ですよね。

ご都合主義な脚本に、派手な演出に、なぁなぁで進む物語の割にはキッチリと魅せる、そういったアメリカン・エンターテイメントの代表的な例ですな。

本作で言えば科学的な考証や宇宙工学的な観点はガン無視しながらも、それを補って余りある迫力と緊張感が目玉だと言えるでしょう。

 

物語としては地球に飛んできそうな巨大隕石を止めるため、宇宙飛行士と石油掘削業の社員が宇宙で奮闘するというもの。

スペースシャトルの姿も現代では懐かしく、時の流れを感じますな。

また埃だらけの経歴を持つ作業員のそれぞれにドラマがあり、いざ宇宙へと向かう姿は何とも頼もしく、カッコよく、メンズなら誰でも憧れを持つのではないでしょうか。

 

世界の大国・アメリカが地球を救うため、考えに考え抜いた巨大隕石の破壊計画ですが、もう突飛というか何というか。。

非常に高度な教養を持つ政府高官やNASAの職員達と、野蛮で下品な掘削作業員達の無理やりな凸凹コンビも安定の既視感。

頭が固いインテリ軍団と、ドリルの組み立ても分からないとバカにするマッチョ軍団の対比はベタベタながらも結構笑えます。

 

 

ストレス解消の為に外出許可を出せば警察騒ぎになるし、実際の隕石破壊訓練では上手くいかないし、、イマイチ本気度が足りないメンバーですが、後半は一転してシリアスな展開に。

 

明らかに知能指数の低いロシア人のせいで国際宇宙ステーションは爆発し、命からがらに隕石を目指すスタート。

いざ巨大隕石に接近するも、ひしめく隕石群を避けられず大破するスペースシャトル。

着陸予定地が大幅に逸れてしまい、鉄を含む地面を掘り返すことになるクルー達と。

 

もう次から次へと困難の連続であり、そもそも彼らの生存を確保することすら非常に難しいことであり、彼らが死ぬ=人類滅亡に直結するだけに緊張感もハンパじゃないですな。

まぁ、ほとんどは無理に演出の枠を広げただけの薄い脚本だとも思いますが。

 

 

あとは終盤ですね、このシーンを観るために長々と前置きを観ていたと言っても良いくらい。

無事に穴を掘り下げ、核弾頭を設置するも手動でしか点火できない状況で、スタンパーとA・Jがお別れを言うんですな。

 

これがね、本当に泣ける、散々ド派手なエンタメを見せられた後でも凄く泣ける。

いがみ合い、娘を巡って殺されかけ、それでも強い絆で結ばれていた2人が苦渋の別れを惜しむ姿は素直に感動を誘いますよ。

娘との画面越しのお別れも泣けますし、かの有名なエアロ・スミスの楽曲も相まって映画史に残るレベルの名シーンだと思います。

 

あとはロックハウンドのご乱心とか、意味不明なシーンもチラホラとありますが、そこまでガチで観る作品ではないので個人的には気にならず。

あまり構えずに、気楽に観ましょう。

 




 

まとめ

終わってみれば予想通りの展開であり、途中のドキドキハラハラは見応えがあるにしても予想以上の感動や興奮は無いでしょう。

良くも悪くも既定路線の上をいく映画だとも言えますし、それなりの安定感には優れているかなと思います。

 

2回観たくなることは少ないでしょうが、1度は観て損の無い映画です。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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