(原題:Baywatch)
2017年/アメリカ
上映時間:116分
監督:セス・ゴードン
キャスト:ドウェイン・ジョンソン/ザック・エフロン/プリヤンカー・チョープラー/アレクサンドラ・ダダリオ/ケリー・ロールバッハ/他
いよいよやって来る夏にちなんで、海の安全を守る男たちの活躍を描くコメディ・ドラマ。
元は11シーズンにも及んだ人気ドラマだったそうで、原作を全く知らない筆者でも本作はそれなりに面白かったのですが、どうやら日本ではビデオスルーとなっていたようですな。
フロリダの美しいビーチとマッチョと美人と、分かりやすいご機嫌な展開はポップコーンムービーに最適かなと。
蒸し暑い昼下がり、冷房の効いた快適な部屋でかき氷片手にご覧ください。
さっくりあらすじ
フロリダの海難救助隊”ベイウォッチ”のリーダーを務めるミッチは、周辺で最近見つかるようになったドラッグの存在に危惧を抱いていた。
元水泳金メダリストの新人・ブロディの教育に手を焼く中、沖で小型船が炎上する事件が発生。
救助した女性がドラッグを所持していたこと、また船の中で死んだ男性に不審な点があったことから、ミッチ達は独自に調査を始めるのだが、、、
頼れるリーダー・ミッチ
生意気な新人・ブロディ
救助隊員C・J
もう超可愛い
ツボを押さえた作り
先述したように美しい海と暑苦しい筋肉、そして水着が眩しい美女という、目に優しい演出がベースとなります。
その上で笑いあり、友情あり、ドキドキハラハラの展開ありと、もう王道中の王道を行く、エンタメ作品の見本のような丁寧な作り。
極めてオーソドックスでスタンダード、意外性は無くとも安定感のある面白さですな。
登場人物が実にユニークで個性的、能天気な雰囲気が漂う本作の最大の魅力となっております。
主人公・ミッチを演じるドウェイン・ジョンソンは言わずもがな、何の違和感も感じさせないハマり役。
健康的に焼けた肌に”海の男”の代名詞とも言える肉体美、そして果敢に救助に挑む正義感と。
しっかり者で頭も切れ、でもどこか抜けている愛らしくも素晴らしいキャラクターですね。
そんなミッチに食ってかかる新人隊員・ブロディを演じるザック・エフロンはコメディ要因。
頭と性格に難ありな元水泳選手という立ち位置ですが、最近は何かあったのかと心配したくなるほどにお笑い寄りなザックさん。
かつては超絶美少年だった面影は無く、仕上がりまくっている肉体を惜しげもなく披露してくれます。
なまじ演技力があるだけにね、アホっぷりも一層際立って見えますね。
そんなミッチとブロディの筋肉勝負も実にくだらなくて面白く、脳筋なおバカっぷりは素直に笑えることでしょう。
そもそも監督のセス・ゴードン氏は「モンスター上司」を手掛けた監督さんですからね。
何故に本作の監督に抜擢されたのかは考えるまでも無いでしょう。
製作陣が何を求めているのかを正確に読み取り、また再現する手腕はなかなかのものですよ。
だからこそ何故に日本での公開が見送られたのか、その原因の一端はここにあるのかもしれませんが。
でもそこは肯定してあげるべきです。
やたら攻めたハイレグ水着の制服も、作り手の気合と、観客側(男性)の観たいものを擦り合わせた結晶とも言える素晴らしいデザイン性ですしね。
そして全編を通じて演出される、とにかくち〇こ、ち〇こ、ち〇このオンパレード。
さらに画面狭しと揺れるおっぱいに、飛び出す下ネタの数々。
個人的には大好きですけど不快に思う人も少なくないでしょう。
ただし、悪趣味な笑いではなく、極めて真摯におバカを追及している姿勢は褒めて然るべき。
大真面目におバカなコントに挑戦する姿勢だけは評価すべきポイントだと思います。
あとは余談ですけど、とにかく救助隊のC・Jが可愛くてね。
フットボールの観戦中に美貌が注目され、あれよあれよと女優としてハリウッド入りしたのも頷ける美しさ。
やっぱりアレよね、ブロンドにバインが最高だよね(最低)
まとめ
ノリ良く、テンポ良く、面白おかしい佳作ではありますが、正直特に言うことが見当たらないのもまた事実。
良くも悪くも空っぽな作品なので、何か胸に響くものは皆無ですし、ライフセイバーのおバカな日常を切り取っただけの映画と言っても差し支えないでしょう。
日曜日の昼下がりに観たら面白かった。
そんな感じの映画です。
良ければ一度ご鑑賞くださいませ。