どれだけ批判を受けてもコミック漫画の実写化の波は衰えることがありませんな。
内容はともあれ「るろうに剣心」や「DEATH NOTE」あたりは興行的に大成功でしたからね、2匹目どころか20匹目のドジョウをすくいに行く商売根性は見上げて良いのやら呆れて良いのやら。。
作者に支払われる原作使用料というのは実は大した金額ではないそうで(数百万~1千万くらいが相場だそう)、映画の公開と共にコミックの売り上げが跳ね上がるんだそうだから相互関係としてはWin-Winな感じになってるんすかね?
クオリティが低かろうが、商売っ気が全面に出ていようが、儲かったお金で良い映画の製作に向かうのならば何の文句もありませんが、どうにも客にも作家にも還元するような気概はかんじられませんなぁ。
何でこんな話をしているかって?
恐らく今年一番の問題作の公開が迫ってるからですよ。
では新作映画の追記です。
ジョン・ウィック:チャプター2
キアヌ・リーブス主演、独自の拳銃さばきを”ガン・フー”と称したガンアクション映画の続編。
最強の暗殺者ジョン・ウィックが”ガン・フー”に加え、カーアクション”カー・フー”とナイフアクション”ナイ・フー”を引っさげて再び登場!
もはやダジャレのようなくだらんキャッチコピーですが、前作はネオ以外のキアヌの魅力を感じるまぁまぁ面白い映画でしたよ。
ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)との共演もあり、何となくニヤリとさせられそうです。
前作の復讐劇から5日後、隠居生活を望むジョン・ウィックが7億の懸賞金を懸けられてしまう物語。
結構えげつない表現が多いので、できれば前作を予習してから観に行きましょう。
7月7日(金)公開。
メアリと魔女の花
「借り暮らしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」を手掛けた米林宏昌のジブリを離れ、一発目となる長編アニメーション。
ジブリで活躍した優秀なクルーが集い、緻密で温かみのある絵柄で魅せてくれそうです。
が、個人的に少々意見がございまして。
最近のアニメは何故に声優を起用しないんすかね?
タレントや俳優を起用して目玉のように宣伝する手法には大いに疑問を感じます。
俳優が声優の畑を荒らす→声優が歌手の畑を荒らす→歌手が俳優の畑を荒らす、の妙な連鎖はそろそろ止めにしてほしいものです。
話を戻しますが、ストーリーは7年に一度しか咲かない花を手にした天真爛漫な少女の物語。
個人的にはあまり興味の無い分野ですが、ジブリ好きな方やお子さん連れにはもってこいな映画でしょう。
7月8日(土)公開。
アリーキャット
オススメというわけではないですが、興味深い作品なので一応ご紹介します。
窪塚洋介×古谷建志(Dragon Ash)という異色のコンビで送るロードムービー。
裏社会が抱える闇から人生の再生を望む光まで、モノトーンでスタイリッシュに飾られたポスタービジュアルが示すように、どこか「トレインスポッティング」を感じさせるような作品となっております。
元ボクサーの男とその相棒が、とある女性を守るために奮闘する物語。
久しぶりに骨太な日本映画の匂いがします。
7月15日(土)公開。
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
「ハムナプトラ」での大ヒットが記憶に新しいところですが、1932年公開の「ミイラ再生」をモチーフにしたアクション・アドベンチャー。
主演はまさかのトム・クルーズ、自殺願望の疑いがかかる「ミッション・インポッシブル」シリーズでは飽き足らず、本作でも無茶なスタントに挑戦したんだとか。
中東で発見された古代エジプトの棺の輸送中でトラブルが発生、長き眠りから覚めた王女の復讐と、死から復活し王女に立ち向かう男の物語。
「キングスマン」で義足の美しき暗殺者を演じたソフィア・ブテラ、オスカー俳優ラッセル・クロウの共演も見所です。
7月28日(金)公開。
ファウンダー/ハンバーガー帝国の秘密
言わずと知れたハンバーガーチェーン「マクドナルド」を世界的な企業にのし上げた実業家レイ・クロックの人生を描いたノンフィクション・ドラマ。
そもそもはアメリカ中西部の田舎でマクドナルド兄弟が始めたんすね。
そのスピーディーなサービスに目をつけ、フランチャイズ化し、世界最大のファストフード店へと成長させた人物の物語。
革新的なシステムを前面に押し出し、資本主義社会をのし上がるため清濁併せ飲む手腕は一見の価値ありでしょう。
いなみに主演はかつてのバットマン、マイケル・キートン、最近また存在感を増してますね。
7月29日(土)公開。
ジョジョの奇妙な冒険/ダイヤモンドは砕けない 第一章
皆さまご存じの通り、すでに至る所で物議を醸し出してる(個人的に)今年一番の話題作です。
旬のタレント俳優のコスプレ×人気漫画の実写化というハイブリッドな本作、観たいけれども観たくないという人間の葛藤をガンガンに揺さぶる作品になりそうですな。
筆者も(SBRまで)夢中で読んだものですが、カルト的な人気を誇る原作だけに、映画が面白ければ何の文句もありません、
しかし派手にコケた際は、今後の漫画・アニメ原作映画の在り方を考える機会になれば良いなとも思います。
原作者のエゴはともかく、人気漫画はファンあってのものであるのが当たり前であり、そもそも映画って製作陣のオ〇ニーを披露して良い場ではないですからねぇ。。
「第一章」と銘打たれているからには続編も考慮に入れてのことでしょうし、生半可なものができちゃったらどうしようという不安が拭えないのが正直なところ。
「テラフォーマーズ」でやらかしちゃった三池崇史監督の手腕にも注目したいと思います。
8月4日(金)公開。
スパイダーマン:ホームカミング
個人的には今年の夏の目玉はこっち。
マーベル好きだし「アベンジャーズ」系列は欠かさず観てるので、本作も自然と期待値が高まります。
非常に短い間でのリブートが進むスパイダーマンですが、「アメイジング・スパイダーマン」がアレだったことに加え「アベンジャーズ」に登場したトム・ホーランドのハマりっぷりが実に素晴らしかったです。
あらすじが伏せられているため詳細なあらすじは不明。
トビー・マグワイアが広めたスパイダーマンというコンテンツを、トム・ホーランドがどう塗り替えていくのかに期待です。
8月11日(金)公開。
まとめ
いかがでしょう?
気になる映画は見つかりましたか?
ダルい梅雨を乗り越えれば楽しい映画祭りの始まりです。
暑い夏、インドア派はこぞって映画館へと向かいましょう。
アウトドア派は山なり海なり行けばいいんじゃね?
バーベキューとか好きでしょ?
ではまた。