ミュータント・タートルズ


(原題:Teenage Mutant Ninja Turtles)
2014年/アメリカ
上映時間:101分
監督:ジョナサン・リーベスマン
キャスト:ミーガン・フォックス/ピート・プロゼック/アラン・リッチソン/ノエル・フィッシャー/ジェレミー・ハワード/ダニー・ウッドバー/マリナ・ウェイスマン/ウィル・アーネット/ウーピー・ゴールドバーグ/ウィリアム・フィクナー/他

 




 

 

マッチョな亀が悪を裁くアクション映画。

1984年に同人誌として発売され、後にアメコミとしてスタートしたものが原作となっていますが、まぁ有名だからそんなん知ってる方も多いと思います。

ちなみに、筆者は子供の頃からアニメやファミコンで馴染みがありました。

生誕30周年の記念的に公開された本作を観て感慨深さを感じると共に、映像の進化というものに改めて感心させられたものです。

 

タイタンの戦い」でも監督を務めたジョナサン・リーベスマンと「トランスフォーマー」でお馴染みのマイケル・ベイによる、迫力とスピード感溢れるアクションシーンは一見の価値ありです。

亀が嫌いじゃなければ、これだけでもけっこう楽しめるんじゃないでしょうか?

コアなファンの人達や評論家の間では賛否両論あるようですが、そもそもマッチョな亀が悪人をシバいていくお話に評論の余地があるでしょうか?

典型的な娯楽作品ですから、中身は無くとも存在感はものすごくあります

 

プロットのアラや、深みのあるメッセージ性なんかを求める人が観る映画じゃありません。

余計なことは言わず、ブライアン・タイラーのスタイリッシュな楽曲にノッて楽しく鑑賞するのがマナーです。

 

 

 

さっくりあらすじ

ニューヨークでは悪の組織、フット軍団が勢力を拡大していた。

ニュースレポーターのエイプリルはスクープを求め独自に調査をした結果、港でフット軍団がコンテナの強奪を企んでいるとの情報を手に入れる。

フット軍団の悪事を暴くため港に向かうエイプリル、そこで闇に紛れ素早く動く何者かがフット軍団をやっつける光景を目撃するも、信憑性に欠け、上司の信用を得られなかった。

その後、今度はフット軍団が地下鉄の駅を占拠してしまう。

駆けつけたエイプリルも人質として捕まってしまうが、またも何者かがフット軍団を蹴散らし、遅れて到着したSWATが現れると再び姿を消した。

そんな彼らを追いかけ撮影に成功したエイプリルだが、その正体は二足歩行で人間の言葉を話す4人(匹?)の亀だった、、、

 

 

 

 

長男レオナルド(青)
次男ラファエロ(赤)
三男ミケランジェロ(黄)
四男ドナテロ(紫)

 

刃の鎧を身に纏う宿敵・シュレッダー

 

 亀兄弟の父であり師匠・スプリンター

 

 

 

 

映像に特化したエンターテイメント

良くも悪くもマイケル・ベイ風味の作品なので、その時点である程度の好き嫌いが分かれると思います。

筆者的には本作はけっこう面白かったですが、「トランスフォーマー」は苦手(というかゴチャゴチャして目が疲れる)だった印象があります。

ストーリー性はあって無いようなものなので繰り返しになりますが、難しいことは考えずに観たまんまを楽しむタイプの映画だと言えます。

 

注目してほしいのはアクションはもちろん、キッチリと個性を描写した亀兄弟たち。

真面目だったり、気難しかったり、マイペースだったり、純粋に少し変わり者だったり。

キャラの住み分けというか、分かりやすく色づけされた魅力的な亀設定が改めて面白いなと感じました。

亀じゃなかったら「えー、、私は黄色の人がいいかなぁー」なんて話になり得るくらいの、濃いめなキャラ設定です。

 

個人的には何故か感情移入してしまい、未熟な亀たちが強敵と戦うシーンなんかで「それ以上したら甲羅が割れちゃうからもう止めてぇぇ!!」とハラハラする始末。

特に最後の兄弟愛を確認するシーンなんかでは、こんな映画で迂闊にも泣きそうになってしまいましたよ。

 

 

ネズミ先生ことスプリンターも、割と早めに退場しちゃうので「何だ、あんま強くないじゃん」とか思ってたら亀兄弟よりも遥かに強いし

シュレッダーも「トゲトゲした鎧を着たおっさん」て感じで厨二病が炸裂!!とか思ってたら超強いし

みんなキャラが立ってて面白かったです。

 

唯一気になったのはヒロイン役のミーガン・フォックスですかね。

過去作でもそうなんですけど何と言うか、、演技らしい演技をしているところを見たことが無いんですね。

本作に限っては亀たちのキャラが強すぎるのもありますけど、存在感が無いですし、そもそも存在する必要性にも欠ける何とも微妙なポジションだし。。

 

かといって限られたシーンで記憶に残るような演技を見せてくれるのかといえば、そうでもないし。。

なんか置物のような扱いで、なおかつ本人もバリバリ女優やってやるぜ!みたいな気迫も感じないので、なんかモヤモヤしますねぇ。

「トランスフォーマー」にも出演していた女優さんだし、マイケル・ベイのお気に入りなんでしょうけどね。

かと思えば特殊効果を重視するマイケル・ベイの仕事観や人格もやんわりディスってるし、、、クセのある人ですね。

 

 

 




 

 

まとめ

笑いあり、涙あり、迫力あるアクションシーンありと、娯楽映画の見本のような作品です。

ノリの良い音楽に合わせてさっくり観ると楽しめますよ。

マッチョな亀の雄姿を堪能しましょう。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。


 



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