テキサス・チェーンソー


(原題:The Texas Chainsaw Massacre)
2003年/アメリカ
上映時間:97分
監督:マーカス:ニスペル
キャスト:ジェシカ・ビール/エリック・バルフォー/ジョナサン・タッカー/エリカ・リーセン/マイク・ヴォーゲル/他

 




 

ご存じホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」のリブート作品でございます。

1974年に公開された「悪魔のいけにえ」ですが、作品構成や恐ろしい映像の芸術性の高さが評価され、マスターフィルムがMoMA(ニューヨーク近代美術館)に保管されたという異例の作品です。

 

そしてそんな原作設定を見直し、作り直されたのが本作に当たるわけですが、「ワーストリメイク賞」にノミネートされつつもマニアの間では概ね評判は良いそうな。

恥ずかしながら原作は観たことがないので比べようがありませんが、これはこれでメッチャ怖いっすけどね。

 

 

 

 

さっくりあらすじ

1973年、車でテキサスを移動中の若者5人は道中で一人歩く女性を見かけ、声を掛ける。

女性を車に乗せ再び走り始めるが、いきなり女性は銃を取り出し口に加え発砲、自殺してしまう。

突如の事件に5人は困惑、警察を呼ぶため古びた洋館に立ち寄るのだが、、、

 

 

 

 

テキサスの田舎道を走る
そして惨劇が幕を開ける

 

個人的にこのおじさんが一番怖い

 

この辺はお約束だね

 

 

 

 

パワフルな恐怖

観たのが10年くらい前の話なので正直うろ覚えですが、とにかくメチャクチャ怖かったのはハッキリと覚えています。

個人的には呪いとか幽霊系は全然平気なんですが、こういう歪な人間の狂気というのはど真ん中で怖いんです。

 

作品としては実にオーソドックスな構成であり、いかにも無防備な若者たちが徐々にアクシデントに巻き込まれ、シャレにならない事件に発展するというもの。

王道的だからこそ分かっていても怖く、とにかくビクビクさせられるような圧倒的な迫力がありますね。

 

意味不明にパニックを誘発するレザーフェイスは本当に怖いっす。

観たこと無くても何となく知っている奇怪なビジュアル。

トレードマークの掲げたチェーンソー。

問答無用に襲い掛かって来る迫力。

んもう、どれを取っても一級品の恐怖です。

 

怖くてグロくて、悲鳴とチェーンソーの駆動音と悲鳴が響き渡り、観ているこっちもソワソワ、ゾクゾクが止まりません。

でも個人的にはレザーフェイス本人よりも、明らかにイカれている家族の方が怖かったけどね。

 

 

本作で総指揮を務め、後に「13日の金曜日」のリメイクも監督したマイケル・ベイですが、彼の意向で役者たちは撮影開始ギリギリになって顔合わせをしたんだとか。

演じるキャラクターではなく、プライベートな俳優たちがようやく打ち解けてからスタートすることでリアルな演技が生まれるんだそうです。

うーん深い。

 

「痛み」と「恐怖」は通ずるものがあるものですが、かといって痛み=恐怖にはならないのがホラーの難しいところでして。

あまりにも痛い表現や苦しい表現に特化しすぎると、不思議なもので逆に怖く感じなくなるわけですな。

そういった意味でも本作は非常に良いバランス感覚でして、不謹慎ですが適度に痛く、適度にグロく、絶妙な不気味さを演出できているように思います。

 




 

まとめ

やはり原作が偉大な作品だけあって、初代を越えたという声はほとんど無いようです。

元の作品を知らない筆者からすれば十分過ぎるほどに怖かったすけどね、ホラーマニアからすれば物足りないんすかね?

そんな伝説級の過去作と比べず、いちホラー映画として考えれば非常に良く出来た作品だと思います。

少なくとも初心者が本作を観て「つまらねぇー」とはまず思わないでしょう。

 

ベタベタではありますが、たまにはホラーでビビらされるのも悪くないですよ?

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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