(原題:UnderWorld)
2003年/アメリカ
上映時間:121分
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル/スコット・スピードマン/シェーン・ブローリー/ビル・ナイ/マイケル・シーン
長きに渡る吸血鬼と狼男の争い、そしてそれに絡む権謀術数を描いたシリーズの第一作。
ヴァンパイアVS狼男、、、このジャンルの映画は一定期間ごとに必ず出てきますよね?
もはや本当は仲良しなんじゃないかと思えるくらい、先祖代々続いてきた関係です。
犬と猫。
蛇と蛙。
ハブとマングース。
そして自民党と民主党。
いつまでやってんだと言いたくなるような古典の物語を今風にアレンジしながらも、笑いの余地が一切入らないほどにシリアスに作り上げた作品です。
さっくりあらすじ
ライカン(狼男)ハンターの女性吸血鬼・セリーンは哨戒中に不審なライカンを発見し、地下鉄にて派手な銃撃戦を繰り広げる。
その後の調査の結果、ライカン達の狙いがマイケルという青年だと判明する。
セリーンは敵の狙いを探るためにマイケルの家へと向かうものの、再びライカンが現れ抗戦、その結果マイケルがライカンの一人に噛まれてしまう。
狼化を防ぐ治療のためにマイケルをアジトへ連れて帰るセリーンだが、当のマイケルは事情が飲み込めず逃げ惑う。
ヴァンパイアとライカンのハイブリッドを作ることで、ヴァンパイアの長老・ビクターを殺し、長きに渡る戦いを終わらせることが敵の本当の狙いだと知るセリーン。
さらにそのビクターこそが、自分の家族を殺した張本人だったと判明するのだが、、、
ライカン(狼男)ハンターのセリーン
彫刻のような美しさ
一般人のマイケル
後に最強候補へと変貌を遂げる
最強のヴァンパイア・ヴィクター
別世界では美容師だったり
サイバーパンクだけどベタなつくり
ゴシック調とサイバーパンクが混じったような、独特の世界観がまず素敵ですね。
全体的に青がかった映像も相まって、どこか緊張感を感じさせる雰囲気は作風によく合っているように思います。
ハイテク武器を駆使して戦うヴァンパイアと、圧倒的な肉体の強さを駆使して戦うライカン。
総じて彼らには正義や悪といった概念は無く、一族の呪縛に囚われ続け、ただひたすらに天敵を憎み、互いに争ってきた歴史があります。
吸血鬼や狼男になってしまった原因の独創性や、彼らが織りなす長い歴史など、背景設定も練りこまれていて説得力があり非常に丁寧に作りこまれた印象ですな。
ラバースーツに身を包み、スタイリッシュに二挺拳銃を振り回す魅力的な主人公・セリーンは絵に描いたような美人なお方。
氷のような冷たさを感じる美貌だからこそ、その下に潜む熱いハートが際立ちますね。
ついでにツンデレっぷりもかわゆす(〃ノωノ)
吸血鬼という種族は長命なほどに深い知識を持ち、魔力が増すと言われております。
本作のラスボスとも言える長老ヴァンパイア・ヴィクターはなかなかシビれる強さと渋さがありますね。
復活途中までは動くミイラといった感じ。
完全復活後は細身な初老の男性の姿となりますが、これがメッチャ強いという吸血鬼ならではのギャップがたまりませんね。
反対することは断固として許さないような威厳と畏怖を感じさせる風貌。
いざ戦闘となれば素手で狼男をねじ伏せる腕力。
シビれるぅ!
そして満を持して登場する、ヴァンパイア&ライカンの混血種となったマイケル。
戦う前から「コイツ絶対強えっしょ!?」みたいな分かりやすいワクワク感にはロマンがありますな、女性には分からないでしょうが。
不安定ながらも遺伝的に最強となる素質を持ち、ヴィクターとのタイマンは短いながらも見応え十分です。
割とアッサリなので、できればもうちょい観たかったけどね。
まとめ
吸血鬼と狼男の複雑なストーリーを、スタイリッシュなアクションが彩るバランスの良い映画です。
大作とまでは言えないものの、コアな面白さはあると言えるでしょう。
やや残酷な描写やグロ表現もあるので万人にはオススメできませんが、マトリックス系やカルト系B級映画がお好きな人はそれなりに楽しめると思います。
続編もありますので、その話はまた今度。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。
おまけ
独特のエキゾチックな顔立ちが個性の主演、ケイト・ベッキンセイルはイギリス人でありながら曾祖父がミャンマー人、少しだけ東洋の血が混ざっています。
身長175cmに対して股下93cm。化け物か((((;゚Д゚)))))))