ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

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(原題:The Hangover)
2009年/アメリカ
上映時間:100分
監督:トッド・フィリップス
キャスト:ブラッドリー・クーパー/エド・ヘルムズ/ザック・ガリフィアナキス/ジャスティン・バーサ/ヘザー・グラハム/サーシャ・バレス/ジェフリー・タンバー/レイチェル・ハリス/ケン・チョン/他

 




 

 

お下品でバカバカしい作風なせいか、日本ではことごとくビデオスルーされてしまうトッド・フィリップス監督による大ヒット映画。

男という生き物の馬鹿さ、下らなさ、呆れるような甲斐性をこれほど面白く描ける監督はそうはいないでしょう。

 

酒癖が悪いにも程があるだろ!とツッコミたくなるメチャクチャな映画ですが、世界中で大絶賛を浴びゴールデングローブ賞まで獲得、重い腰を上げて日本でも劇場公開されました。

主要キャストはコメディアン中心で映画の世界では無名な俳優ばかりですが、キャスティングは非常に素晴らしく、良い意味で先入観を持たせず登場人物の肉付けに一役買った結果となります。

後にフィルを演じるブラッドリー・クーパーは「アメリカン・スナイパー」で脚光を浴びることになりますが、それはまだ先のお話。

 

アメリカでは結婚前に独身最後の火遊びと称して、男友達のみでバカ騒ぎする伝統的イベントがあります。

もちろん全員が全員やるわけではないですが、大なり小なり皆似たようなことはやるんじゃないかと思います。

 

筆者も一度だけ知人のバチェラー・パーティーに参加したことがありますが、下戸な筆者もしこたまテキーラを飲まされ、ボストンのストリップバーで散財し、丸2日に渡ってトイレで吐き倒した記憶があります。

というか、吐き倒した記憶しかありません。

 

 

さっくりあらすじ

結婚式当日の朝、花嫁トレーシーの携帯電話にフィルから連絡が入り「もうダメだ」と告げられる。

2日前、教師のフィルと歯科医のスチュは結婚する親友ダグのために、ラスベガスで独身最後パーティーを企画していた。

義理の父親シドのベンツに乗り、ダグの義理の弟アランも参加しラスベガスに到着する一行。

フィルとスチュがお金を出し、最高級スイートルームを借り皆のテンションが上がって行く。

立ち入り禁止のホテル屋上へ侵入し、祝杯を挙げる4人だったが、、、

 

 

 

 

the-hangover_400最高級のホテルにて
結婚祝いの乾杯をする4人

 

the_hangover24結婚式の朝
花婿ダグからの連絡が途絶える

 

the_hangover1ダグを探して奮闘する3人
もうメチャクチャ

 

 

 

 

酒は飲んでも飲まれるな

まぁ実際にここまでのことをやらかしたら、隠蔽する気にもならないレベルの話ですが(笑)

ホテルの屋上で乾杯をした4人、しかし一転して朝を迎えると色々とトンでもないことになってしまいます。

高級スイートルームは見る影もなく、ソファーとか燃えてるし、鶏が歩いてるし、トイレに虎がいるし、歯が抜けてるし、見知らぬ赤ん坊がいるし、そして親友が行方不明だし、、

ここまで来ると二日酔いというより、自分の多重人格の方を疑いそうです。

 

酔っ払って無くした記憶を取り戻して行くサマは妙にミステリアスで、まるでミステリー映画「メメント」を観ているよう。

一体何があったのか?

彼らがバラ撒いた謎を解いていく展開に加え、次々と巻き起こるハプニングの数々は謎解きの快感とコミカルな演出が同時に味わえます。

 

さらに登場人物のキャラクター性も個性が強く、非常に面白い面々が揃っています。

チャラいけど一番まともなフィル。

理知的だけど、ややヒステリックなスチュー。

純粋だけど幼稚で下品、トラブルメーカーのアラン。

行方不明で空気気味のダグ。

彼らに加え、いきなり登場するマイク・タイソンとか、愛車がボッコボコで帰ってきても「ベガスだから」で済ますお義父さんとか、愛すべきバカというか愛嬌を感じるキャラクターに溢れています。

 

特に問題児アランを演じる、ザック・ガリフィアナキスは本当に面白い。

うざいし、ムカつくし、キモいデブなはずなのに、彼を知れば知るほどに良いヤツに思えてくる不思議。

この強烈なインパクト、よく分からん魅力に溢れるキャラを演じたザック氏には賞賛の拍手を送りたいほどです。

 

 




 

 

まとめ

二日酔いを通り越して完全なる異常事態を解決していく映画ですが、脚本は非常によく練りこまれ高い完成度を誇ります。

思いつきとノリで作られた作品ではなく、きちんと観客の心理を読み計算されたロジックは伏線と回収をきっちりとこなし、計算され尽くした構成を存分に味わえるでしょう。

 

下品でバカバカしい作品なのは間違いないですが、その中に含まれる笑いと感動は間違いなく一流のエンターテイメントです。

特にエンドクレジットで流れる写真の数々は非常にユニークで、これはもう笑わずにはいられません。

劇中の謎に対する答え合わせのように、スッキリしながらも面白い映像は最後の最後まで楽しませてくれます。

 

下ネタが嫌いな人、意味の無いことが嫌いな人、女性にはオススメしませんが、予測不能なパニックコメディは一見の価値ありです。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 



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