カンフーパンダ


(原題:Kung Fu Panda)
2008年/アメリカ
上映時間:92分
監督:マーク・オズボーン/ジョン・スティーヴンソン
キャスト:ジャック・ブラック/ダスティン・ホフマン/イアン・マクシェーン/アンジェリーナ・ジョリー/ジャッキー・チェン/他

 




 

「シュレック」で有名なドリームワークスが送る、チャイニーズ・カンフー・エンターテイメント。

 

様々な動物が所狭しと動き回る擬人系アニメですが、”カンフー”と”パンダ”という中国を代表する2つのコンテンツに、アメリカンなエンタメが加わった傑作です。

中国ならではの色彩を描き、王道的な脚本を描き、リズムとテンポを重視した伝統的なカンフーを描きと、極めて純粋で真っ直ぐな作品だと思います。

 

さっくりあらすじ

中国の山々に囲まれた”平和の谷”の中央には翡翠城と呼ばれる建物があり、読めば”龍の戦士”になれる巻物が存在すると伝えられている。

ラーメン屋の息子・ポーはカンフーをこよなく愛するものの、太った体のせいでカンフーを扱うことはできず、店を継ぐことを強く願う父と共に暮らしていた。

そんなある日、翡翠城にてウーグウェイ導師が龍の戦士を決める演武会を開き、シーフー老師の弟子たち”マスター・ファイブ”が参加していた。

これはラーメンが飛ぶように売れると、ポーと父は演武会で屋台を出店しようと考え、翡翠城へと向かうのだが、、、

 

 

 

ラーメン屋の息子・ポー
カンフーマニア

それがウーグウェイ導師に出会い
人生が一変

しかしシーフー老師とマスターファイブは
快く思わず、、

 

 

 

豊かな表現力

鮮やかな色彩やキャラクターの質感に加え水墨画や切り絵などの演出が実に素晴らしく、あらゆる映像表現を駆使した作品として、これだけでも見る価値があると言えます。

この映像面での技術もさることながら、程よくコミカルに、程よく武侠ドラマに仕上げた脚本のバランス感覚も褒めて然るべきでしょう。

 

カンフーとしての土台を大事にしながらも、圧倒的な映像技術で幅広く受けそうなエンターテイメントに仕上げる手腕には本当に感心しますね。

ついでに歴史の長い中国をアメリカナイズすることもなく、かなり忠実にカンフー文化や中国の建築物を再現した点にも好感が持てます。

 

物語としては目新しいものはなく、落ちこぼれが師に才能を見出され、成長していくというもの。

とにかく主人公のパンダが不細工でデブなおっさん風であり、パンダらしい可愛らしさはほぼ皆無、およそ主人公には相応しくないヴィジュアルも笑えます。

すんなり正義のヒーローとして認め難い部分があるような気もしますが、見慣れるにつれて愛らしい面白い奴という印象が強くなっていきます。

何より演じるジャック・ブラックの声色もあり、良い意味で表情豊かでユニークなキャラクターだと言えるでしょう。

 

というか、とにかく声優が豪華な布陣でして、イアン・マクシェーンやダスティン・ホフマン、アンジーにジャッキーなど、どれも一流の俳優ばかり。

お笑い要素が強めでも、しっかりとしたドラマ性に合わせる抜かりないキャスティングは素晴らしいの一言ですな。

 

主なテーマとしては素質を持つパンダが悪を討つというものですが、そこに隠れている父性愛もまた見所です。

カンフーに行きたい息子の気持ちは尊重しつつも、秘伝のタレを受け継いできたラーメン屋を継いでほしい父(ガチョウ)の気持ち。

そんな気持ちを痛いほどに理解し、父を気にかけながらもカンフーを選び、使命を背負っていく息子(パンダ)

 

この微妙な親子の愛はなかなか良く描けていますし、ベクトルは異なりますが弟子として導いていくシーフー老師の優しさもまた素敵です。

総じてキャラクター同士の掛け合いや気持ちの交錯などが良く表現できていますし、動物としての動きを再現しながらも感じる人間ぽさの演出にも注目してほしいところですな。

 




 

まとめ

あまり期待せずに観たら思ってたより遥かに面白い、そんな作品です。

 

しっかりした演武をベースにした迫力あるアクション、単純だけれども安易ではない脚本、そして細やかな映像美。

そこに加わる個性豊かなキャラクターたちとコミカルな演出。

これはなかなかの傑作ですよ、もっと話題になっても良いくらいですよ。

 

ファミリー映画としてはとてもオススメです。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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