TAXI NY

taxi-2004-i-137538
(原題:TAXI)
2004年/アメリカ・フランス
上映時間:97分
監督:ティム・ストーリー
キャスト:クイーン・ラティファ/ジミー・ファロン/ジゼル・ブンチェン/ジェニファー・エスポジート/ヘンリー・シモンズ/アン・マーグレット/クリスチャン・ケイン/アナ・クリスティーナ・デ・オリヴェイラ/他

 




 

 

監督は異なるものの、リュック・ベッソン監督作品「Taxi」シリーズのハリウッドリメイク作品。

ちなみに本作でも原案・制作を担当しております。

つまりリュック・ベッソン監督自身による、プロデュース&リメイク作品てところでしょうか。

 

主演のタクシー運転手をヤンチャ坊主なイメージだったサミー・ナセリからヤンチャ姉ちゃんのクイーン・ラティファに大胆チェンジ。

かと思えば元々はサミーが出演するはずがスピード違反で逮捕されてたみたいですね。

で、急遽クイーン・ラティファに変更されたようです。

コカイン所持に始まり最近も傷害事件を犯すなど、どうにもヤンチャな坊主です。

 

 

 

さっくりあらすじ

道なき道を走り、迅速に荷を届けるベテランメッセンジャーのベルは念願のタクシ運転手の許可を取得し、個人タクシーを開業する。

ニューヨーク市警のウォッシュバーンは車の運転が苦手。

とある事件で追跡のために車に乗り込むとそのまま店に突っ込み、多大な損害を出してしまい同僚に馬鹿にされる始末だった。

そんなある日、銀行に次々と強盗が入り、車が無いウォッシュバーンは近くに停まっていたタクシーに乗り込む。

露骨に嫌がる運転手のベルだが、巧みなドライビングテクニックで改造されたタクシーを操り、二人は犯人を追い詰めていくのだが、、、

 

 

 

 

4plx1Koc4YUKg4ONnsN7J8aeq2l暴走タクシー運転手

運転恐怖症の刑事

 

03対するは美女強盗団

 

 

 

 

クイーン・ラティファのポテンシャル

脚本や演出に依存せず、かといって俳優陣に依存せず、互いに良いところを引き出す絶妙なバランス感覚が素晴らしい。

 

後に「ファンタスティック・フォー」で監督を務めるティム・ストーリー監督ですが、当時はMVを中心に仕事をしていた様子。

にも関わらず総合的な演出のバランス感覚に秀でていると思います。

 

リュック・ベッソンがプロデュースに関わったとはいえ完成度は高く、作品に対するリスペクトは感じつつも自分の個性を発揮しているところに好感が持てます。

 

 

そして主人公・ベルを演じるクイーン・ラティファがとにかく素晴らしいっす。

グラミー賞の受賞暦もあるゴリゴリのアーティストですが、ミュージカル経験もあり演技力は十分。

独特のブサカワ顔に、ユーモアたっぷりで迫力のある演技が相性良く、自分の魅力を理解し存分に発揮している賢さを感じます。

主役級からチョイ役まで、メインにもアクセントにもなる使い勝手の良い女優ではないでしょうか?

 

そして相方・ウォッシュバーンを演じるジミー・ファロンもまた良し。

本国アメリカではコメディアンや司会業で有名なようですが「あの頃ペニー・レインと」や「ローラーガールズ・ダイアリー」など、本格ヒューマンドラマにも出演している個性派俳優です。

本作では情けなくて面白い、頼りない刑事をコミカルに演じています。

このあたりはコメディアンの本領発揮でしょうか、ツボを押さえた良い味を出してますね。

 

あとは余談ですが、主人公・ベルの彼氏を演じるヘンリー・シモンズですが、MCUのドラマ「エージェント・オブ・シールド」にレギュラー出演しております。

本作に出演したのが2004年、ドラマ出演が2014年から。

10年の月日をものともせず、全くビジュアルが変わらないんだが。。どうなってるんでしょう?

あまりに変化が無さ過ぎて目が錯覚します。

マジで。

 

 




 

 

まとめ

いかにも派手で面白い、アメリカの娯楽映画といった感じ。

特筆すべきものは正直見当たりませんが、ちょうど良い具合のポップコーン・ムービーといったところか。

 

クイーン・ラティファとジミー・ファロンの凸凹コンビの漫才と、セクシーなお姉ちゃんのコントラスト。

そこに華麗でスピーディーなドライビングアクションを添えた、誰でも楽しめる良作です。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 

 



ブログランキング参加してみました。
良ければポチっと押しちゃってください。