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犬の骨の花

   

「犬の骨の花」
NNNドキュメント(日本テレビ)
製作/青森放送
2018年7月8日(日)25:05~
再放送:7月15日(日)11:00~(BS日テレ)
5:00~/24:00~(CS日テレNEWS24)

 




 

今回は映画ではなくTV番組のお話。

 

筆者は月曜日がお休みなので、仕事終わりの日曜の深夜はテンションの上がるグータラモードに入ります。

で、放送回にもよりますが、何気に欠かさず観ている「NNNドキュメント」はけっこう考えさせられるものが多く、気楽に生きている日々を引き締め、新たな1週間を生きようと改めさせられる番組です。

 

世の中には知らないことが本当にたくさんあるもので、色々な人々が色々と社会に貢献しようと知恵と努力を振り絞っているわけで。

普段は胸の奥に留めておく程度ではありますが、今回に限ってはとある高校生たちの懸命な活動と、誰もが当たり前のように飼っているペットのお話なので。

 

 

 

あらすじ(HPより引用)

6年前、捨てられたペットたちが殺処分されている事を知った青森県立三本木農業高校の生徒たちは、「命の花プロジェクト」を立ち上げました。

これは殺処分された犬や猫の骨を砕き土に混ぜ、花を育てて頒布することで、命の尊さと殺処分の現状を伝える活動です。

3年生の豊川千裕さんは「骨を砕くのは本当に辛いけど、これで殺処分ゼロを訴えたい」といいます。八甲田を望む農業高校で、真剣に命と向き合う高校生たちを追います。

 

 

 

命に向き合う人の優しさ

ということで、青森にある農業高校で動物の飼育や畜産の勉強をしている高校生の毎日を背景に、人間の都合で命を奪われる”ペット”たちの存在をテーマに掲げたドキュメンタリーです。

至って普通の(スポーツ推薦で入学!→ケガで断念→グレる→超ギリギリで卒業)高校生活を送り、思い返せば何一つ輝くことの無い青春を送ったおじさんからすると、彼女らの存在は本当に眩いものですな。

 

基本的には動物が好きだからこそこういった方面に進学するのだろうと思いますが、当然好きなジャンルのことでも嫌なことはたくさんあるわけで。

冒頭から先生に叱咤されつつ鶏を絞める姿なんかは本当につらそうですし、生き物の命を奪い、生きていく上で避けられない糧として捉える倫理観は思春期を迎える子供達にはキツそうに見えますね。

農業高校に限らず全ての義務教育で経験すべき事だとも思いますが。

ついでに暴れる鶏の扱いに慣れていないので、結果的に泣きながら血まみれになっている姿はちょっとだけ微笑ましい感じもします。

 

で、当番組のメインテーマは彼女らが起こした活動の内容を追うものです。

それは殺処分された犬や猫の骨を砕き、土に混ぜて花を育て、ペットの負の現実を訴えると共に命の尊厳を考えるというプロジェクト。

最終的には殺処分ゼロを目指すため、このプロジェクト自体が消えていくことこそが目標であるという儚くも尊敬に値する素晴らしい行動ですな。

 

ガスで処分し、燃やされた動物の骨は拍子抜けするほどに小さなもので、これを100kg単位で預かり粉々にするという作業には何とも言えないやるせなさが漂います。

「(ペットを)捨てた本人が一度やってみればいい」と語った学生たちの言葉には深い重みがあり、日常的に動物に触れるからこそ生まれる彼女らと動物との絆には喜びと悲しみが同時に存在しているよう。

 

また各先生たちが語る新人学生と、飼育されている動物たちとの関係性にも興味深いものがあり、命というものに対し、一般の人々がどれだけ尊敬の念を持って接しているかが問われているようにも感じます。

当たり前のようにペットを飼い、接している人々はどこまで生命の尊厳について考えているのだろうか、と。

 

 




 

まとめ

”命の尊厳”とはどういったことを指すのか?

現実に殺処分される動物をどうやって救うのか?

動物に天寿を全うさせるために何が必要なのか?

 

たかだか高校生がこれほどに命に真摯に向き合い、高校生なりにできることを懸命に頑張っている姿はもっと世の中に広めるべきものだと思います。

観りゃ分かるけど本当に立派だもん、この子たち。

 

とはいえ、僕らのような一般人に何ができるのかは検討もつきませんが、やはり”知っている”ことと”全然知らん”ことには大きな違いがあります。

いい歳こいてそんなことを改めて教えてもらったドキュメントとして、また高校生がこれほどに立派なことをしているという点において、これは観てほしい番組かなと。

 

青森の片田舎の高校、そこで立ち上がった彼女らの称賛に値する活動はぜひとも目に焼き付けてほしいものですな。

再放送(冒頭に記述)もありますし、ぜひとも一度ご鑑賞くださいませ。

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