ハロー張りネズミ


1983年~1989年
作者:弘兼憲史
週刊ヤングマガジン(講談社)
全24巻

 




 

 

「島耕作」シリーズでお馴染みの弘兼憲史による、探偵社を中心に、サスペンスやミステリー、オカルトやSF、果ては難解な社会問題まで、色々とつぎ込んだ名作コミック。

全24巻とやや長めではありますが、小さな一話完結から壮大な長編まで、どちらかと言えば短編集のような面が強めです。

個人的に整骨院とかラーメン屋に置いてほしいコミックNo.1であり、昔懐かしいレトロな雰囲気は今でも色褪せることはありません。

読んでると探偵を目指したくなりますよ。

 

 

さっくりあらすじ

東京都板橋区下赤塚に事務所を構える「あかつか探偵事務所」

所長の風かほるは今日も事務所で飲んだくれ、”ハリネズミ”の愛称で親しまれる七瀬五郎は”グレさん”こと小暮久作と共に今日も難事件に挑む。

 

 

程よく抜けたハードボイルド

オムニバス形式の漫画なのであらすじは物語ごとに変わります。

ベタな浮気調査に始まり薬物問題、北方領土問題、薬事問題、更には吸血鬼や怨霊、そして徳川埋蔵金まで、非常にバラエティに富んでいて、またどのエピソードも非常に内容濃く面白いものです。

この「どのエピソードも面白い」というのは実際に描くのは非常に難しいものでしょうし、弘兼氏の見聞の深さや知識の広さに感嘆とするばかりですな。

 

明るく元気でちょっとアホ、でもやる時はやるというザ・主人公気質な七瀬五郎というキャラクターをはじめ、どの登場人物も人間臭く魅力的で、また人情に溢れています。

いぶし銀な魅力を放ちながらも、やっぱりちょっとアホなグレさん。

酒を飲んで寝ているだけなのに、所員が信頼を寄せる所長。

ハリネズミとつかずはなれず、でも相思相愛なヒロイン・蘭子。

現役東大生で科学に強いバイト・夢子。

その他モロモロ、チョイ役から準レギュラーまで、各エピソードに出る人物はどれも非常に良く描かれているようにも思います。

 

また連載開始が1983年だけに、舞台背景も超がつくほどに昭和のテイストです。

昔ながらのマスターが佇む喫茶店があり、連絡手段は電話ボックスであり、スマホもGPSも存在しない世の中で”足”を使って事件を解決に導く姿は何ともレトロで微笑ましいものです。

この”味”を面白いと取るか古臭いと取るかで評価も変わりそうですが、30代の方であれば概ね懐かしさがこみ上げることでしょう。

最近は「ダイヤルを回す」という意味すら理解できない新人類が増えているそうですが、昔のものは面白いよー。




 

 

まとめ

夢中になっていたのに、何故かすっかり忘れていたコミックですが、思い出したきっかけは7月14日から放送開始のドラマのCMです(TBS・金曜22:00~)

ちなみに過去にも一度ドラマ化されてるみたいですな。

 

「ほほう、懐かしいなぁ」と思ったのも束の間、色々とキャストに首をかしげる感じになっていますが、キットオモシロクシテクレルノデショウ。。。

まぁ、どうせ観ないからどうでもいい

非常に中身が濃く読み応えがあり、オススメしたい作品です。

ぜひ一度ご拝読くださいませ。



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