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ラブリーボーン

      2017/08/23

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(原題:The Lovery Bones)

2009年/アメリカ/イギリス/ニュージーランド
上映時間:135分
監督:ピーター・ジャクソン
キャスト:シアーシャ・ローナン/マーク・ウォールバーグ/レイチェル・ワイズ/ローズ・マクアイヴァー/クリスチャン・アシュデール/スーザン・サランドン/スタンリー・トゥッチ

 




 

 

2002年に執筆、出版されたアリス・シーボルド著のミステリー小説を映画化した作品で、全米では200万部を超えるベストセラーとなったそうです。

超大作「ロードオブザリング」のピーター・ジャクソン監督が手掛けたファンタジー×ミステリーという独創的な映像が美しい映画です。内容はなかなか残酷ですが(汗)

この映画で数々の賞を獲得した主演のシアーシャ・ローナンですが、、まぁ可愛いですねー。透き通る青い目が特徴で本物のお人形さんみたいです。

また、父親役のマーク・ウォールバーグですが、映画「ディパーテッド」での演技が認められ数々の賞を獲得、以降は出演作や主演を飾る機会が増えてきていますね。

本当に演技の幅が広い俳優さんです。悪人、善人、果てはお馬鹿な役まで何でもできます。

この映画を観てたらテッドの冴えないおっさんとはとても思えないでしょう。

余談ですが、このマークさん、昔はシャレにならない程のワルだったそうです。人間悔い改めれば何でもできるもんですね。

さっくりあらすじ

スージー・サーモンは野生動物の写真家を目指す、どこにでもいそうな女の子。

恋もするし反抗期も始まる頃の14歳。

1973年12月、スージーは学校からの帰路の途中、とうもろこし畑の地下に作られた秘密基地に誘い込まれ連続殺人犯の犠牲者となってしまう。

犯人の顔を知っていたスージーは、亡霊として現世と天国の間に留まり、家族や友人、そして犯人の行く末を見届けるのだが、、、

 

 

Lovely-Bones-the-lovely-bones-the-film-21386672-2048-869幻想的で不思議な世界

 

Performance by an actor in a supporting role, Stanley Tucci in "The Lovely Bones" (DreamWorks in association with Film4, Distributed by Paramount) This image is made available here as part of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences' 82nd Annual Academy Awards¨ Nominations Announcement Press Kit. This image may only be used by legitimate members of the press.スタンリー・トゥッチが不気味で怖い

 

 

幻想的世界の見本

しっかしこの監督が作る映像がすっごく優しいですよね。

これぞファンタジーみたいな、観ている人が迷い込めそうな色彩の使い方が本当に上手で、よくあるサスペンス映画を幻想的な映像でまとめる手腕は素晴らしいの一言です。

ただ、連続殺人犯の物腰の柔らかさや振る舞いなど静かな狂気を感じさせる演技はゾクゾク怖いのですが、反して直接的な犯行の描写が少ないせいで残酷さを感じる表現に欠けているのが少々残念なところ。

ファンタジックな作品とはいえ大人向けな映画には変わりないので、ある程度の生々しさを感じるようなシーンがあった方が、より幻想的な世界が際立ったようにも思います。

 

さらに言えば、幻想的で美しい描写と残酷な少女殺害事件の描写のバランスが偏っていて、犯人に対する憎しみや悔しさがイマイチ湧き上がってきません。

ファンタジー色の強い映像も相まって、むしろ冷静に淡々と観てしまう感じで、「あんな可愛い娘を殺しやがって!お前もヌッ殺してやる!!」みたいな感情が湧き上がってこないのは何とも複雑に感じます。

言うなれば当事者として、もしくは傍観者として、どちらの立場で観るのが正しいのか判別できないということですな。

映画の完成度だけに焦点を当てると少しもったいないなぁというような気もしますが、あえてこう作ったんであろう意図は分かります。

 

というのも、原作者も脚本家も監督も、この映画を通して一番伝えたいことは”親”という存在の”愛情”です。

結局この作品で主人公の女の子がやることは、''ただ観てるだけ''です。亡霊となり、別に現世の人たちに声が届くわけでもなく、もちろん干渉できるわけでもなく。

スージーの両親は心から娘を愛しています、いなくなった後でもその気持ちは曇ることはありません。

そんな子を亡くした親の気持ち、面と向かって訴えることのできない親のストレートな愛情をスージーは亡霊として改めて知ることになるわけです。

もちろん親孝行にしても、子供を可愛がるにしても、互いが元気な時にするのが一番ではありますが、やはり”死”というものをイメージできないように、生きて愛情を紡ぐことの価値はすぐには分からないのが人間というものでしょう。

 




 

 

まとめ

切なく悲しいお話だからこそ残酷な表現を極力削り、優しい雰囲気に終始したのは14歳くらいのお子さんがいる家庭で観てほしい作品だからなのかもしれません。

親は子に対する愛情を、子は親からもらえる愛情を、この映画で再確認してもらえればと思います。

悲しく、優しく、良い映画だと思います。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

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