ラブリーボーン

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(原題:The Lovery Bones)
2009年/アメリカ/イギリス/ニュージーランド
上映時間:135分
監督:ピーター・ジャクソン
キャスト:シアーシャ・ローナン/マーク・ウォールバーグ/レイチェル・ワイズ/ローズ・マクアイヴァー/クリスチャン・アシュデール/スーザン・サランドン/スタンリー・トゥッチ

 




 

 

2002年に出版された、アリス・シーボルドの小説を映画化したSFミステリー。

ちなみに原作は全米で200万部を超えるベストセラーとなったそうです。

超大作「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が手掛けたファンタジー×ミステリーという独創的な映像が美しい映画ですね。

内容はなかなか残酷ですが(汗)

 

この映画で数々の賞を獲得した主演のシアーシャ・ローナンですが、、まぁ可愛いらしい。

透き通る青い目が特徴的で、マジで本物のお人形さんみたいです。

 

また、父親役のマーク・ウォールバーグですが「ディパーテッド」での演技が認められ、数々の賞を獲得しています。

以降は出演作や主演を飾る機会が増え、最近ではピーターバーグ監督作品の常連に。

今やハリウッドを代表する俳優の一人と言えますし、バイオレンスな悪人から知的な善人、果ては馬鹿なお笑い役まで何でも器用に演じ分けます。

この映画を観てたらテッドの冴えないおっさんとはとても思えないでしょう。

 

余談ですがこのマークさん、昔はシャレにならない程のワルだったことで有名です。

人間悔い改めれば、何でもできるもんですね。

 

 

 

さっくりあらすじ

スージー・サーモンは恋もするし、反抗期も始まる14歳になる。

野生動物の写真家を目指す、どこにでもいそうな女の子だった。

 

1973年12月、スージーは学校からの帰路の途中、とうもろこし畑の地下に作られた秘密基地に誘い込まれ連続殺人犯の犠牲者となってしまう。

犯人の顔を知っていたスージーは亡霊として現世と天国の間に留まり、家族や友人、そして犯人の行く末を見届けるのだが、、、

 

 

 

 

スージー・サーモン
可愛そうな運命の女の子

 

幻想的で不思議な世界

 

スタンリー・トゥッチが不気味で怖い

 

 

 

 

幻想的世界の見本

しっかしね、この監督が作る映像がすっごく優しいですよね。

これぞファンタジーみたいな、観ている人が迷い込めそうな色彩の使い方には目を奪われます。

よくあるサスペンス映画を、幻想的な映像でまとめる手腕は素晴らしいの一言ですな。

 

連続殺人犯の物腰の柔らかさや振る舞いなど、静かな狂気を感じさせる演出はやはり怖いものです。

反して直接的な犯行の描写が少ないせいで、残酷さを感じる表現に欠けているのが少々残念なところ。

ファンタジックな作品とはいえ大人向けな映画には変わりないので、ある程度の生々しさを感じるようなシーンがあった方が、より幻想的な世界が際立ったようにも思います。

 

 

さらに言えば、幻想的で美しい描写と残酷な少女殺害事件の描写のバランスが偏っていて、犯人に対する憎しみや悔しさがイマイチ湧き上がってきません。

ファンタジー色の強い映像も相まって、むしろ冷静に淡々と見とれてしまう感じと言えば分かりやすいでしょうか。

いまいち「あんな可愛い娘を殺しやがって!お前もヌッ殺してやる!!」みたいな感情が湧き上がってこないので、何とも複雑な気持ちになりますね。

 

言うなれば当事者として、もしくは傍観者として、どちらの立場で観るのが正しいのか判別できないということですな。

映画の完成度だけに焦点を当てると少しもったいないなぁというような気もしますが、あえてこう作ったんであろう意図は分かります。

 

 

というのも、原作者も脚本家も監督も、この映画を通して一番伝えたいことは”親”という存在の”愛情”です。

結局この作品で主人公の女の子がやることは、”ただ観てるだけ”です。

亡霊となり、別に現世の人たちに声が届くわけでもなく、もちろん干渉できるわけでもなく。

 

スージーの両親は心から娘を愛しています。

彼女がいなくなった後でも、その気持ちは全く曇ることはありません。

そんな子を亡くした親の気持ち、面と向かって訴えることのできない親のストレートな愛情を、スージーは亡霊として改めて知ることになるわけです。

 

もちろん親孝行にしても、子供を可愛がるにしても、互いが元気な時にするのが一番でしょう。

やはり”死”というものをイメージできないように、生きて愛情を注ぐことの価値が、すぐには分からないのが人間というものなのかなと。

 

 




 

 

まとめ

切なく悲しいお話だからこそ残酷な表現を極力削り、優しい雰囲気に終始したのは14歳くらいのお子さんがいる家庭で観てほしい作品だからなのかもしれません。

親は子に対する愛情を。

子は親からもらえる愛情を。

この映画で再確認してもらえればと思います。

 

悲しく、優しく、良い映画だと思います。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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