マリー・アントワネット

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(Marie-antoinette)
2006年/アメリカ
上映時間:122分
監督/脚本:ソフィア・コッポラ
キャスト:キルスティン・ダンスト/マリアンヌ・フェイスフル/スティーブ・クーガン/ジュディ・デイヴィス/ジェイソン・シュワルツマン/セバスチャン・アルベスト/他

 




 

女優やデザイナーとしても活躍するソフィア・コッポラ監督による伝記映画。

 

「パンが無ければケーキをお食べ」で有名なフランス王妃マリー・アントワネットの半生を描いた作品です。

ただし、史実を伝える作品というよりは、いち女性としての彼女の人生を綴った作品と言えます。

ちなみに、上記の有名なセリフは彼女のものではないというのが現在の解釈のようです。

 

フランス王妃マリー・アントワネットの詳しい解説は他所のサイトや専門書に任せるとして、息が詰まる貴族社会に放り込まれ、恨みや妬みに囲まれて過ごした人生はどれほどにつらいものでしょうか?

何に耐え、何に楽しみを見出し、どう生きたのかを描いた映画なので、史実を忠実に再現したドキュメント的な作品ではありません。

実際にカンヌ国際映画祭ではブーイングの嵐で、興行的にも成功とは言い難いところですが、映画としての価値が無いわけではありません。

 

 

さっくりあらすじ

1769年、オーストリアの皇女マリアは、フランスとの同盟関係強化に伴い、フランス王室・ルイ16世に嫁ぐことになる。

しかし性的不全に悩むルイ16世との間には夫婦の営みは無く、「オーストリア女」「不妊症」との陰口が耳に入るにつれ、ストレスを抱えたマリーは次第にギャンブルやショッピングに浪費し始める。

フランスを訪れた兄・ヨーゼフ2世の助言をきっかけに、子宝に恵まれたマリーは宮殿から離れるようになり、家畜を飼いながら子供たちや親しい友人と共に過ごすようになる。

ところがアメリカ独立戦争の援助により国の財政は傾き、先の見えない生活が続く中、民衆の怒りは豪華絢爛な生活を送るマリー・アントワネットへと向けられるのだが、、、

 

 

 

800px-versailles_palaceヴェルサイユ宮殿
フランス絶対王政の象徴

 

a0051234_173774不妊、退屈、ストレス
結果、パリピになったアントワネット

 

mig肖像画
身長は154cmだったそうです

 

 

 

ファッション性を見る映画

何故に本作は酷評されたのか?

 

14歳の少女がフランスへと渡り、マナーやしきたりを叩きこまれ、権謀術数が張り巡らされている王族の世界に生き、やがて困窮する国を眺め、民衆の怒りを買って死んでいく。

実際に映画で描かれるのは国外逃亡するまでの半生ですが、そんな波乱万丈な彼女の人生を微塵も感じさせないファッショナブルなつくりになっております。

仮にも歴史を、さらに言えば「フランス革命」という眠たくなるようなテーマを描いているにも関わらず、表現されるのは斬新なヘアスタイル、素敵なドレス、色とりどりのお菓子、、

歴史に基づく伝記や史実を求めてしまうと、これはエライことになります。

率直に言えば超つまらないと思います。

 

 

主演のキルスティン・ダンストをはじめ、俳優陣に問題はありません。

先ほど述べた通り、一人の女性としての目線で観れば悪くないのも事実です。

 

しかし全体的に散りばめられる華やかな色彩が目につき、これでもかと胸やけするほどに押し出されるデザイン性の高い衣装、この手のファッション性が好きな女性にはきっと魅力的に映るのでしょう。

ただ繰り返しになりますが、歴史にまつわる裏話や考察など、本来の歴史モノに必須なエッセンスはありません。

コッポラという女性監督が思い描く、18世紀のヨーロッパにおける、贅の限りを尽くしたセレブ生活感を味わうための作品だと割り切ればそれなりに面白いかもしれません。

 




 

まとめ

「ベルサイユの薔薇」とか好きな人は面白く感じるかもしれません。

逆に言えば、それ以外の方にはつまらない作品だと言えます。

 

ただ歴史に弱い筆者的には、当時の情勢や文化、マリー・アントワネットやルイ16世という人物に興味を持つきっかけにはなりました。

決して駄作ではありません、でもオススメできる映画でもありません。

 

近代ヨーロッパの歴史に興味ある方は観てみても良いかもしれません。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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