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ローラーガールズ・ダイアリー

      2018/05/07


(原題:Whip it)
2009年/アメリカ
上映時間:112分
監督:ドリュー・バリモア
キャスト:エレン・ペイジ/マーシャ・ゲイ・ハーデン/クリステン・ウィグ/ドリュー・バリモア/ジュリエット・ルイス/ジミー・ファロン/他

 




 

赤ちゃんからキャリアをスタートし、「チャーリーズ・エンジェル」や「50回目のファースト・キス」などのヒット作を経て、紆余曲折しながらもスター街道を昇りつめたドリュー・バリモア。

そんな彼女の長編映画監督のデビュー作品となります。

これがまた面白くてね、笑って泣ける名作として好きな方も多いのではないでしょうか?

 

ローラースケートを履いて行う競技「ローラーダービー」をテーマにした青春ドラマ作品ですが、このローラーダービーという聞きなれないスポーツは現在でも広く普及し、アメリカやカナダでは盛んに活動しているんだそうな。

現在では主に女性のスポーツとして行われているそうですが、映像を観ると何ともエキサイティングなお笑いと言いますか、正直ルールが全く分かりませんな。

 

 

さっくりあらすじ

美しく着飾りコンテストで1位になることこそが最高だと信じて疑わない親に育てられた17歳の少女・ブリスは親の考えに違和感を抱いていた。

ある日、家族で出かけた際に見かけたローラーゲームのチラシに興味を持ったブリスは親に嘘をつき、友達とゲームを観に行ったことでより深い興味を抱くことになる。

偶然にも選手として参加しないかと持ち掛けられ、咄嗟に22歳だと出まかせを言って受けたオーディションに合格し、ブリスは親に内緒で練習に通い始めるのだが、、、

 

 

 

 

こんな感じが親の理想

 

でも、やりたいのはこっち

 

ザ・青春映画

 

 

 

 

職人気質なドリュー監督

テーマこそ特異なものではありますが、脚本的に特筆すべきものはなく、良くも悪くも先の読みやすいベタな映画だと思います。

しかし、このベタベタな映画をこれほどの感動作に仕上げる手腕は見事なものであり、長編映画デビューとは思えないほどにドリュー・バリモアの映画センスが光っています。

 

そもそも主演にエレン・ペイジを起用した時点で素晴らしいっすよね。

JUNO」で本格的なブレイクを果たした演技派女優ですが、美人ではないけれどもどこか可愛いさを感じさせる絶妙なキャラクター性ですな。

 

内気な少女がアイデンティティを確立する過程に於いて、ローラーダービーと出会いのめり込み、友情や恋ごころを育んでいくという王道な青春を実に繊細に演じきっております。

自身の考えこそが正しい道だと信じて疑わない母。

その思想を押し付けられ、何か自分で選んだ変化を求める娘。

そんな窮屈な生活から抜け出したい、何か冒険的なことをしてみたいという思春期特有の熱望にはほっこりさせられつつも、どこか応援したくなる気持ちになるのは歳のせいでしょうか。

 

ただ新しく、楽しい経験だからこそまた悩みも生まれるわけで、その中で生まれる「人生には他の楽しみもあるよ」との一言は実に重みがあって良いメッセージだなと。

何かを得れば、何かを失う。

大なり小なり人生とはそういうものだと思いますし、そういった明確なメッセージ性も胸に響くものがありますね。

 

劇中で描かれるローラーダービー選手の面々は年齢も立場もバラバラであり、大人も子供も同じ競技をプレイします。

子供は子供なりに、大人は大人なりに思うところがあり、悩み、成長していくわけで。

こうしてみると大人も子供もあまり区別し過ぎずに、共に何かに打ち込める環境はけっこう大事かもしれませんなぁ。

良くも悪くも子供は大人を見習い、大人は子供に気づかされる、そんな関係も良いかもしれないですよね。

 




 

まとめ

ローラーゲームという競技の演出は弱めではありますが、それを補って余りあるドラマ性は非常に高い完成度を誇ります。

自分の殻を破る勇気、親の敷いたレールから飛び降りる勇気、その上で人の考えや気持ちを汲み取れる優しさ、こういった経験こそが豊かな人間を育てます。

 

ベタベタな王道青春映画ではあるものの、初監督作品としてのドリュー・バリモアのセンスも感じ取れますし、何より映画を撮る上での丁寧さが垣間見えます。

これはやはり長年映画に関わっている人間の経験値からくるものかもしれません。

きっと誰が観ても面白い良作でしょう。

 

オススメです。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

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