ラ・ラ・ランド


(原題:La La Land)
2016年/アメリカ
上映時間:128分
監督/脚本:デミアン・チャゼル
キャスト:ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン/J・K・シモンズ/フィン・ウィットロック/ローズマリー・デヴィット/ミーガン・フェイ/他

 




 

ゴールデン・グローブ賞を総なめにし、アカデミー賞各賞で大本命と評されていた2017年最初の目玉作品です。

実際には発表の際のゴタゴタの末に作品賞は逃したものの、実に6部門での受賞と、前評判に違わぬ存在感を見せつけました。

 

で、先日バルト9にて観てきたわけですが、平日の昼間にも関わらず大盛況。

席も95%は埋まっていたようにも思います。

連日CMやメディアで見かけることも多いですが、大盛況ですな。

 

 

 

さっくりあらすじ

渋滞したロサンゼルスのハイウェイで、何かを暗記しようと独り言を呟くミアは車の流れに気づかず、後ろにいた男性に過剰にクラクションを鳴らされ、イラつきながらも映画撮影所のカフェで今日も働いている。

女優を目指すミアはバイトも早々にオーディションを受けては落選する日々を送っており、ある日に業界関係者のパーティーに出席した帰りに通ったバーでピアノの音を耳にする。

店内に入るとピアノを演奏していたのはクラクションを鳴らしていたあの男・セバスチャンであり、ジャズ・ピアニストを目指す彼もまた幼稚な曲ばかりを弾かされ、自分の好きなジャズを演奏したために解雇されてしまう。

また別の業界パーティーに参加したミアはバンドの一員として演奏していたセバスチャンと再び出会い、親しくなっていくのだが、、、

 

 

 

 

女優を目指すフリーター・ミア

 

ジャズ・ピアニストを目指すセバスチャン

 

所々のシーンを切り抜くと素敵

 

 

 

ミュージカル映画の意味

至る所でものすごく高い評価を得ている中で申し上げにくいところですが、期待したほどの感動はありませんでした。

ハードルを上げ過ぎたせいかもしれませんが。。

オープニングのミュージカルシーンはメチャメチャ興奮しましたけどね、アメリカの劇場なら拍手喝采していたはずです。

 

歌と踊りで明るく楽しく、時に切なく悲しく、そんな喜怒哀楽に導くのがミュージカルの持つパワーだと思います。

そういう意味では良くも悪くも教科書通りであり、オープニングのつかみから終盤のバラードまで、ジャズを中心とした楽曲の数々は素晴らしいものではあります。

逆に言えば、そういったミュージカル補正を外してしまえば極めて普通のドラマであり、何か惹きつけるような深い魅力には欠けていたようにも思えてしまいました。

 

 

成功を夢見て挫折を繰り返すミアやセバスチャンを演じたエマ・ストーンやライアン・ゴズリングは圧巻の演技を披露してくれますし、思わず魅入ってしまうようなミュージカルシーンは素晴らしいものです。

でもなぁ、これはやはりミュージカルで観るものであって、映画のくくりで考えればやっぱり”普通”なのかなと。

色々と歌や踊りで魅せてはくれるものの、結局はキャリアとロマンスを天秤に賭けた物語だし、終盤の展開もあってミュージカルらしさには欠けていたようにも感じるし。

 

うーん。。。

商業的な作品ではないですが、かと言って芸術的な作品なのかと聞かれればそれも違う気がするし、、、どうにも消化不良な印象が否めません。

でも映像としてのカメラワークは非常に面白かったです。

 

かと言って決して作品的に退屈なわけではなく、むしろCMを中心としたミスリードがやや印象強いかな。

端的に言えば”これじゃない”感が強いと言うか、予告を見て感じるワクワク感と、観終わって感じる違和感の温度差がとにかくすごい。

 

勝手に理想的なストーリーを妄想したこっちが悪いと言えなくはないでしょうが、エンディングを終えて劇場から出る人々も似たような感想を抱いた人が多かったらしく、そこかしこでザワザワ聞こえていましたよ。

残念ながら胸に響くようなものは残りませんでした。

 




 

まとめ

面白いかどうかの話は置いておいて、観終わった直後の感想は「だから女ってさぁ」といった感じ。

これは挫折と成功をテーマに描いたヒューマン・ドラマなのか?

はたまた似た苦しみを抱える二人が織りなすラブストーリーなのか?

 

正直どちらも当てはまるものではなく、ただただライアン・ゴズリングのイケメンっぷりを堪能して終わってしまいました。

というか繰り返しになりますが、ミュージカル補正が無ければ本当によくある映画のひとつです。

 

 

結論として本作は娯楽映画ではなく芸術作品と呼ぶものなのかなと。

思ったより人を選ぶジャンルではありますが決してつまらない作品ではなく、むしろ濃いめのロマンスは人によってはど真ん中な仕上がりと言えるでしょう。

いやぁ、映画って難しいですねぇ。

 

予想していたよりも玄人向けな本作、皆さまはどんな感想を抱くのでしょうか?

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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