ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金

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(原題:Pain&Gain)

2013年/アメリカ
上映時間:129分
監督:マイケルベイ
キャスト:マーク・ウォールバーグ/ドゥウェン・ジョンソン/アンソニー・マッキー/トニー・シャルーブ/エド・ハリス/ロブ・コードリー/他

 




 

 

「事実は小説より奇なり」を地でいった映画です。

2013年に公開されましたが残念ながら日本ではビデオスルーされた作品で、内容は犯罪防止のためのキャンペーン映画とも言える内容になっております(笑)

 

人は失敗という経験を糧に、成長する生き物です。

天才的な頭脳を持たず、特殊な能力も持たない平凡な人間が器以上の野心を抱き、犯罪に手を染めるとどういう結末を迎えるのか?

そんな歴史的事実を具体的に教えてもらえる、そんなありがたい作品だと思ってください。

 

「トランスフォーマー」「ミュータント・タートルズ」で有名なマイケル・ベイ監督らしい超スローなアクションシーンがあったり、珍しくも面白い視点でのカメラワークがあったりと、この監督らしい遊びのある作りがチラホラ出てきます。

1990年代に実際に起きた誘拐殺人事件を元に作られたわけですが、犯罪の特異性、カメラワークや映像、脚本の構成など、劇場公開されててもおかしくない非常に完成度の高い秀作だと思います。

一応クライムコメディの枠には入る作品です。

 

 

さっくりあらすじ

高級ジムでトレーナーとして働くダニエルは冴えない自分の人生を変え、自分の顧客のような裕福な人生を掴もうと考えていた。

彼はトレーナーの仕事では永久に築けないであろう富を得るために、ジムの同僚のエイドリアン、前科持ちのポールと供にセレブ顧客であるヴィクターの誘拐を計画する。

予想外のハプニングにバタバタしながらも計画は成功し、厳しい拷問の末、ヴィクターに財産譲渡のサインも書かせ計画は成功したかのように思えたが、、、

 

 

 

強盗を企む脳筋3人

標的は嫌味でアホな金持ち

 

mark-wahlberg-pain-and-gain-set-photo困ったことがあると筋トレします。

 

 

 

 

”真面目”であることの大切さ

面白いは面白いんですが、正直そんなに笑えるところはありません。

犯人側のアワアワしてる描写や、ものすごく頭の悪い行動など面白い見せ場はあるにはあるんです。

が、いかんせんこの話が実話で、過去に本当にあったと思うと気持ち的に僕はあまり笑えませんでした。

どちらかといえば軽くドン引きしてしまいましたが、まぁその辺は観る人にもよるでしょう。

 

さて、夢を実現するとはどういうことでしょうか?

成功と失敗の分かれ道とは何なのでしょうか?

運なのか?

努力なのか?

真面目に頑張れば本当にいつかは報われるのか?

誰もが一度は悩んだことのあるテーマでしょうが、でもハッキリと答えを出せた人はどれだけいるのでしょうか?

 

誰だって贅沢な暮らしはしたいし、セレブに対する憧れだってあるでしょう。

結局は夢に向かって努力するしか選択肢が無いのが現実というものですが、努力の方向を間違えてしまう人も世の中には少なからずいるもんです。

本作はそんな”間違えちゃった”人たちを描いた作品です。

 

贅沢な生活を手に入れるため、「これは実話です」といちいち注釈が入るほどの突拍子も無いことをバンバンやります。

実際にはかなり残酷で非道な行いをしているはずですが、おバカなブラックジョークと下ネタでマイルドにぼかしてあります。

目を背けてしまうほどのショッキングな表現はほとんど無いと言っていいでしょう。

しかし前半のおバカなノリから後半は一転、追い詰められて行く犯人達の人間性が壊れていく過程を丁寧に描き、そのコントラストが犯罪の重さ、怖さを際立たせています。

 




 

 

まとめ

映画が終わり、ホッと一息ついた時に流れる犯人達の写真が公開され「そうだ、これ現実だったわ!」と思い出させるダメだしっぷり。

死刑が確定して犯人が語る「少し休んだら、俺はまた戻ってくるぜ」みたいな一言が非常に印象的で、学習しない人たちのおぞましさを感じます。

 

理性や倫理が崩壊すると、反省や後悔といった概念は無くなってしまうんだなーと、加害者側の気持ちが少しだけ理解しちゃった気がしますね。

あっさり見れる映画ですが、深い人間性をほじくり返す映画でもあります。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。



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