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神様メール

      2018/06/25


(原題:Le Tout Nouveau Testament)
2015年/フランス・ベルギー・ルクセンブルグ
上映時間:115分
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
キャスト:ピリ・グロワーヌ/ブノワ・ポールヴールド/カトリーヌ・ドヌーヴ/フランソワ・ダミアン/ヨランド・モロー/他




 

以前ご紹介したファンタジック・ドラマ。

監督のジャコ・ヴァン・ドルマルは映画業界に長く身を置きながらも監督として参加した作品はたったの4作だけという変わり種。

しかしそのいずれもが高い評価を得ており、本作もヨーロッパ各国では大ヒットを記録したそうです。

 

ちなみに筆者はヨーロッパ(特にフランス)の映画が苦手でして、どうにも芸術性と哲学性に重きを置く作風にあまり魅力を感じません。

映画として面白いとかつまらないとかではなく、単純に退屈な演出が多いなぁと毎度のように思うわけです。

どうもカンヌ映画祭は微妙に信用できないんだよねぇ。

 

神様の戯れとも言える残酷な現実の数々と、その現実に耐え抜きつつましく生きようとする人間達を独特の映像美で彩った本作ですが、果たしてどんな印象になるのでしょうか?

 

 

さっくりあらすじ

ブリュッセルのアパートに住む神様の一族。

”神”である父は妻や娘・エアに対し暴力的で、神のパソコンや下界(人間界)の模型をいじっては些細な嫌がらせから大規模な事故まで、悪質なイタズラを楽しんでいる。

そんな父に嫌悪感を抱くエアは兄のJ.C(キリスト)と相談した後に家出を決心し、父のパソコンを使って全ての人間たちに余命を伝えるメッセージを送り人間界へと向かった。

突然に自身の余命を知った人間たちに大きな混乱が生まれる中、エアは”奇跡”を起こすために必要な6人の使徒を探すのだが、、、

 

 

 

 

世界を創造した”神様”
性格最悪、というより人格障害

 

そんな神の娘・エア、10歳
神に嫌気がさして家出

 

人間界での放浪の末
彼女が見た奇跡とは、、

 

 

 

よく分からん

色鮮やかで暖かみのある色彩と映像美、主人公・エアを演じるピリ・グロワーヌの愛らしさ、そして現代社会で起こる”奇跡”とは?と少々ハードルを上げて臨んだせいもあり、正直あまり楽しめなかったっす。

思ってたんと違うというか、もっと人間ドラマを深堀りするのを期待していたのですが、蓋を開けてみればスラップスティック(ドタバタ系の喜劇演出)的な要素が強く、ドラマ部分で感動するような印象は皆無です。

なわけで予告や広告で匂わせるような「可愛らしい女の子(神の子)が現世で巻き起こす大冒険!」的なイメージは大外れであり、ファンタジックで素敵な物語ではありません。

 

そもそもフランス系映画を敬遠しているもので、ジャコ監督作品も初めてでしたが、過激な演出の割には内容が極めて分かりづらく「一体何を表現したいのか?」という点での疑問が止まりません。

エアが6人の使徒と織りなす群像劇が物語の中心になりますが、使徒にふさわしい基準もよく分からず「心の音楽」というこじつけ気味な判断も真面目な話なのかシャレなのかも分からず。。

 

ところどころにコミカルな演出が挟まるものの、どれもそんなに面白くないし、、その割には無駄に暴力的な描写や女性のヌードはバンバン出るし、、

全体的にしっちゃかめっちゃかで支離滅裂、どういうスタンスで受け止めれば良いのか最後まで分かりませんでしたよ(汗)

 

 

各エピソードの合間に入る父(神)のエピソードは前述したようにハイテンションな喜劇のようで多少笑えましたが、そもそもの神の人格がドン引きするレベルでひどいので、どちらかと言うと苦笑い。

こういった演出が心から笑えるのであれば、やはり筆者にはヨーロッパの文化は理解できんなぁ。

ただ宗教観が無いから意味不明な部分もありますし、多少なり宗教の知識があれば笑えるブラックジョークなのかもしれませんが。

 

強いて言えば神様という存在が美化されず、予想以上に嫌な奴だったのは根本的に笑えましたけどね。

人がいくら願っても全然叶えてくれないケチな存在だとは思いましたが、本作で描かれる神様はガチなキ〇ガイ野郎なので、世界にも似たように考える人がいるもんだなぁと。

演じるブノワ・ポールヴールドの演技も素晴らしく、地味な嫌がらせを考えている時の喜々とした表情は清々しいほどに性格が悪そうです。

 

ついでに言えば自分の寿命を知った人間たちのリアクションは面白いですし、残りの時間を知って初めて自分の本音を見出すような心理描写はなかなか興味深いものがありますね。

 

 




 

まとめ

予想していたよりかはイマイチだったけれども、ヨーロッパ系独特のシュールなユーモアの数々は好きな人は好きなジャンルでしょう。

個人的には1から10まで意味不明でしたが、面白いアイデアとクズっぷりが素晴らしい神様、あと可愛らしいエアの姿に和んだので良しとしときます。

 

オススメはしませんが、一度は観ても損は無いかな。

よければ一度ご鑑賞くださいませ。

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