(原題:The Sorcerer’s Apprentice)
2010年/アメリカ
上映時間:110分
監督:ジョン・タートルトーブ
キャスト:ニコラス・ケイジ/ジェイ・バルチェル/アルフレッド・モリーナ/テリーサ・パーマー/モニカ・ベルッチ/アリス・クリーグ/グレゴリー・ウー/トビー・ケベル/ニコール・インガー/オマー・ベンソン・ミラー/他
もともとは1940年にディズニーが公開した、短編アニメーション映画集「ファンタジア」の同名エピソードがベースのファンタジー。
ちなみに「ファンタジア」はウォルト・ディズニー自らが製作に関わり、音源にオーケストラを取り入れた史上初のステレオ音声作品だそうです。
その芸術性の高い作風は歴史的名作として、今もなお語り継がれています。
「ナショナルトレジャー」のジョン・タートルトーブが監督を務め、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーを務めます。
さらに主演のニコラス・ケイジが製作総指揮も兼ねるなど、ディズニー史の名に恥じない豪華な顔ぶれとなりました。
ちなみにニコラス・ケイジ演じる魔法使いは、本来はミッキーが演じているものです。
マジカルハットかぶったミッキー見たことあるでしょ?
さっくりあらすじ
偉大なる魔法使いマーリンの弟子・バルサザールは1000年もの間、マーリンの後継者を探し世界中を旅していた。
そして、現代のニューヨークで”選ばれし者”である少年・デイブを見つける。
しかし封印が解け復活した邪悪な魔法使い・ホルバートとの激しい戦闘の末、バルサザールとホルバートは2人とも封印の壷に封じられてしまう。
10年後、気弱で軟弱な青年へと成長したデイブは再びホルバートに襲われるも、同じく復活したバルサザールに助けられる。
未熟で魔法使いとしての自覚が無いデイブ、バルサザールはそんな彼を鍛えようとするのだが、、、
ニコラス・ケイジ、なかなかハマり役
基本はかめはめ波
魔法と科学の融合
良くも悪くも、安定したディズニー映画です。
正義vs悪、光vs闇といった分かりやすい構図。
ご都合主義の展開。
そして勧善懲悪のハッピーエンドと、どう見てもディズニー作品ですね。
かなり子供向けに寄ってる感があるので、ファンタジーに興味の無い大人が観るには退屈かもしれません。
でも演出や映像表現はなかなか迫力&アイデアがあり、見応えはそれなりにあるとも思います。
魔法使い同士の戦いが物語のキモになるわけですが、「ハリー・ポッター」ほどの複雑な展開や呪文合戦はありません。
ので、そこをシンプルと取るか、物足りないと取るかで評価は大きく変わるでしょう。
良い意味で力の抜けた魔法の描写や、コミカルな現代科学の応用はいかにも現代風なファンタジーという感じ。
加えてスピード感溢れるカーアクションに、随所に挟まれるコメディタッチな流れが心地よく、ライトなファンタジーとしての完成度はなかなか高いように思います。
強いて言えばニコラス・ケイジの彼女役がモニカ・ベルッチなのに対して、主人公の憧れがテレサ・パルマー。。
当然とはいえ格差が見え隠れするのは、筆者がねじ曲がっているからでしょうか?
まとめ
特筆すべきこともなく、退屈ではないけれど特別素晴らしくもない。
何とも評価し難い作品ではありますが、ポップコーン・ムービーとしては及第点な完成度かな。
ハリポタとは違うベクトルでテンポ良くサクサク進む反面、観終わってみると若干の物足りなさが残ります。
が、家族で観たり、小さなお子さんに観せるには良い映画じゃないでしょうか。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。