2001年/日本
上映時間:91分
監督/脚本:矢口史靖
キャスト:妻夫木聡/玉木宏/三浦哲郁/近藤公園/金子貴俊/平山綾/他
男のシンクロ。
今はどうか分かりませんが、当時は本当にこんな発想はありませんでした。
とてもシンクロとは呼べないレベルの公演ではありますが、
青春全開!
思春期全開!
お馬鹿全開!
な展開は非常に面白く、よく分からんけど元気が出てくる。
そんな若さのエネルギーに溢れている作品です。
さっくりあらすじ
静岡県の唯野高校水泳部。
部員は鈴木智だけしかいなかったが、美人女教師の佐久間が顧問になった瞬間30人に膨れ上がる。
しかし佐久間が教えているのはシンクロナイズドスイミング、それを聞いて部員の多くは辞めて行く。
結局鈴木を含む5人の部員で学園祭に向けての練習が始まったものの、佐久間が産休に入ったためイルカ調教師の磯村に教えを請うことになる。
最初はいい加減にあしらっていた磯村だが、ひょんなことをきっかけに唯野高校水泳部は一躍有名になってしまう。
磯村のしごきに耐え、シンクロの技術を身に付けていく水泳部のメンバー。
そして学園祭当日を迎えるのだが、、、
後に大活躍する俳優たち
みんな若い!
平山あやが超可愛い
こんな可愛い彼女いたら幸せ者だよね(怒)
これぞ青春活劇!
高校生の夏×シンクロナイズドスイミングという異色な青春を描いた本作。
一般的には高校生の夏とと言えば、甲子園をイメージしそうなもんですが、その青春エネルギーは人の胸を打ち、興行的に夏の青春映画代表にまで上り詰めました。
妻夫木聡や玉木宏をはじめ、現在活躍している俳優たちの若き姿もなつかしく、30代は思わず過去を振り返るメンツではないでしょうか。
竹中直人は安定のコメディ要因。
絶対やったことないはずなのに、何故か本物のイルカ調教師に見えてくるのはやはり高い演技力のなせる業でしょうか。
映画として、青春パワーだけでは物足りなくなってしまう部分をサポートする、良いキャスティングですね。
モデルとなったのは埼玉の高校の水泳部なんだそうな。
何気に1980年代から文化祭の出し物として、シンクロの演目があったそうです。
かなりトリッキーというか、変わった出し物であっただろうことは容易に想像できますが、先見の明がありますな。
本当に素晴らしいです。
当初は映画の知名度が低く、そこまでの興行成績を見込んではいなかったようですが、最終的には国民的になる程の大ヒットを記録。
その後に続く「スウィングガールズ」や「書道ガールズ」などの、高校青春映画の先駆けになったように思います。
マイナーな部活や競技にスポットを当てた作品として、非常に興味深く面白いものではあります。
が、最近ではちょいと量産され過ぎな傾向もあり、旬なアイドル俳優のための映画になってしまっているのが悲しいところか。
一回当たるとバカの一つ覚えみたいに繰り返すのがねぇ、、
まとめ
とにかくさわやかに、熱血に。
誰もが通る青春時代の1ページを濃密に、コミカルに表現した秀逸な作品だと思います。
友情に恋に青春に、無理やりぶっ込んだオネェ要素など。
感動と笑いの要素が非常にバランス良く、テンポ良く、晴れ晴れとした満足感に浸れる良作ですな。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。