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インクレディブル・ハルク

      2018/01/11


(原題:The Incredible Hulk)
2008年/アメリカ
上映時間:112分
監督:ザック・ベン
キャスト:エドワード・ノートン/リヴ・タイラー/ティム・ロス/ティム・ブレイク・ネルソン/タイ・バーレル/ウィリアム・ハート/他

 




 

2003年にも公開されていた「ハルク」ですが、微妙にコケてしまったので仕切り直しとしてMCUに組み込まれたリブート作品。

物語として直接的には関係無いものの、トニー・スタークの存在やスーパーソルジャー計画、ひいては「S.H.I.E.L.D」の存在や雷様を意識させる演出など、後々のシリーズに対する伏線が散りばめられております。

ついでに世界最強の格闘家ことヒクソン・グレイシーも出演してますので、お好きな方はどうぞ。

 

 

主演のエドワード・ノートンが本作以降のMCUの出演を降板してしまい、次作以降はマーク・ラファロに交代してしまったのは個人的には少々残念なところ。

結果的にはマーク・ラファロの好演もあり、現在のハルクに何の不満もありませんが、個人的にエドワード・ノートンが好きなもんで。

職人気質なノートン氏は「大人向けの思慮深い作品を作りたい」とハリウッド大作やリメイク大作などに対しては否定的な立場を貫いており、ファンの筆者からすると複雑な気持ちになるわけですが、、でも「アヴェンジャーズ」は面白いよね。

 

さっくりあらすじ

兵士強化の研究実験を自らに施したブルース・バナー博士だったが実験は失敗し、緑色の巨人へと変身し軍から追われることになる。

バナーはブラジルに身を隠し、武道家の教えで変身の引き金となる感情の抑制を学びながら「ブルー」と名乗る研究者の協力を受け、体を元に戻す方法を探していた。

しかし不注意から軍に居場所を突き止められ、精鋭部隊に追い詰められたバナーは再び巨人へと変身し部隊を壊滅させるが、生き残った隊員・ブロンスキーは巨人こそが兵士強化の実験結果だと知り、自ら実験に志願するのだが、、、

 

 

 

 

兵士強化実験を自ら試すバナー博士

 

で、ハルク誕生

 

もう一人のハルクも生まれてしまう

 

 

 

 

 

笑い無し

どこかユーモアを感じさせるMCUシリーズ作品の中ではわりとシリアス路線な内容になっているので、そういう意味ではやや異質な作品と言えるかもしれません。

そもそもハルク誕生を描いた物語なわけですが、逃げ回る→追い詰められる→変身&破壊を繰り返すだけのプロットであり、良くも悪くもハルクの単純なパワーを楽しむのが中心になります。

逆に言えばシリアスな演出とは対照的に中身が薄いとも言えますが、濃ゆいドラマを観たい人はそもそも観ないでしょうしね。

 

ちなみに大迫力なアクションにフォーカスするためか、世界観や設定を知っている前提で物語が始まるため、初見の人は意味不明になるかと思います。

さっくり表面を撫でる程度で十分ですので、ググって予備知識を学んでおきましょう。

 

演技派俳優エドワード・ノートンがハルクを演じると聞いた時は耳を疑いましたが、さすがに安定の演技力です。

軍に追われ攻撃される”恐怖”や、心拍数が上がらないように注意を払う”緊迫感”など、苦悩や後悔を背負った一人の人間としての表現はなかなかに魅せるものがあります。

しかし製作に口を出し過ぎて疎まれたのか、はたまた「ハルクスマッシュ!」なる意味不明な技を繰り出すことに抵抗したのか、いずれにせよマーベルの世界観に馴染めていない感が漂うのが悲しいところか。

 

そんなハルクに呆然としつつもバナー博士を支えようとするベティを演じるリヴ・タイラーがまた素敵。

スティーヴン・タイラー(エアロ・スミス)の娘として有名な彼女ですが、考えてみれば「アルマゲドン」以来久しぶりにお目にかかる気がしますが、相変わらずの美貌をキープしておりますな。

心拍数が上がらないようにとベッドインもままならないのはお笑いシーンながら、メンズとしてはハルク化への恐れがいかに苦しいものなのかを端的に表していますな。

 

そして忘れちゃいけないのがティム・ロス演じる軍人エミル・ブロンスキーの存在。

恐らくは生身でハルクと対決して生き残った唯一無二のキャラクターであり、ハルク・バスターや雷神様すら上回る戦闘力を誇るハルクと闘うシーンはドキドキハラハラの大迫力。

その後は第二のハルク・アボミネーションへと変貌を遂げ、怒涛の肉弾戦を繰り広げるわけですが、当時としては最高峰のアクションと言えるでしょう。

 

 




 

まとめ

現行の「アヴェンジャーズ」のハルクと比べればまだ弱い感じもしますし、当時最先端だったCGも現在の技術と比較すれば劣っている感も否めません。

アクション表現を重視する作品としては時代が進むにつれ相対的に価値が下がっていくものであり、そこを補うドラマ性に欠けるのがこういった作品の弱点と言えるでしょう。

 

後々のシリーズ作品を観れば分かる通り、ぶっちぎりで最強候補なキャラクター性が災いし、物語の中心に据えるのが難しいんでしょうね。

本作の出来が悪いとかの話ではなく、ハルク単体の物語を作るにはこれくらいが限界なんだと思います。

 

とはいえMCUの一部だと思えば観る価値は十分にありますし、駄作だとは思いません。

数あるMCU作品の中でも何故かスルーされやすい「インクレディブル・ハルク」ですが、恐らく思っているよりかは楽しめますよ?

よければ一度ご鑑賞くださいませ。

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