(原題:Night at the Museum:Battle of the Smithsonian)
2009年/アメリカ
上映時間:105分
監督:ショーン・レヴィ
キャスト:ベン・スティラー/ロビン・ウィリアムズ/エイミー・アダムス/ハンク・アザリア/オーウェン・ウィルソン/スティーヴ・クーガン/他
前作はコチラ。
アメリカ自然史博物館での乱痴気騒ぎのヒットを受けて舞台をスミソニアン博物館に移し、よりパワーアップした印象です。
日本ではあまり馴染みの無いスミソニアン博物館ですが、アメリカ・ワシントンDCにある総合博物館&研究施設であり、世界中から毎年5000万人以上の観光客が訪れることで有名です(入場料は無料らしいよ)
大きな施設だけで19ものセクションに分かれており、収集物や展示物は1億点を超えるんだとか。
中には本物のスペースシャトルとか、世界最大の”呪い”のブルーダイヤとか、ライト兄弟の世界初の航空機とか、小型の核シェルターとか。
映画もさることながら、舞台となる博物館がめちゃくちゃ魅力的ですよね。
一度は行ってみたいものですな。
さっくりあらすじ
前回の騒動から2年が経ち、ニューヨークでの夜勤の仕事を経て息子との関係を取り戻したラリーは自身の会社を設立し、多忙な日々を過ごしていた。
そんなある日、自然史博物館の前を通りかかると改装のために休館になっていることに気づき、話を聞けば展示物は箱詰めされスミソニアン博物館へと輸送されることを知る。
いくつかの大型展示物や「アクメンラーの石板」は残され、石板の力が無ければ展示物が動き出す心配も無いと安心するラリー。
しかし猿のデクスターが石板を展示物に紛れ込ませてしまい、スミソニアン博物館にある莫大な量の展示物が暴れ始め、ラリーはミニチュアカウボーイ・ジェデダイアから助けを求められる。
すぐにワシントンへと向かい、ラリーはスミソニアン博物館への潜入を試みるのだが、、、
スミソニアン博物館に展示されていた数々
ナポレオンとかアル・カポネとか
本作のヒロイン
アメリア・イヤハート
第16代大統領
エイブラハム・リンカーン像
現状維持、もしくはそれ以上
前作を超えることができず「つまらない」の烙印を押されることが非常に多い続編ものですが、本作に限っては控えめに観ても前作と同等以上の内容かなと思います。
何よりも舞台がニューヨークの自然史博物館からワシントンのスミソニアン博物館に移ったことで、前作を遥かに凌駕する施設や展示物が興味を引きます。
大部分において前作と同じ展開でありながら、それ以上のインパクトを誇るのはこの舞台設定によるところが大きいでしょう。
派手になった代わりに内容が薄くなった作品が多い中、演出や構成が同じクォリティを維持できたところも好感が持てます。
イワン雷帝やアル・カポネ、ナポレオンにアインシュタイン、果てはリンカーン大統領まで。
古今東西の偉人や英雄が展示されているだけあり、どのキャラも個性が強く発揮されています。
実際に正しいかどうかは分かりませんが、文字でしか読んだことの無い歴史上の人物が喋り、動き回る姿はやはり面白いものですね。
もちろん前作で活躍した主要人物も登場し、相変わらずの活躍を見せてくれます。
演出まで大体同じだったのはアレですけどね、ミニチュアの奴らとかね。。
あと本編とは関係ないけど、個人的にはオープニングで自然史博物館の資料や展示物を雑に箱に詰めてるシーンがツボでした。
扱いが雑というか、細かいことは気にしないというか、、、あっち(アメリカ)って郵便物の郵送を頼んだそばからブン投げたりを本当にやるもんね。
2作目に当たり、動く展示物のカラクリがバレている前提での物語であり、どこかミステリアスであった前作に比べアクション寄りな内容になっています。
数多くの展示物が登場するということは、逆に言えば各キャラクターの掘り下げは浅くなってしまうということでもあり、その点で物足りなさを感じる人も少なくないでしょう。
ただそれに取って代わるアクション中心の演出はそれなりに面白いですし、全体的により子供向けに、家族向けになったとも言えます。
まとめ
物語を収束させるために、やや強引なエンディングにも思えましたが、無難なハッピーエンドとしての完結はしています。
相変わらずベン・スティラーは面白いし、個人的に好きなオーウェン・ウィルソンも面白いし、気楽に笑って観れる作品にはなっています。
前作が好きな方であれば、ほとんどの方が楽しめることでしょう。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。