(原題:STAR WARS:THE FORCE AWAKENS)
2015年/アメリカ
上映時間:136分
監督:J・J・エイブラムス
キャスト:ハリソン・フォード/マーク・ミハル/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/他
すっかり忘れていましたが、2015年末に公開された、言わずと知れたスペースオペラの最新作。
ディズニーのルーカス・フィルム買収後、初となる「スター・ウォーズ」でもあるメモリアルな作品です。
映画批評家からは概ね高い評価を受け、観客の間では賛否が大きく分かれ、気に入らなかった人たちはデモ運動を起こすなど、良くも悪くも人の心を動かした本作。
恐らくはディズニー市場で最高の興行収入を叩きだしたわけですが、新3部作の封切りとして、楽しみにしていた人も多かったんじゃないでしょうか?
色々な方が批評されているので僕が言うことも特に無いんですけど、せっかくなんで。
さっくりあらすじ
遠い昔、遥か彼方の銀河系で、、、
エンドアの戦い(エピソード6)から30年、最後のジェダイ騎士ルーク・スカイウォーカーが姿を消した。
銀河帝国軍の残党「ファースト・オーダー」は再び銀河に混乱をもたらし、それに対抗するため、ルークの妹レイア・オーガナ将軍はレジスタンスを指揮すると共に、ルークの行方を追っていた。
レジスタンス兵ポー・ダメロンは相棒のBB-8と共に砂漠の惑星ジャクーを訪れ、ルーク行方を示す地図を入手する。
しかしカイロ・レン率いるファースト・オーダーの襲撃を受け、BB-8に地図を託すもポー自身は捕まり、捕虜として連れ去られてしまった。
拷問に耐え続けたポーだが、カイロ・レンのフォースの力により地図の在処がバレてしまう。
そんな折、ファースト・オーダーのやり方に嫌気がさしたトルーパー「FN-2187」はポーに協力し脱出、「フィン」と名付けられ互いに信頼を築くものの戦闘機は墜落、そしてポーは行方不明となる。
一方で、ジャクーでスカベンジャーとして暮らす少女・レイは偶然にも廃品回収業者に捕まったBB-8を助け、共に行動するようになる。
広大な砂漠の放浪の末、フィンはレイとBB-8を発見するのだが、、、
目玉はやっぱりこの2人でしょ
その存在が考察を呼んでいるレイちゃん
美人ではないけど、可愛い
”ある事”をしたせいで叩かれまくったシス
カイロ・レン
はっきり言って弱い
「ファンサービス」か「自己満足」か
人気ドラマ「ロスト」の製作総指揮を務めた若手監督J・J・エイブラムスがメガホンを取るということで、公開前から色々と危惧されていた本作。
しかし賛否はともかくとして、蓋を開ければ予想通りの大ヒットとなりました。
超がつくほどの大作だけに、アンチな意見が増えるのは当たり前で、興行的に成功を収めただけでも十分に称賛されるべきかなと思います。
オマージュやリメイク作品を得意とし、「オリジナリティに欠ける」と批判を受けることも多いエイブラムス監督ですが、本作でもオリジナリティを抑え「スターウォーズ」らしくあることに徹した模様。
脚本、音響、技術に至るまで、過去作に携わったスタッフをかき集め、緻密な再現にとことんこだわった作りには強烈なリスペクトを感じます。
旧作ファンに対するサービスというか、クリエイターとしての意地というか、、とにかく歴史ある「スターウォーズ」というコンテンツの”再現”に尽力したようです。
それ故に既視感の強い、悪く言えば二番煎じな印象も否めないところですが、、逆に言えば、それだけコアなファンを敵に回すのは恐ろしいとも取れますがね。
良くも悪くも「安パイ」を選択したということでしょう。
で、内容ですが。
全体的には面白かったんですよ、えぇ。
でもカイロ・レンとキャプテン・ファズマが気になるというか、落胆したというか。。
「カイロ・レンが弱い!」という批判をよく見かけますが、本当その通り。
ブラスターをフォースで止めるという荒業をやってのける登場で「こいつすげぇ!!」とワクワクが全開でしたが、それ以降は評価がだだ下がり。
シスの騎士としても中途半端、指導者や隊長としても、どう見ても不適格と良いところ無し。
フォースに覚醒したレイちゃんに負けるのは(ケガもしてたし)仕方ないとして、フィンに苦戦するなフィンに、ただのストームトルーパーだぞ。
ライトセーバーを扱う唯一の敵だっただけにこれは少々残念、仮にもシスの修行を積んでダース・ベイダーを崇拝するんだからもう少し強くあってほしかった。
でもスター・ウォーズシリーズは強さの格付けが分かりづらいよね、実際。
キャプテン・ファズマに至っては残念というより、もはや可哀想。
どう見てもジャンゴ/ボバ・フェットを連想させるようなビジュアルで、なおかつ初の女性!という期待の星だったのに(個人的に)
ヘルメット取らないし、活躍するシーンもほぼ無いし、元部下の裏切り者にバケツ頭呼ばわりされて(恐らく)ダストシュート行きだし、、、何か怨みでもあんのか?
あまりにも不憫だし、このキャラクターを用意する必要の無さに少しだけ悲しくなりました。
大きな不満はそんくらいですかね、個人的にはそれなりに楽しめた気がします。
あとはルークが若干メタボ気味だったのが気になったくらいかな、お前引きこもり過ぎちゃうか?と。
まとめ
何せ三部作なので、一作目だけで判断できるようなものではないでしょう。
今後に向けての伏線(レイちゃんの家族は?
シスの親玉・スノークって誰?
何故に酒場のおばちゃんがルークのライトセイバーを持っていた?
結局ルークは何してたん?
などなどが非常に気になるところですが、それだけに続編が楽しみでもあります。
まぁ、好き嫌いはあれど面白いですよ。
賛否あるのは理解できますが、批判サイドを要約すると結局「ルーカスじゃなきゃ!」ってことなんでしょう。
でも当のジョージ・ルーカス氏が批判されるのが嫌すぎて監督を降りてしまったという噂もあるくらいですし、せっかく作ってくれたんだから楽しんで観れると良いんじゃないですかね?
要は気持ちの問題かなと。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。