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アイアンマン3

      2018/01/25


(Iron Man 3)
2013年/アメリカ
上映時間:130分
監督:シェーン・ブラック
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr/グウィネス・パルトロウ/ガイ・ピアーズ/ドン・チードル/レベッカ・ホール/ジョン・ファブロー/他

 




 

ヒーロー達が集結した「アベンジャーズ」が一区切りし、ここからMCUフェイズ2へと突入しますよ。

シリーズとしては3作目でMCUとしては7作目、共通して直接的な続編でもあり、単体作品としては一応の完結編ともされています。

次々と進化を重ねるアイアン・スーツ、それに比例して掘り下げられていくトニー・スタークという人物。

そういった内容に結末を作るというのは寂しい限りです。

 

ちなみにハリウッド大作としては初と言われる中国の出資もあり、中国人女優が登場する「サービス版」と呼ばれるバージョンも公開されており、ハリウッドが中国市場を重視している傾向が明らかになった映画とも言えます。

ただあまりにも露骨な中国贔屓は評判が悪く、結果的には空振りに終わったそうな。

 

 

さっくりあらすじ

1999年、スイスのパーティーに参加していたトニー・スタークは植物学者のマヤ・ハンセンと出会い彼女の部屋へと向かう途中で「アドバンスド・アイデア・メカニクス(A.I.M)」の科学者アルドリッチ・キリアンの熱烈な交渉を受ける。

しかしトニーは「商談は後に屋上で受ける」と適当にあしらい、マヤと”使われない遺伝子の活用”で人間の能力を向上させる研究について話し合い、そのまま一夜を過ごした。

アベンジャーズとロキの戦いから1年が経った2013年、スターク・インダストリーをペッパーに丸投げし、トニーは新しいアーマーを次々と開発し、病的なまでに”アーマー依存症”になっていた。

アメリカ国内では謎の組織”テン・リングス”が犯行予告と爆弾テロを繰り返しており、トニーの親友・ローズが捜査に当たるも実行犯を特定できないでいる。

そんなある日、会社を切り盛りするペッパーの元に、巨大企業へと成長したA.I.Mのキリアンが訪れるのだが、、、

 

 

 

 

不安障害・不眠に悩むトニー
一心不乱にアーマー開発に励む

 

社長となったペッパーを訪ねるキリアン
人間の能力を向上する研究をしているが、、

 

シリーズ終焉に相応しい
歴代アーマー達も登場

 

 

 

 

ヒーローあるある

「アベンジャーズ」で敵の規模が宇宙レベルにまで引き上げられ、それ程の壮大な物語の後日談を描くということで、かなり入りの難しい作品だったのではと思います。

ましてアベンジャーズの中でも最も中心人物に近い存在として、アイアンマンを誰と闘わせ、どう掘り下げていくのか。

その上で後のシリーズ展開に繋げる物語として考えれば、これは非常に良くできているのではないでしょうか。

 

今回はいつものノリノリなトニー・スタークではなく、今までで最も人間臭く等身大な人物としての側面があります。

「トニー・スタークからスーツを取ったら何が残るのか」をテーマに、端的に言えば変身できないヒーローをテーマに、目の前の危機に生身で立ち向かう斬新さが目につくわけで。

 

正体が掴めない未曽有の組織が醸し出すサスペンス性。

アーマー無しに戦うことを余儀なくされる緊迫感。

そこに挟まれるギャグ的なユーモアの数々と、シリーズの勢いを踏襲しながらも新しいテイストに仕上げた手腕には頭が下がるばかりです。

 

もちろん内容としても、トニー・スタークという人物の更なる成長を描いた面が多いように感じます。

嫌味で軽薄で傲慢な男のネガティブな面が強調され、頑丈なアーマーに包まれた傷だらけの心は限界まで摩耗し、それでも愛する人を守るために立ち上がる。

これは正にステレオタイプな”ヒーロー”の姿そのものであり、3作目にしてようやく”アイアンマン”から”アーマーを着たトニー・スタークというヒーロー”が生まれるわけですな。

 

で、本作の敵となる科学者・キリアンを演じるガイ・ピアーズが良い演技を披露してくれます。

確か飛行機の中で本作を鑑賞した記憶がありますが、何の前情報も無しに観たので最初は驚きを隠せませんでした。

ガイ・ピアーズと言えばクリストファー・ノーラン監督の「メメント」が有名ですが、エンタメ作品から文学作品まで幅広く活躍する名俳優だと思います。

 

そんな彼が演じるキリアンがまた怖いんだ、コレが。

元々はトニーが悪いと言えなくもないですが、自尊心を傷つけられ、自力で昇りつめた天才とは厄介な存在ですな。

いまいちキリアンの目的が見えず、脚本の練りこみ不足が露呈したところだけが少々残念でしたかね。

 

ついでにコメディ・リリーフとして登場するテロ組織の親玉・マンダリンを演じるベン・キングズレーも素敵でした。

かなり本格派な俳優だと思いますが、こういったコミカルな演技は新鮮で面白かったです。

むしろよく出演してくれたよね。

 

で、本作に於いての見どころはやはり最終決戦でしょうか。

満身創痍なトニーが全てのアイアン・スーツを呼び出しての団体戦はお祭り騒ぎで盛り上がります。

 

あまりにもキリアンが強すぎるもんで、次から次へと壊されていくスーツの数々には儚さと美しさがあり、何とも言えない悲哀を感じます。

正義を実現させるため、平和に役立つために作られたアーマー達がいなくなっていくサマには一抹の寂しさ、それとは対照的に強い心を育むトニーの頼もしさが際立ちますね。

 

最後のペッパー無双は少々蛇足で、いらないっちゃーいらない様な気もしますが、ここは素直にグウィネス・パルトロウの肉体美を楽しむのが正解か。

 




 

まとめ

個人的な序列としては1作目>3作目>2作目と言った感じ。

単体シリーズ最終作としては若干の物足りなさも感じますが、言うても良くできた娯楽作品かなとは思います。

 

何せ実力派俳優が無駄に集結した作品ですし、好き嫌いは別にしてもそれなりの見応えはあるんじゃないでしょうか。

MCUファンは言わずもがな、1も2も観たならついでにどうぞって感じですね。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

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