ブラック・ブレイン

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(BLACK BRAIN)
作者:サガノヘルマー
1994年~1997年(推定)
週刊ヤングマガジン(講談社)
全10巻

-Warning-

今日の「観れんのか!」は
かなり人を選ぶ記事となっております。

場合によってはひどい嫌悪感がありますので
自己責任でお読みください。

 

 




 

「エログロ」が全開でメチャクチャ人を選びます

むしろ8:2くらいで苦手な人の方が多いでしょう。

作者のサガノヘルマーはアダルトコミック(エロ本ね)ばりの性的表現と、生理的嫌悪を催すグロテスクな表現を巧みに重ね合わせる独特の作家です。

あまりにもアクが強すぎて商業的に成功した作家とは言えないかもしれませんが、その感性と表現はカルト的な人気を誇っているようです。

 

重ねて言いますがエログロが過ぎるので、誰もが面白く読める漫画ではありません、絶対に。

というか、むしろよく出版できたよなコレ。。

 

 

 

さっくりあらすじ

幼馴染の彼女・石田リカとの初エッチを夢見る平凡な高校生・宮前カオル。

ある日の就寝中に謎の異星人・アガサ森田によりカオルは頭に「受波脳(ジュパノー)」を埋め込まれてしまう。

41世紀からやって来たと自称するアガサ森田いわく、「41世紀の人類の世界」とは別の未来に導こうとする不穏な存在がある。

そしてその企みを阻止するため、カオルは受波脳を武器に戦うことを強要されるのだが、、、

 

 

 

 

鬼才、天才、狂人

この才能を何と呼べば良いのか、超がつくほど凡人な筆者には思いつきません。

※内容が気持ち悪いので閲覧注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫と人間のハイブリッドを”進化”と呼び、世界を支配しようと考えるマッド・サイエンティスト。

超常的な能力を得て、”神”を自称し人々を洗脳していく教師

女性を男性化させ、メンズを奴隷やおもちゃにしようと企むDV被害者の女性。

人間を機械化させようと企む別次元の「機械人類」

海洋生物と人間のハイブリッド改造を施し「生物は海に帰るべき」だと主張する科学者。

人間をエサに、種族の繁栄を企む鳥人間。

 

などなど、とても凡人には思いつかない奇天烈な内容となっております。

しかもそれぞれがイカれた思想&進化の末に「種の保存」として子孫を残そうとするので、自然とアダルトな描写が増えてくるわけなんです。

が、先述したように人間+別の生物(メス)がアダルトなことをするわけで、その描写はマジでカオスな内容。

かなり耐性がないと本当に見るに堪えません。

 

 

しかし、しかしですよ、この世界観を彩るあらゆる設定は、かなり魅力的であるのも事実です。

我々「ホモサピエンス」という種の終焉を迎え、新たに進化した「ヒテロ」という種の世界。

枝分かれした進化の果てに、メインストリームの存在を賭けて次元を超え戦う未来の生命体。

そして「受波脳」という脳や内臓、果ては精神までを直接攻撃する特殊性溢れる兵器まで。

 

とにかく奇想天外であり斬新であり、通常のコミックにはまず無いであろう発想に溢れています。

そんなエログロをそこそこに読ませてしまう作家のパワーは、素直に評価するべきかなと思います。

 




まとめ

生半可な覚悟で読んではいけません。

友達や家族や恋人のいないところでこっそり読んでください、最悪人格を疑われかねません

ついでに言えば、作者の表現したいことや伝えたいことは実際よく分かりません。

というか、分かってしまうとかなり危ないのも事実です。

 

オススメできるかどうかで判定すればオススメできません、ハッキリ言えます。

しかし何故か夢中になって読めてしまう面白さ、印象深さは間違いなくあります。

気が向いたら一度ご拝読くださいませ。

 

 

 

 



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