(原題:The Day After Tomorrow)
2004年/アメリカ
上映時間:124分
監督/脚本:ローランド・エメリッヒ
キャスト:デニス・クエイド/ジェイク・ギレンホール/エミー・ロッサム/イアン・ホルム/セーラ・ウォード/タムリン・トミタ/J・O・サンダース/ダッシュ・ミホク/オースティン・ニコルズ/アージェイ・スミス/他
-Warning!-
本日の「観れんのか!!」は
オススメ記事ではありません。
素敵な映画をお探しの方は
他の記事を参照くださいませ。
急に寒くなりましたねぇ。
東京は雪で通勤ラッシュが壊滅したようですが、皆様は大丈夫でしたか?
雪が降って思い出したので今日は寒い映画のご紹介、ただオススメはしませんよ。
「ユニバーサル・ソルジャー」や「スターゲイト」や「インディペンデンス・デイ」、あと失敗した方の「GODZILLA(興行収入的には成功)」など。
SFを中心にエンターテイメント性の強い作品を好む、ローランド・エメリッヒ監督による自然系パニック大作です。
あくまで超個人的な話ですが、どうもエメリッヒ監督の作品は相性が悪いというか。
数々の映画の製作に関わるエメリッヒ監督ですが、筆者が面白いと感じた作品は「ユニバーサル・ソルジャー」と「パトリオット」だけなんですね。
でもすごい実績を残しているわけで、まぁ筆者の方がズレているんでしょう。
地球温暖化を緻密に計算した内容をもとに、当時最高のVFXを駆使したダイナミックさと臨場感は話題を呼び、世界中で大ヒット。
最終的には500億ドルを超える興行収入を記録しました。。マジか。
よく耳にする地球の温暖化ですが、実際のところ深刻に気にしてる人っていますかね?
あくまで計算上の話でありながらも「こんなんなったらやべー」と思わせる、迫力ある自然の驚異が満載です。
とはいえ深刻な問題として捉えている感じでもなく、あくまで娯楽作品を感じさせる雰囲気に終始するあたりがエメリッヒ監督の持ち味なのでしょう。
どっちつかずで、個人的にはやや否定的に捉えてしまいましたが。
さっくりあらすじ
地球温暖化の影響で南極の氷が溶け始め、気象学者のジャックは海流の変化が異常気象や氷河期を引き起こす原因になり得ると政府に訴えるも、副大統領には相手にされなかった。
しかし数日後から実際に異常気象が発生し、ジャックの息子サムが滞在しているニューヨークは豪雨と津波に見舞われ、連絡が途絶えてしまう。
目に前に迫る未曾有の災害の中、ジャックはサムを助けるために行動を始める。
一面が凍ってしまった世界を歩き、ニューヨークに向かうのだが、、、
未曽有の異常気象に始まり、、
一面に広がる氷の世界
自然の驚異と小さな話
物語の前半は迫力ある災害の恐ろしさが中心となります。
温暖化の原因を撒き散らし、便利なものに頼りきって生活している先進国から崩壊していく姿を描かれるんですな。
こぞって途上国に逃げていくという演出は、何とも皮肉なお話で少しは考えさせられるところがありますね。
が、そっから先は災害から逃げる高校生グループと、それを助けに行くお父ちゃんのお話に切り替わります。
大きな舞台設定なのにテーマがちっさ!!と思ってしまうのは筆者だけですかね?
災害パニックを描きたいのか、それとも親子の愛情を描きたいのか。
どっちつかずで分かりづらいんです。
父ちゃんも息子も、すごく頭が良い設定なのにイマイチ要領を得ない印象。
特に父ちゃんは権威ある学者さんなはずなのに、事態を予測しただけで実際何にもしてないし。
事態の収拾そっちのけで歩いて息子のところに行くという決断は、学者としての合理性やモラルが微妙な気がしません?
せっかく素晴らしい演出で恐ろしい災害の説得力を説いたところなのに、肝心のドラマの部分の説得力が薄いなぁと。
さらに言えばどえらい数の人間が溺死や凍死したのを散々見せられた後で、いち家族が再会したくらいじゃ感動の帳尻が合わないでしょ。
死んでいった人たちが親子の感動シーンの小道具みたいに見えてきちゃって、命の重さの差を感じずにはいられませんでした。
勝手な印象ですが、優れた映像技術でこーゆーの作ってみたかったんでしょうね。
ドラマ部分は超適当ですからね。
まとめ
映像が古くなっても面白い作品なんてたくさんあります。
逆に本作は映像と反比例して内容が薄くなっていく残念な例です。
とまぁ文句は言いましたが、将来的に僕らが引き起こすかもしれない自然の驚異は、観て損は無いと思います。
映画として面白いかどうかはすごく微妙なところです。
しかし、これを機に僕らは地球に生かされている存在だと思い出すと共に、自然災害を防ぐために何ができるのかを一瞬考えてみる良い機会にはなると思います。
でもオススメはしません。
良かったら一度ご鑑賞くださいませ。