インディペンデンス・デイ


(原題:Independence Day)
1996年/アメリカ
上映時間:145分
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:ウィル・スミス/ジェフ・ゴールドブラム/ビル・プルマン/ランディ・クエイド/マーガレット・コリン/他

 




 

地球侵略を狙うエイリアン軍に立ち向かう人類の姿を描く、壮大なるSF戦争大作。

ある意味で究極の「アメリカ万歳」映画でもあり、ベタベタな内容ながらも熱い展開はかなりのインパクトを誇ります。

 

監督は「紀元前1万年」や「デイ・アフター・トゥモロー」など、ディザスター系映画の巨匠ローランド・エメリッヒ。

20年以上前(2019年現在)の映画とは言え、息を飲むような迫力の映像は今でも健在です。

何より、劇中で語られる大統領演説は最高にカッコ良く、もはやコレを観るための作品と言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

さっくりあらすじ

アメリカ独立記念日を控えた7月2日、巨大な宇宙船が世界各地の大都市上に出現した。

人類が大混乱に陥る中で、アメリカ政府・ホイットモア大統領は意を決して宇宙人との交信を試みる。

ケーブルTVエンジニアのデイヴィッドは衛星通信に含まれるノイズを解読し、宇宙船同士での攻撃命令が発せられていることを察知する。

しかし宇宙船が侵略者であることに気付くも、時すでに遅く、世界中の主要都市が破壊されてしまうのだが、、、

 

 

 

 

 

突如現れた謎の宇宙船
異常な大きさを誇る

 

強大な砲撃により
主要都市は壊滅

 

人類の存続を懸け
最終決戦に臨む

 

 

 

 

大味

終末系映画や、大量破壊系な演出をさせたら超一流なエメリッヒ監督。

本作も例に漏れず迫力満点の壊しっぷりが堪能できます。

 

とにかくスケールが大きく、巨大な宇宙船が広大な都市を破壊していく映像は、とにかく「凄い」の一言。

ミニチュア&特撮を駆使した演出は見事なもので、現代のCG技術と比べてもそんなに見劣りしませんよ。

少なくとも公開された1996年時点では、間違いなくぶっちぎりで最高峰の映像と言えるでしょう。

 

エメリッヒ監督の基本ステータスが映像面に全振りしているため、脚本的なツッコミどころは本当に多々あります。

しかし、映像だけで中身の無い作品を乱立している印象のエメリッヒ監督でしたが、本作に限っては映像面よりも刮目して観るべきシーンが多いのが最も特徴的です。

さすがにハリウッドらしいご都合主義の数々は擁護できませんが、この安っぽさが味なんだと個人的には解釈しております。

 

 

物語としては突如として始まった宇宙人の大量破壊を経て、人類が反撃していくという流れ。

所々に綻びが散見するものの、とにかくノリと勢いでガンガン突き進む剛腕っぷりは実に爽快なものですな。

地球上に境界線を引き、同じ種族同士で諍いを続けてきた人類が初めて出会う未曽有の脅威という点については考えさせられるものがあります。

 

舞台は主にアメリカですが、大統領から軍人からTVの製作職員から酔っ払いまで、それぞれの物語があるわけで。

到底敵わないであろう圧倒的な戦力を相手に、各々が生き抜くために知恵と勇気を振り絞る姿こそが何よりも素晴らしいわけです。

現実に人類が同じ事態に陥った際には、本作のように人類が一丸となり戦うことを選択できるよう祈る気持ちにすらなりますね。

そんな人類の、いや人間だからこそ出来る頼もしいドラマ性が最大の見どころと言っても良いでしょう。

 

 

そして先述したように、映画史に残ると言っても過言ではないであろう大統領の演説シーンは悶絶もの。

勇気と力強さに溢れ、とにかく感動を呼び起こす言葉の数々はとにかく胸に響きます。

大作とはいえ、こんなB級映画で胸を打つ演説が飛び出ること自体が奇跡なわけで、今もなお愛される本作の魅力の源でもあると思います。

 

くだらないと言えば、くだらない。

バカバカしいと言えば、バカバカしい。

派手な爆発とアクションに目が行きがちではありますが、その本質をぜひとも感じ取って欲しい映画ですよ。

 




 

 

まとめ

最高のB級映画の一つだと断言します。

ねちっこく粗探しする人には向きませんが、そのツッコミどころも含めて愛せる稀有な作品なのは間違いありません。

 

ダイナミックな映像と、意外と魅せる人間ドラマと、バカバカしいノリを兼ね添えた傑作です。

個人的には最高峰のポップコーン・ムービーとしてお気に入りです。

 

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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