(原題:Pokemon Detective Pikachu)
2019年/アメリカ・日本
上映時間:104分
監督:ロブ・レターマン
キャスト:ジャスティス・スミス/キャスリン・ニュートン/渡辺謙/ビル・ナイ/クリス・ギア/ライアン・レイノルズ/他
日本が世界に誇る「ポケットモンスター」の代表的キャラクターである、ピカチュウを中心に描くサスペンス・アクション。
全然知らなかったけど、元ネタとなるゲームもあったんすね。
思えば中学生の頃でしょうか。
部活の後輩が面白いと勧めてきた「ポケットモンスター」ですが、何となくやる気が出ず、一度も触れることなく大人になってしまいました。
あの時のゲームが20年以上に渡りシリーズを更新し続け、国民的アニメにまでなるとは思いもしませんでした。
まして、それがハリウッド映画になるとはねぇ、、
ポケモンのファンの方はどう思うのかは知る由もありませんが、初めて本格的に触れたポケモンの世界は結構面白かったです。
さっくりあらすじ
長く音信不通だった父・ハリーが事故で亡くなったと知ったティムは、人間とポケモンが共存する都市・ライムシティを訪れた。
探偵だったハリーの部屋でティムは一匹のピカチュウを見つけるが、言葉を理解することができないはずのピカチュウが普通に話せることに困惑する。
記憶喪失だと言うピカチュウはハリーのパートナーだと伝え、自分が生きているのならハリーも生きているはずだとティムに訴えるのだが、、、
どこかの施設
ミュウツーが目を覚ます
記憶喪失のピカチュウ
悶絶するほど可愛い
そしてティムと2人
父の行方をさがすのだが、、
これは良作
最初にポケモンを実写映画化すると聞いた時は「とうとうハリウッドもヤキが回ったか」と小馬鹿にしていましたが、これが至って普通に面白い。
まずはプロットや映像表現ありきで組み立てられ、その上でポケモンの世界に落とし込んであるために、練った脚本とは言いませんが粗っぽさは残りつつも完成度の高い仕上がりです。
比較すること自体がナンセンスですが「シンゴジラ」なんかはぶっちゃけゴジラじゃなくても良かったしね、実際ガメラでも全然イケる内容だったと思います。
対して本作は似たような作りの映画でありながらも、ポケモンが最もしっくりくるであろう脚本に落とし込んだところに作り手のセンスを感じます。
絶対にポケモンの世界観じゃなきゃダメとまでは言いませんがポケモンじゃないと成立しないであろう、絶妙なバランス感覚があるわけです。
物語としては、ボッチ体質な青年が人の言葉を喋るピカチュウと一緒に父の事故の真相を追っていく流れ。
実際にポケモンのことは殆ど分かりませんが、それでも何となく見たことのあるモンスターたちの質感や挙動はいちいち素晴らしく、現実に存在するならこんな感じなんだろうという説得力があります。
ファンの人からすればより一層思い入れも深く、楽しくなれる世界観の魅力が溢れていますね。
とくに主人公とも言えるピカチュウのクオリティは凄いの一言で、柔らかそうな毛並みを作るのにどれほどの時間を割いたのか容易に想像できるほど。
そんなモッフモフで可愛らしいピカチュウが、おっさん風な言葉を話すギャップがとにかくユニークで可愛らしいわけで。
映像クオリティもさることながら、実際に声優を担当するライアン・レイノルズの芸達者ぶりに脱帽ですね。
字幕で観てるとピカチュウの声がデップーなんでね、そのイメージが付きまといますが、それを踏まえても非常に味のある良いキャスティングですな。
まとめ
某ドラゴンボールのように、日本発~ハリウッド経由の作品は大きく外れてしまうことが多い中で、原作の雰囲気を保ちつつも映画として完成させた良作じゃないかなと。
大したサスペンス性もなければ、劇場版アニメに比べればアクション性も高いとは言えませんが、それでも良くまとまったエンターテイメントだと思います。
子供はきっと楽しめるはずですし、実際に大人が観てもそれなりに楽しかったので、特に文句もありません。
ので、不満が上がるのであればきっとファン層からのものでしょうし、あまり予備知識の無い筆者からすれば普通に面白かったっすよ。
家族で観てほしいファミリー・ムービーの1つとしてオススメですね。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。
おまけ
筆者の知り合いが「ポケモンGO」をプレイ中に、車に轢かれかけたことがあります。
本人が危険なのはもちろんのこと、車の運転手からすれば「他の車に轢かれて死ね」と思われてしまうので、気をつけましょうね。
ゲームをプレイする際は周りの安全を確認して、立ち止まって遊びましょう。
約束だぞ。