デッドプール

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(原題:DeadPool)
2016年/アメリカ
上映時間:108分
監督:ティム・ミラー
キャスト:ライアン・レイノルズ/モリーナ・バッカリン/エド・スクライン/T・J・ミラー/ジーナ・カラーノ/レスリー・アガムズ/ブリアナ・ヒルデブランド/ステファン・カピチッチ/カラン・ソーニ/他

 




 

バルト9でレイトショーを観ると必ず帰りに雨が降るんだよなぁ。。

 

というわけで6月1日公開の問題作、デッドプールを観てきました。

本編上映前に「インディペンデンス・デイ/リサージェンス」「X-Men/アポカリプス」「ゴーストバスターズ」「スーサイド・スクワッド」の予告がやってました。

どれも大迫力で面白そうだったけど、本命は「スーサイド・スクワッド」かなぁ、、クイーンの楽曲に合わせたカオスな雰囲気が実に良い。

あと別に特別観たくはないんだけど、「貞子vs伽椰子」がちょっぴり気になったかな。

 

マーベルのコミックヒーローなのにDCコミックにも出没しちゃう、色々と掟破り、型破りなキャラクターの映画化。

内容のせいなのか大人の事情なのか、プロジェクト立ち上げから10年以上経過し、やっと公開された作品でもあります。

 

製作費5800万ドルと、この手の映画にしては異例の低予算映画にも関わらず、ハンパない大ヒットを記録しているようです。

公開前から過激な映画だと評判を呼び、なるべくしてなったR指定、そして観客動員数に制限ができるにも関わらずの大ヒット。

 

聞いたこと無い名前だなぁとか思ってたティム・ミラー氏の初監督作品ということもあり、極めて異例の、まさにデッドプールにふさわしい結果となりました。

 

 

 

さっくりあらすじ

高速道路を走るタクシーの後部座席で暇を持て余しているコスチュームの男デッド・プール。

橋の上で降車し、観客に語りかける彼は標的の車が来るのを待っていた。

 

時は遡り1年前のニューヨーク、元特殊部隊隊員のウェイド・ウィルソンはトラブルシューターとして生計を立てていた。

ある晩、友人ウィーゼルが働くバーでヴァネッサと出会い意気投合、瞬く間に恋に落ちヤリまくり幸せな生活を送る。

しかし幸せも束の間、末期癌の診断を受け途方に暮れる2人。

そんなウェイドのもとに黒服の怪しいエージェントが現れ、「癌を完治させる方法がある」と告げられるのだが、、、

 

 

 

 

 

ハイウェイで敵を待つデップー
イカれてる

 

”エンジェル・ダスト”ことジーナ・カラーノ
肉体的な妖艶さが魅力

 

悪ノリ・悪ふざけに終始します

 

 

 

 

 

思ったより「普通」

「過激」だ、「下品」だ、と散々言われすぎて構えていたのもありますが、「普通」に面白かったというのが感想。

 

けっこうエグいゴア表現もあるし、英語が理解できる人には苦笑いもののセリフも多数ありますが、全体的に丁寧な作りだなぁと感じました。

低予算だけに演出に金をかけているシーンとそうでもないシーンの落差はあるものの、どこに力を入れるべきなのかを正確に把握し、作品として面白くなるように知恵を絞ったのが見て取れます。

 

そういう意味で細かくアクションシーンを挟んだり、過去と現在の話を挟んだり、くだらないセリフを挟んだりして飽きさせない構成は秀逸。

作風とは対照的に丁寧な仕事をしているな、と。

映画冒頭のバレットタイム(アクションが静止画で流れるやつ)のシーンなんか、キャッチーなBGMも相まって斬新なアイデアだなと感じます。

監督のセンスの良さが伺えますね。

 

 

アクションは大まかに前半と後半の2ヵ所のみ、予算を考えると仕方ないんですが、アクションがカッコ良かっただけにもう少し見たかったのが正直なところ。

デッドプールをよく知らない人のための(生い立ちとかね)配慮もあり、キャラクター紹介に時間を割いてある親切設計。

なのでトータルで考えれば万人に受けるように工夫してあるので、好き嫌いはあるにしても、誰でもそれなりに楽しめる作品ではあります。

 

デッドプールを演じたライアン・レイノルズは極めて素晴らしい怪演。

声質、喋り方、振る舞い方、ライトファンな筆者ですが、どれをとってもしっくりくるキャラクター性が素晴らしかったと思います。

 

戦う目的が非常にハッキリしていて、目的のためには手段を選ばず、必要とあれば躊躇なく敵をぬっ殺し、いたぶる。

そんな明るいサディスティックな面が心地良く、つまらない正義感や罪悪感などクソ喰らえ、というスタンスは普通にかっこいいのです。

明らかに危ない精神性と人格も魅力的、近くにはいてほしくないけどね。

「アクション映画のコメディ要員」として捉えていたライアン・レイノルズでしたが、まさに最高のハマり役、彼のキャリアでも最高クラスのキャラクターになるのではと本気で思いますね。

 

 

「X-Men」からの参戦は2人、完全に予算の都合でしょう(笑)

説教臭い全身鋼鉄男のコロッサス、坊主頭の少女ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、活躍するのは終盤のみですが、X-Menらしく迫力十分。

コロッサスはコミカルなところもあって笑えるし、ウォーヘッドも見慣れてくると可愛いし、めっちゃ強いしね。

 

 

あと個人的には敵役の”エンジェル・ダスト”ことジーナ・カラーノがお気に入り。

「ワイルドスピード・EURO MISSION」にも出演していた女優であり、格闘家でもある彼女ですが、本作でも筋肉質な体と窮屈そうなバストを武器に暴れまわります。

微妙なおっぱいポロリのサービスもあり、その魅力はコロッサスも固まるほど(意味深)

なんというか、肉感的でワイルドセクシーなお方で、思わず袈裟固めされたくなるような魅力が溢れていますね(キモい)

 

 




 

まとめ

前評判に違わず、スタイリッシュなアクション、下世話なユーモアに溢れる秀作です。

本来はけっこう悲しく、でもハッピーに終わるラブストーリーなんですが、そんな印象を軽く吹き飛ばすデッドプールの個性とテンションが素晴らしい。

 

コスチュームに身を包み戦うんだけど、ヒーローではないという斬新な設定。

ありそうで無かった、新しいエンターテイメントとして確立できたものだと思います。

すでに続編は決定しているそうで、次回作には素敵なゲストの参戦もあるようです(本人談)

 

いちアメコミ作品としても良くできてますし、観て損は無い作品ですね。

ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。


 

 

 

 



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