名探偵コナン ゼロの執行人


2018年/日本
上映時間110分
監督:立川譲
キャスト:高山みなみ/山崎和佳奈/小山力也/古谷徹/茶風林/緒方賢一/他

 




 

業界仲間が仕事の都合で行けなくなり、チケットを頂いたので新宿ピカデリーへ。

有名な作品なので当然知ってはいるものの、コミックをギリギリ読んでいなかった世代としては何ともリアクションに困るサプライズですな。

しかしこれも何かの縁。

普段なら絶対観ないであろう作品、それも子供向けなアニメの劇場版ということでダルさ半分、ワクワク半分という妙なテンションで行ってまいりました。

 

 

さっくりあらすじ

東京サミット開催地となった東京湾に浮かぶ大規模施設”エッジ・オブ・オーシャン”。

サミットの開催当日には2万人もの警察官が動員される予定の施設内で大規模な爆発が発生し、当日の警備の視察に来ていた公安警察に死傷者がでてしまう。

爆発現場に残された指紋から毛利小五郎の関与が疑われ、逮捕されてしまうのだが、、、

 

 

 

 

コナン君、大活躍!

 

 

 

 

開始2分の丁寧さ

しっかし、この大人気シリーズは今作で22作目に当たるそうですな。

コミックは20年以上の連載もあり実に既刊94巻!(2018年4月)

恐らくは最も長寿な推理漫画と言えるのではないでしょうか。

 

子供なのか?

青年なのか?

はたまた大人なのか?

どの層に人気があるのかイマイチ掴めませんが、筆者が世間からズレているだけで、やはり幅広い世代の根強いファンの熱を感じます。

ちなみに21時頃の回だったのもありますが、普通に20代~40代くらいのお客さんが多かったのには少々驚きます。

 

で、基本的にはコミックを1~2巻程度、アニメは一度も観たことの無い超ビギナーな筆者ですが、最も感動したのが開始2分の登場人物紹介パート。

聞き覚えのあるオープニング曲と共に主人公・コナンをはじめ、毛利小五郎や蘭、初めて見る安室さんというキャラクターまでを短い時間ながら実に的確に、明確に説明してくれます。

 

知識がほぼゼロに近い状態でもすぐに人物関係が飲み込めるこのシーンは極めて素晴らしいもので、シリーズ未見の方でもすぐに世界観を把握できると思います。

さすがに多数の劇場版が公開されているだけあって、この”掴み”の完成度は群を抜いていると思いますし、人気シリーズを支える”丁寧さ”が伝わりますね。

 

 

物語としては大規模な爆発事故を発端に謎が謎を呼び、ドキドキハラハラの探り合いに続き、大迫力のアクションシーンと共に一気に伏線を回収していく構成。

ちょいと詰め込み過ぎな感はあるものの、子供達やファン向けな演出もあったと思うので、これくらいでちょうど良いのでしょう。

 

ただ、視覚的に派手で分かりやすい展開とは裏腹に、作品の根幹は少々難しい印象でした。

警視庁、警察庁、検察庁、そして公安と。

知っているけどよく分からん日本の司法組織や利害関係が背景にあり、100%の理解は1度の鑑賞じゃ難しいかもしれませんね。

 

逆に言えばそれほどに難解なベースでありながら、何となく理解できそうなレベルの脚本に落とし込み、コナン風な演出で盛り上げる完成度はなかなかに素晴らしい。

当然ツッコミどころは多岐に渡ってありますけれども、それでも「おぉ、結構面白かったぞ」と思わせる剛腕は褒めて然るべきでしょう。

 

あとは、どうやら人気キャラらしい安室さんの声がアムロだったのが、個人的にじわじわ気になったくらいですかね(どうでもいいね)

 

 




まとめ

好きな人は欠かさず観に行くシリーズでしょうし、今さら筆者が紹介するまでもない人気作なので特に言うことも無いのですが。

正直なところ、自腹で時間を割いて観るか?と問われれば恐らく観なかったでしょう。

棚ぼたでチケットを頂いた故のご縁ではありましたが、普通に面白く、普通に楽しめる良作だとも思います。

 

全体的に子供向けながらも、大人でも夢中になれる魅力があります。

この手の作品は地上波放送も早いですし、TVでやるのであればガッツリ観る姿勢でも損は無いでしょう。

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。



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