(原題:The Mummy)
1999年/アメリカ
上映時間:124分
監督/脚本:スティーブン・ソマーズ
キャスト:ブレンダン:フレイザー/レイチェル・ワイズ/ジョン・ハナー/オデッド・フェール/アーノルド・ヴォスルー/パトリシア・ヴェラスケス/ケヴィン・J・オコナー/他
砂漠を舞台に、ドキドキワクワクのミイラ系パニック・アドベンチャー。
原題の「The Mummy」という映画は1932年にアメリカで公開され、1959年にイギリスでリメイク、そして1999年に2度目のリメイク作品として公開されました。
初代の作品はミイラ系ホラー映画の元祖として君臨しているようで、日本で五・一五事件とかやってた時代にこんな先進的な映画を作っていたことがすごいよね。
全体的にホラー要素は薄めな感じでアクションあり、笑いありとエンターテイメント性が強く、子供でも余裕で観れると思います。
監督のスティーブン・ソマーズはちょいと風変わりな監督さん。
古いモンスターパニックを現代風にアレンジしながら、CGやVFXを駆使して迫力ある映像を作るのがお好きな模様。
本作で「念願のミイラものが撮れる!」とテンション高めだったそうな。
舞台はエジプト、お話もほとんどエジプトで進んでいきます。
エジプトと言えばピラミッド、スフィンクス、ミイラ、、、小学生くらいの連想しか出てきませんね。
とにかく神秘的で謎の多い場所ですよね。
今でも財宝とか本当にありそうだし、ある意味アドベンチャーのために存在するロマンな場所とも言えるでしょう。
余談ですが最近は予算をふんだんに使って、世界各国で撮影するのがすごい!みたいになってる傾向が強い気がします。
でも個人的に言わせてもらえば、そんなこたぁどうでもいいんです。
撮影秘話の派手さよりも内容で勝負してほしいもんですね。
さっくりあらすじ
3000年前のエジプト。
神官・イムホテップは、王であり神であるセティ1世の妾・アナクスナムンと恋に落ちてしまう。
王に不貞を疑われた2人はとっさに王を殺害してしまう。
イムホテップはアナクスナムンを生き返らせることを約束し逃亡、アナクスナムンは彼を逃がす時間稼ぎにと自害する。
死者の都「ハムナプトラ」にてイムホテップは死者の書を片手に復活の儀式を執り行うも、すんでのところで王の兵隊が邪魔に入り、儀式は失敗。
神官たちは罰として生きながらミイラにされ、イムホテップは残酷すぎて行われたことのない禁断の呪い”ホムダイ”にかけられてしまった。
1923年、リック・オコーネルが所属する外国人部隊は、トゥアレグ族に敗北してしまった。
部下のベニーには裏切られ、リックも逃げ出し一人で砂漠を放浪するが、最後はカイロ刑務所に投獄されてしまう。
3年後、カイロ刑務所で死刑が確定していたリックだが、「ハムナプトラ」に眠る古文書を探している学者・エヴリンとの取引で刑務所を脱出。
他のアメリカ人グループや裏切り者のベニーも加わり、一行は幻の都を目指す旅に出ることになるのだが、、
イムホテップとアナクスナムン
禁断の恋に落ちる
失われた都”ハムナプトラ”へと
探検にやって来た御一行
正体不明のミイラに襲われることに、、
大味ながらも見ごたえ十分
主人公・リックを演じる、ブレンダン・フレイザーが個人的にけっこう好きなんです。
ひと昔前のハンサム(失礼か?)っぽいアイルランド系の顔立ちと、独特の雰囲気が絵になります。
作中では肉体的にも精神的にもタフで強い、でもどこか抜けてる3枚目という王道的なポジション。
カッコいいけどコミカルな、頼りになるキャラクター性が魅力的です。
復活したミイラを見て「ワオ!!」と驚くシーンとか、雄叫びを上げたらさらなる雄叫びを返され、脱兎の如く逃げ出すシーンなんかはかなり笑えますよ。
エヴリン役のレイチェル・ワイズはイングランド出身。
ユダヤ系とイタリア系の血をひき、こちらも独特な顔立ちの美人さんです。
エロ可愛い。
本作で世界的に有名女優の仲間入りを果たし、2005年公開の「ナイロビの蜂」にてアカデミー助演女優賞を獲得しています。
イムホテップ役のアーノルド・ヴォスルーも独特な顔立ち、というか一度見たら忘れないインパクトのある顔立ちをしています。
「ビッグフィッシュ」や「G.I.ジョー」など、ちょいちょい他の映画にも出演していますが、「24-TWENTY FOUR-」や「BONES」などの連続TVドラマでも活躍しています。
あと個人的に外せないのが、悲劇の姫・アナクスナムンを演じるパトリシア・ヴェラスケス。
ほとんど最初しか出てこないんだけど、これがもう超絶美人。
ベネズエラ出身のモデルさんだそうで、ドルガバやシャネルでの広告を中心に仕事をしていたそうな。
エキゾチックな顔立ちと、気品溢れるスタイルがたまりまへん。
超エロ可愛い。
まとめ
単にミイラが出てきてギャー!じゃなくて、どんな経緯でミイラが生まれたのかを説明してあるところに好感が持てますね。
仮にもホラー映画のリメイクなのに明るく、楽しく、テンポ良く。
大人も子供も楽しめる冒険活劇でありながらも、舞台背景や人物設計まできちんと作りこんだ丁寧な良作です。
一応注意しておきますが、虫に耐性が無い方は一部きつめのシーンがありますのでご注意ください。
それ以外の方は概ね楽しめるのではないかと思います。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。
おまけ
「木乃伊」と書いてミイラと読む。
いや、読めねーだろ。。