(原題:There’s Something About Mary)
1998年/アメリカ
上映時間:119分
監督:ボビー・ファレリー/ピーター・ファレリー
キャスト:キャメロン・ディアス/ベン・スティラー/マット・ディロン/リー・エヴァンス/クリス・エリオット/マーキー・ポスト/W・アール・ブラウン/リン・シェイ/ジェフリー・タンバー/他
今や大女優となったキャメロン・ディアスの出世作。
前髪がトレードマークのおバカでゲスいラブコメディです。
超絶可愛かった当時のキャメロン・ディアスと、演技の幅が広くコメディでは抜群の安定感をもたらすベン・スティラーが上手いこと噛みあい、彼女の魅力を最大限まで引き出した名作映画です。
あまり子供にはよろしくない内容もありますが、高校生以上ならば概ね楽しめるでしょう。
ただ、ウブなカップルで観たりすると微妙に気まずい空気になりかねないのでご注意を。
さっくりあらすじ
明らかにイケていない、内向的でドジな高校生のテッド。
ひょんなことから憧れの女の子メリーとデートするチャンスを得るも、ズボンのファスナーが引っかかる事故によりデートは流れ、それきりメリーに会うことは無かった。
それから13年、未だにメリーを想い続けるテッドは「猟犬」と名高い敏腕保険調査員パットを雇い、メリーの住むマイアミへと調査に派遣することに。
無事にメリーを見つけたパットだが、仕事を忘れ彼自身もメリーに夢中になってしまう。
盗聴で得た情報を元にメリー好みの男を演じ、障碍者支援をする建築家を名乗るパット。
上手いこと取り入ってデートをするが、メリーの友達で建築家のタッカーからは疑惑の目を向けられることに。
そして始まったメリー争奪戦。
メリーを我が物にするため、知恵を巡らす男達だったが、、、
悲しい事故で自信を失ったテッド
マジ超可愛いから
メリーの弟ウォーレン
地味にキーパーソン
原石を磨いたベン・スティラー
もう、本当にもう、、キャメロン・ディアスがもう、、、可愛いのなんのって。。ふぅ。
ロマンチックなラブストーリーと下ネタというのは相性が良いものです。
ロマンスだけだと青臭いし、下ネタだけだと下品だし、成熟した紳士淑女が楽しむには両方を兼ね備えていなければなりません。
そんなキャメロン・ディアスの魅力を思う存分解放し、それを受け止めきる演技力を誇るベン・スティラーの存在感は本当にすごいの一言。
映画としての密度、笑いに対しての姿勢、どれを取っても素晴らしい俳優です。
そういった下ネタやブラックジョークに目がいきがちですが、本作に関しては物語の骨組みがしっかりと作りこまれています。
土台の脚本がしっかりしているからこそ、あちこち脱線しても不快感が無く、あくまで定番のラブコメとして成立しているわけです。
監督を務めたファレリー兄弟の作品は、障害者の描写を組み込むことで有名です。
本作を含む、どの作品でも障害者の善悪の部分を公平な視点で描き、映画というコンテンツを使って理解を深め、齟齬を無くすことに一役買っているのではと思います。
たまにブラックジョークが過ぎる感も否めませんが、認められるべき取り組みであることは間違いありません。
まとめ
個人的にはメンズに観てほしい映画です。
特に最後のテッドの男泣きなんか、笑えるんだけど男としてのプライドと優しさが表れるカッコいいシーンです。
必見。
こんな風に経験不足がもどかしく、恋愛がなかなか上手くいかない経験は誰しもあることでしょう。
不器用で誠実なテッドの姿勢に学ぶものもあるのではないでしょうか。
オススメです。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。