(原題:Horrible Bosses)
2011年/アメリカ
上映時間:98分
監督:セス・ゴードン
キャスト:ジェイソン・ベイトマン/チャーリー・デイ/ジェイソン・サダイキス/ジェニファー・アニストン/コリン・ファレル/ケヴィン・スペイシー/ドナルド・サザーランド/ジェイミー・フォックス/他
もうじき4月も終わります。
5月病という言葉があるように、新社会人の若者たちが社会生活に馴染めず、何となく鬱っぽい気分になる頃でもあります。
14年も社会人やってて、1年を通して鬱っぽい筆者は病気でしょうか?
セクハラやパワハラという言葉も一時期に比べると耳にする機会もいくらか減ったような気がしますが、むしろ最近はモンスター新入社員の話の方が聞く機会が多いように感じます。
実際はどうなんでしょうね?
大半の社会人は組織の中で生きていくことになります。
そんな人生では大なり小なり、縦割り社会の中で嫌な上司にぶつかることも少なくないでしょう。
少々悪ふざけが過ぎますが、本作はそんな嫌な上司にぶつかってしまった人々を描くブラックコメディです。
やや下品な作品なので賛否は分かれそうですが、世知辛い世の中で頑張っている方には共感できる部分もあるのではないでしょうか?
さっくりあらすじ
大企業に勤め、出世を目指し朝6時には出勤するニック。
しかし上司のデイヴに2分の遅刻を責められ、朝から酒を飲まされ、出世を阻まれている毎日に嫌気が差していた。
婚約者との幸せな生活を夢見る、歯科助手のデール。
しかし女性歯科医のジュリアに脅迫まがいに肉体関係を求められ、そんな毎日に嫌気が差していた。
尊敬できる社長と、雰囲気の良い社員に囲まれ仕事を楽しむカート。
しかし社長は急死、後を継いだ薬物中毒のバカ息子が社長に就任し、無茶を言い出す毎日に嫌気が差していた。
3人はバーで愚痴り合う毎日だったが、話がエスカレートして上司の殺害を考え始める。
話し合った結果、実際に手を下す勇気の無い3人は殺し屋を雇うことにするのだが、、、
ニックの上司・デイヴ
パワハラを超越したサイコパス
セクハラ歯科医のジュリア
個人的には大歓迎
カートの上司ボビー
コリン・ファレル何があったんすか、、、
「ハングオーバー」に匹敵
というか、3人の男がドタバタ下ネタ混じりに騒ぐ展開は「ハングオーバー」そのものですね。
よって「ハングオーバー」シリーズで笑えた人は、間違いなく笑えます。
とはいえ3つの群像劇をところどころ交え、クライマックスに向けて収束していく展開は良くできています。
「え?こうなるの?」みたいな意外な展開もあり、見応えは十分、飽きることなく最後まで楽しめることでしょう。
キャラ設定も個性豊か、しっかりとした味付けが楽しめます。
3人の中心的人物であるニックは常識的。
大企業に勤めているだけあって、良くも悪くも「普通」の人。
上を目指して頑張っている中堅というか、一番僕らに近いのではないでしょうか。
それから歯科助手デール。
頭一つ抜けておかしいのはこいつ。
小柄で、甲高い声でよく喋り、コミカルな印象そのままにかなり笑かしてくれます。
そしてカート。
いい奴だけど女にだらしなく、一番強気で向こう見ず。
嫌いな上司に一泡吹かせるためには、エグいことも平気でやります。
そんな個性的な主役3人に対抗する上司3人。
ニックの上司・デイヴは本当に危ない、イカれてます。
演じるケヴィン・スペイシーの悪人面もあってか、モンスター上司の枠には到底収まりきらないインパクトを発揮します。
そしてデールの上司・ジュリア。
デールに対しセックスアピールとセクハラを繰り返すビッチですが、これに関してはむしろ羨ましい。
ジェニファー・アニストンよくここまでやってくれた!と褒めてあげたいくらいです。
そしてカートの上司・ボビー。
2代目社長のバカボンですが、現実的に考えたらコイツが1番おかしい。
そもそもヤク中だし、、コリン・ファレルがよくこんな役を演じたものだと関心するばかりです。
まとめ
とにかくジェニファー・アニストンがエロくて素敵です。
いや、それは置いといて、実際に上司にパワハラされて殺そうと思う人は極めて少ないとは思いますが、妄想でひどい目に遭わせたことくらいはあるでしょう。
そんな妄想をバカな人たちが実践してみたよ!といった映画ですな。
全体的に下ネタが非常に多く、人によっては笑えないレベルのため万人受けする内容だとは思えません。
付き合いたてのカップルが見たら、軽くヒビが入る可能性すら感じます。
基本的にノリと勢いだけで展開する映画なので細かいツッコミどころは少なくないですが、ノリと勢いだけで観る分にはかなり笑えると思います。
下ネタが好きな人、ブラックジョークが好きな人、ブロンド女性が好きな人、裸に白衣が見たい人、言葉責めが好きな人は必ず楽しめます。
ぜひ一度ご鑑賞くださいませ。