ジュマンジ ネクストレベル

(原題:Jumanji;:The Next Level)
2019年/アメリカ
上映時間:123分
監督:ジェイク・カスダン
キャスト:ドウェイン・ジョンソン/ジャック・ブラック/ケヴィン・ハート/カレン・ギラン/オークワイナ/ニック・ジョナス/他

 




 

 

2017年公開「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編となるファンタジー・アドベンチャー。

ちなみに、一応は前作が「2」であり、本作は「3」に当たるんだそうな。

 

本来の自分とはかけ離れたキャラクターとなり、数々の苦難を乗り越えるジュブナイル・アドベンチャーとして、大ヒットを記録した前作。

それから2年の時を経て、新たに描かれるジュマンジの世界は十二分に堪能できると思います。

 

余談でどうでも良い話ですが、劇場職員とお客さんが揉めていたので野次馬してましたが、大きな荷物を館内に持ち込むのはマナー違反ですよ。

誰もが快適に映画を楽しめるよう気を遣うのが、紳士の嗜みですよー。

 

 

 

さっくりあらすじ

力を合わせ、迷い込んだゲームの世界から帰還して2年、各々が進学し大学生となった。

SNSを通じ、楽しそうな日々を送る親友の姿を横目に、うだつの上がらない毎日を過ごすスペンサーは落ち込んでいた。

そして久しぶりの帰省で実家に戻ると、股関節の手術を終えたばかりの祖父と過ごすことに。

かつてゲームの主人公として世界を救った興奮が忘れられず、スペンサーは破壊したゲーム「ジュマンジ」を修理するのだが、、、

 

 

 

 

再びゲーム内へと舞い戻る4人
しかし前回とは勝手が違う

 

 

 

 

良く出来ているのだが、、

同じキャストに同じ監督、続編を作る時はやはり同じ製作陣で臨むのが好ましいものですし、そういった意味では本作は及第点な完成度です。

 

冴えない青年が確固たる友情と愛を得て、大団円な青春を描いた前作から2年が経過し、それぞれが別々な道を歩んでいた本作。

主人公・スペンサーを除く3人は新たな環境や友人に恵まれ、それなりに充実した日々を送っているものの、スペンサーだけは相変わらず鈍臭く地味な毎日を送っています。

直に連絡を取らずとも、SNSを通じて親友がいかにリア充な日々を過ごしているのかは目に入りますし、何とも言えない疎外感に包まれているんですな。

大人の階段を上る最中では周りの人のキラキラ具合というものがより輝いて見えるものですし、比較して自分の人生のショボさに愕然とすることも、しばしばあることかなと思います。

 

そんなスペンサーが鬱々とした気分を発散させるため、再びジュマンジを起動させることから物語は動きます。

そして、彼を助けるために嫌々ながらも身を挺して救助に向かうのが作品の軸となるわけですな。

友人としての距離感や新たな環境での立場は変われど、培った友情は何一つ変わることはないと。

加えて2人の老人の確執や絆を描き、また人生の在り方を伝えると。

メッセージ性としては良く分かる気がしないでもないですが、何だかイマイチ響かなかったのが正直なところ。

 

というか、作品の背景となるゲーム性が相対的に雑な印象が拭えず、アレコレ詰め込んだ結果として輪郭がボケてしまったように感じます。

スリリングでスピーディーな終盤はともかく、前半はむしろ退屈に感じましたし、余計な蛇足が多かったのかなと。

「ゲーム」を理解してない老人2人がボケボケなボケをかますのは面白いのですが、これもどちらかというと演者の功績でしょう。

 

前作と違い、ライフが減っていく恐怖も微妙にコミカルに寄せてあり、緊迫感を感じないのも個人的にはマイナス。

頼りになるキャラクターを頼りにならない老人が操作するという絶望感も良いアイデアでしたが、斜め上な展開ですぐに解決しちゃいますしね。

「どうせ最後は上手くいく」というお約束にしても、もう少し焦燥感を煽っても良かったのではないでしょうか。

総じて作品全体をコメディに寄せ過ぎたせいで、土台が薄っぺらくなってしまったようにも見えますし、そこだけは本当に残念でした。

 

キャスティングは相変わらず味も実力もある俳優陣で構成されており、全くもって文句無し。

前情報を入れずに鑑賞したのでオークワイナの登場には少々びっくりしましたが、可愛らしくもオヤジくさい素晴らしい演技ですね。

ここ数年で一気に注目を浴びた逸材とは思えないほどの存在感と、独特の猫背なフォルムとハスキーボイスが実に愛らしく、素敵でした。

 

 




 

 

まとめ

映画の魅力の大半は演者から感じ取ったように、演出面での不満は拭えませんが、それでもそれなりに面白い映画だと思います。

ややマイナス面が目立ってしまいましたが、それも期待値が高すぎた故のものですし、映画として退屈なわけではありません。

それでも前作ほどの期待をすると微妙な判定にはなるかもしれませんが。

 

良ければ一度ご鑑賞くださいませ。

 

 

 



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